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    ファラク家の次男坊

    限界創作置き場

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    POIPOI 15

    ルイゼルがえっちなお店でアレコレする話昔。冒険者を始める前のことだが、男娼業をしていた。サンシーカーの本能として溢れる性欲を発散するため、両親に少しでも楽をしてほしいため…とまあ理由は尽きぬが。今よりも少し若い頃だったから、客に指名されるほどには需要はあった。青年期のミコッテ族は、幼さと色気を併せ持つ魅力がある。
    様々な客を相手した。貿易で一儲けした豪商、イシュガルドからお忍びで来ていた貴族、三国の要人…。男女上下性癖問わず相手をした。富裕層向けの風俗店だったから、待遇は悪くないものだった。一晩終われば専用の風呂場で身体を清潔にできるし、毎週性病にかかっていないか、専属の医師が検診もしてくれた。店にとっては商売道具であるから当たり前のことかもしれないが、貧民向けの店ではこのような待遇はないと聞く。

    冒険者として時が過ぎ、パートナーを得た今、そうして快楽を売って働く必要もなくなったのだが、先日元同僚から連絡が届いた。

    "一夜限りで復活してほしい 君目当てで大金を払ってくれる客が一人来た"

    そう簡単には承諾できなかった。自分にはもう心を決めた相手がいるし、彼以外に自分の身体を穢してほしくない。それに加えて身体中傷跡だらけだ。売り物になるかどうかすら怪しい。あの時と違って細身でもなければ可愛げもない。
    リンクシェルを起動して断る旨を伝えようとしたのだが、今回の客は傷だらけでも、屈強な肉体でも良いらしい。男目当ての客だろう。
    昔雇ってくれた恩もある。仕方ない。
    一夜だけなら─そう思い戸棚の奥にしまっていた衣装を引っ張り出した。煌めきと熱気渦巻く世界に相応しい生地と装飾。秘部を覆う布は決して厚くなく、少し動けば丸見えだ。
    かつて砂都の雄花と呼ばれていた頃の衣装。自分の明るい肌色に黒地のそれは、局部を引き立たせ欲を煽る。二つ名に相応しい華麗さがこの衣装にはあった。
    衣装の次は髪だ。伸ばした髪を切り揃える。上げていた前髪も下ろし、流れを作っていく。数年ぶりに客受けのいい髪型にすると、自然と気合が入った。


    店に着いて、指定の部屋に行く。客が来るまでベッドの上で待機することになっている。
    昔働いていた部屋と同じだった。欲を煽る香の匂いと、薄暗い照明。金色の装飾が目を引く豪華な天蓋付きのベッドに、深紅のカーペット。まるで王宮の一部屋のような空間だ。
    今回の客は相当払ってくれたらしい。100万…いやそれ以上だとか。一体どこの富豪だろうか。その金額に応じられる快楽を提供できるのがどうやら元従業員の私だけらしいが、後進の育成はどうなっているのやら。まあ、この業界に後進なんてものはなく、あるのは技量と忍耐と魅力だろう。
    必要なのは相手の要求をどれだけ呑めるか。貰った金額に見合う快楽を浴びせることができるか。


    廊下から足音が聞こえる。やや遅めの感覚の広い足音。音の重さから察するに長身の男…エレゼン族だろうか。ルガディン族にしては音は軽く、アウラ族にしては鱗が締まるような音がしない。エレゼン族…イシュガルドの貴族かグリダニアの要人か。
    扉が開いた途端、息が止まってしまった。時も止まったのではないかと思ってしまうほどの驚きで一瞬思考が固まった。まさか来るとは思ってなかったのだ。見覚えがありすぎるその人物は、紫色の髪と瞳を有する。右頬には特徴的な入れ墨とやや暗い肌色。衣服から覗く鍛え上げられた筋肉は決してがっしりとしたものではないが、しっかりと備わっている。今のジョブは…モンクのようだ。腰が砕けないといいが。
    そう、パートナーのルイだった。
    「…………ルイ!?」
    驚きながら名前を呼ぶと、彼は微笑みながら、ベッドに対面する形で腰掛ける。
    そっと顎を持ち上げられると口を開いた。
    「それが客に対する態度か?」
    この野郎。思わず声に出しかけたがそれはそうなのだ。今のルイは大金を払った客であって、それ相応に饗さなければならない。しかしどうして。身体を重ねることなら金なんて払わなくても普段家で─
    いや。一つ思い当たる節がある。前に酔った勢いで昔話を何度か漏らしたのだが、その時にでも口から滑った可能性がある。それで興味を持って仕掛けてくることは、面白いことが好きなルイならやりかねない。
    後悔が押し寄せながらも仕事に意識を戻す。たとえ見知った相手だとしても、今この一時は。この一夜は。快楽を導く一輪の雄花だ。

