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    ruicaonedrow

    エタるかもしれないアレとかコレとか/ユスグラ/パシラン/フィ晶♂/銀博/実兄弟BL(兄×弟)/NovelsOnly……のはず

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    ruicaonedrow

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    1月の「超縁を結合ぐ化学式 2025冬」合わせ。第一幕(~25%)までのプロット。
    大阪なので行けないけれど、新刊は出そうと思っているんですよ(本当に)。
    ※結フラの進行如何によっては全没です(白目)※

    アイロニー【仁玖】テーマ:燈京湾防衛戦を切っ掛けに関係の破綻したふたりが、ワンナイトを機に互いの想いに気付いて、それぞれが本当に欲しかった存在になる

    セントラルクエスチョン:
    ・互いが互いの欲しかった存在だと気付き、最終的にくっつくことが出来るか?
    ・ふたりが、碧壱を(精神的な意味で)乗り越えることができるか?

    一幕
     つまらなそうにしている玖苑に、空木が声を掛ける。退屈にしているのは、仁武と碧壱がタッグを組んで討伐任務に出るようになり、活躍の場が奪われたため。そんなに暇なら訓練でもしてみては?と空木に言われ、ボクに訓練など必要ない、ボクは完璧だから、と返す。しかし空木は、玖苑が面白くなさそうなのは仁武のためだと見抜いており(燈京湾防衛戦以前の優しい仁武に戻っていたから)、その件を玖苑に告げると、玖苑はあからさまに不機嫌になる。
     この気持ちを紛らわせるために、『仁武の代わり(自分に見合う存在)』を作ろうとして適当な混の志献官に声を掛けるけれど、混の志献官からすると玖苑は崇拝の対象であるため、玖苑の望む存在になどなれるはずもなく、玖苑もすぐに飽きてしまう。そんな風に相手をとっかえひっかえしているうちに、仁武からいい加減にしろと苦言を呈される。隊の内部でお前を巡っての争いが起きている、隊の規律を乱すなと言われる。今までかかずらわなかった仁武が何故自分にそんな風に突っ掛かってくるのか理解できない玖苑は、仁武を煽る形で、ならキミがボクの相手をしてくれるのかな?とからかうが、仁武は一切相手にしない。
     フォーマルハウト(新宿防衛戦)戦後、碧壱の殉職。
     合同葬の場で通夜振る舞いの酒が出され、碧壱を喪って失意の中にある仁武は悲しみを誤魔化すために酒をあおる。親友を喪い、失意の中にあるだろうと(母を喪った後の自分に重ねて)、キミが酒を飲むなんて珍しいね、と話し掛ける。しかし、碧壱の話ばかりする仁武に、次第にイライラしてくる。
     俺は碧壱に傍にいて欲しかったのに、の言葉に、碧壱のことが羨ましくなり(自分が手に入れることが出来なかった、『大切に想ってくれて傍にいてくれる存在』を手に入れていた)、完全に酔い潰れてしまった仁武を、傍にいた混の志献官(モブ)と共に部屋に運ぶ。何とか部屋に連れて行くものの布団までは上げてやれず、床に転がす。混の志献官を戻らせ、しばらく仁武を眺めつつ、碧壱は取るに足らない相手なのに何故完璧なボクがこんな気持ちになるのだろう、と不思議で仕方なくなる。去りかけたときに、仁武に「行かないで」と引き留められたため、この気持ちを確かめるために一夜を共にすることを決める。途中、碧壱と呼び掛けられるものの、聞かなかった振りをする。
     翌朝、仁武が床で起きると既に玖苑はいない。仁武には昨夜の記憶が無い。しかし、微かな白百合の香りに、玖苑が自分をここまで運んでくれたのだと理解する。
     碧壱とはしなかったこと・できなかったことを仁武としたことで、優越感を覚え上機嫌な玖苑。このまま彼と関係を修復させれば満たされるかもしれない、と確信し、親友宣言へ。
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    ruicaonedrow

    PASTグラブルくんで「媚薬入りチョコレート」なるものが公式になったと聞いて
    メイズオブルージュ はっと目を開けたら、そこは、いつもの場所だった。
     いつもの――あぁそれは、例えば、くるくる回るシーリングファンであったり、染みの一つ一つが模様に見えるような木目であったりする見慣れた天井の景色。そうして少しばかり目を横へ遣ったのなら、ベッドの横、ちょうど僕の目線の位置に当たる大きな窓の向こうは、紺色のグラデーションが橙色の世界を連れて、今まさに、世界の果てに沈もうとしているところであった。
     ――あれ……?
     起き上がり、目を擦る……けれど、ぱちぱちと瞬いたところで世界は変わらない。その風景は、やはり、僕の中のそれとは全く噛み合わない。
     確か。それは、朝だったはずだ。柔らかな光が差し込む朝。いつも通りに起き上がった僕は、ぐーっと伸びをして……窓の外を、蒼の世界を流れていく雲と、島々の向こうに見える大きな太陽と、その合間を飛んでいく雁の群れにしばし見とれていたはずだ。遙か向こうにはごま粒のような騎空艇の影が幾つも見えて、……あぁ今日もいつも通りの日が始まるなと、欠伸をかみ殺しながらそう思ったんだ。
    20159

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