    「先程は失礼致しました。此処から先は、貴方様のお望みのままに。さあ、始めましょうか。」
    やや強引に彼から唇を重ねられる。侵入してきた舌が味わうかのように中で蠢くと、自然と自分の舌もそれに応じる。ディープキスと軽いキスを交互に繰り返して、互いの唾液を混ぜ合う。徐々に押し倒されて行くのを感じながらルイに身を任せた。
    ゼル、と何度も名前を呼ばれながら口吻を交わすうちに思考が段々と溶け始めて、気づいたら局部に熱が集中していた。
    「…っ……ルイ……上、じゃなくて…もっと、下を……」
    名残惜しそうに唇が離れると、興奮で潤んだ瞳がこちらを向いた。
    「ん…こっちか?」
    彼の細く長い指が、尻尾を巧みに撫でる。先端を弄びながら、ゆるりと上へ。快感で逆立つ尻尾。付け根は毛が少ないから、敏感であることを彼は知っている。
    「ひ……んっ……そっちじゃ、んぁ……」
    別のモノをしごくかのように、上下する快感。本当は違う所を触ってほしかったけど、身体は正直だから喘ぎは抑えられない。こんな喘ぎ声、客の前では絶対に出さないのだが。信頼しきった相手にはどうも加減が効かなくなる。

    自然と衣装がはだけた上半身に対し、下半身は秘部を隠す布だけが残る。中途半端に隠れているのが欲を煽るのか、ルイはそれの上から陰部を軽く揉みしだいた。
    「んぁ……はずして、くれ………」
    上擦った声で求めるが、それとは逆に、布の上から陰部に対して沿うように動く手。滑らかな生地と先端から出る先走りが潤滑剤となり、快感が脳天を貫く。巧みな手付きがまるで触手を思わせた。
    「あ………で、る…っ……え…?」
    寸止め。自分だけ早く達することを許されないかのように、精が解き放たれそうな動きも見せると手を止める。快感で涎を垂らしながら彼を見ると、微笑みながら頬に触れる。
    「こんな姿、外では見せられないな?」
    「な……!んぁあ………な、んで…ぇっ……!」
    何度も襲い来る快感と、達することのできない故に囚われ続ける感覚。先走りに若干精が混じり始め、黒い布地を湿らせた。

    だらしなく股を開き、息悶え悶えに呼吸していると、ようやく布が外され自身の肉棒が反り立つ。既に体液で湿ったそれは、非常に敏感になっていた。息を吹きかけるだけで、じわりと熱が集まる。尻尾を思わず震わせると、ルイは愉悦に浸った。
    ばさり、と彼の装備が落ちると共に現れるのは、エレゼン族のしなやかな体躯とそれに見合う巨根。穿つ先を求め脈打つソレは、いつものように秘孔にあてがわれる。出会った頃は半分も入らなかったが、今では完全に飲み込むほどに解され縦に割れている。まさにルイを受け入れるための穴になった。
    「先にイッたら駄目だからな」
    「っ………それは、やくそく、できない……」
    ずるずると中に入ってくるルイの肉棒。入ってくる感覚だけでも気持ちいいのに、前立腺に当たるだけでもっと締まる。ルイを抱き寄せながら腸壁を締めると、彼から吐息が漏れた。

    完全に入り切ると、やがて前後し始める。奥を突かれる度に、自分の甘い声が漏れて。達したいのに駄目って言うから必死に我慢する。その顔がルイの大好物なんだろうな、と頭によぎると、再び口を塞がれる。もう頭はぐちゃぐちゃだ。思考する間もなく、快楽が支配する。
    「ぁ……っ、もう…むり……だした、い………」
    突かれるままに、抱かれるままに、ルイの愛を受け入れる器になる。鍛え上げた肉体も、傷だらけの肌も、ルイの前では雌になって堕ちていく。腰を打ち付けるたびに鳴る水音が、欲を加速させた。

    段々とルイの顔からも余裕がなくなって、腰を打ち付ける速度も速くなる。もう我慢できない、そう思った途端、彼の手が自分の陰部を掴む。
    「え……?」
    前後しながら同時に襲い来るのは、手で扱く快楽。自分の指では味わえない、彼の長くて角張った指が包む感触。
    「……だ、め………、っぐぅ……」
    もう抑えられなかった。我慢で頭がおかしくなりそうで。早く出したい、イきたい、ルイの愛を受け止めたい。情けなく震える尻尾と締まり続ける後孔が、ルイの吐精を誘った。

    頭が真っ白になって、腰が大きく震えると、垂れ始めていた白濁が一気に溢れ出す。勢い良く出た精は喉元まで届き肌を濡らした。ああ、ルイに責められて出してしまった。幸福感に浸ったまま、絶頂で思考は鈍っている。一人で抜いた時とは違う快楽と感じる愛情が、脳内を薬漬けにしたような感覚に堕とす。
    ふと、緩く前後しているルイが腹に溜まった精液を指で掬うと、こちらを見て悪く微笑んだ。
    「先に、イッたな…お仕置きだ…」
    「…!」
    腰を穿つ強烈な衝撃と、達した自分の陰部に再び襲い来る扱き。絶頂で過度に敏感になった局部にそれは、強すぎるものだった。
    「だめ、ぇ………っ……」
    白濁ではない何かが迫り上がる。ここまで激しくされたのは始めてで、反抗する力など残っていなかった。為されるがまま、揺さぶられていく。整っていたベッドのシーツは、元の形を失っていた。ふとルイの顔を見れば彼も限界が近いようで、眉間に皺を寄せている。ルイが自分で気持ちよくなっている。その事実に、嬉しくなった。

    やがて声にならない喘ぎと雄々しい唸りが部屋に響く。腸内にルイの精が脈々と注がれると同時に、自身からは潮が吹き出していた。それを止める術を知らず、ただだらしなく垂らす。
    若干痙攣しながら最後まで快楽を味わうと、思考が少しづつ戻ってくる。シーツまで濡らしてしまう勢いだったのか、辺りが湿っていた。潮が吹き出すほどの快楽などいつぶりだろうか。
    お互い息を切らしながら見つめる。汗がちらつくルイの顔は、とても幸せに満ちていた。ルイの陰部がそっと抜かれると、締めのキスを一回。
    「…っはは。ルイの責め具合は堪らないな。」
    「ゼルが気持ちよさそうにするからつい、な。」
    ここを出る前に一度風呂に行ったほうがいいだろう。精液やら、潮やらで、大分汚れてしまった。風呂に行っている間に、ベッドも整えてくれるだろう。
    「風呂、行かないか。さっぱりしてから休もう。」
    「そうだな。」
    しかし足はおぼつかない。疲労で震える脚を見たのか、ルイが所謂"お姫様抱っこ"をする。
    「ルイ!?」
    何も言わず、足を進める彼に反逆しようにも、体力は残っていなかった。結局、為す術なく彼に抱かれたまま風呂場へ直行した。



    あれから風呂場でさっぱりして、ルイと二人でベッドに横たわっているのだが、温かさと疲労で眠気に襲われていた。そこにルイの撫でる手が加われば、寝てくれ、と言っているようなものではないだろうか。
    一度何故撫でるのか聞いたことがある。返ってきたのは、触り心地がいい、耳が動いて可愛い、尻尾が動いて可愛い、喜ぶ姿が可愛い……。まるで可愛いのオンパレードなのだが、これを面と向かって言われた時の恥ずかしさが今も忘れられない。
    彼曰く。よくハグをしてくれるのは抱き心地がいいからだそうだが、自分は何かそういった生き物なのだろうか。とまあ、冗談はさておき。ルイに撫でられるのも、抱かれるのも、自分にとってはとても嬉しいから嫌ではない。
    こうして横になっている時も、ルイは私をよく抱く。彼の体格に包まれながら、心音が聞こえてくるこの距離と温かさに、自然と目を瞑る心地よさがある。

    迫ってきていた眠気に抗えなくなってくる。帰ったら何と言われるだろうと思考しながら。ルイからは、いかに私が快楽に狂っていたかを事細かに説明されそうだ。この店からは…また働かないか誘われるだろう。勿論その気はない。
    そろそろ考えるのもやめにしよう。
    おやすみ、ルイ。

    起きたらルイの自宅で二回戦目だと知らずに、一夜を終えるのだった。
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