mimi_soileh☆quiet followDONE第二回ワンドロ「同級生」「HELIOS∞CHANNEL」 #フェイビリ phobility 木漏れ日の中で、黒い毛先がかすかに揺れる。夏よりも少し日差しが弱まってほのかにその頬を撫でていく。緑から黄色や赤に色づきはじめた葉の数枚がはらはらと落ちて、なめらかな頬を撫でていく。むずかるようによく整った眉を寄せたが、彼がまどろみから覚めることはなかった。『あれ、フェイスくんじゃない?』『えっ寝てるのかな? かわいー……』 遠巻きに見ている女の子たちは顔を赤らめてヒソヒソとこちらの様子を伺っているが、近寄ってくるつもりはないらしい。今日の授業はもう終わりの時間。先生の都合で午後の授業が無しになったからだ。いくつかの宿題を取り残したまま、お気に入りの木の下で昼寝に耽る彼は、さながら眠れる森のイケメン……王子様、と言っても過言ではない。「みんなの王子サマの貴重な寝顔、ゲット出来ちゃうのはオイラの特権……⭐︎」 フェイスが寄りかかる木の幹のほんの隣に腰掛けて、スマホのカメラを構える。画面の中では背景ごと切り取られた男前の寝顔がしっかりと収まっていて、こみあげるにやけを抑えてシャッターを押した。角度を調節して、数枚。きっと校内SNSに投稿すれば大バズり間違いなしだ。 先ほどから貴重な寝顔をカメラに収めることに成功したビリーを羨ましそうに眺める女の子たちに、売ってあげてもいいかもしれない。便利屋としての知名度を上げるために利用するか、それともちょっとお小遣い稼ぎをするか。すこし迷った末に、ビリーはスマートフォンの画面をオフにした。 なんとなく、せっかく独り占め出来たこの寝顔を、誰かに簡単に見せてしまうのが惜しいような気がした。ちょん、と指先で肩をつつく。ずいぶん深く眠っているらしい。「んー、なんだかボクちんも眠たくなってきちゃった」 ポケットに突っ込んだ指先でしっかりスマホを掴んだまま、フェイスの肩に頭を預ける。睡魔ってうつるものだったかな。瞬く間に耐えがたい眠気に襲われたビリーは、さわやかな秋晴れの下でそっと瞼を落とした。 「ビリー!!」「ハーイ♡ ベスティったらコワ~い顔してどうしたの?」「人の写真、勝手に載せてバズるのやめてって言ったよね」「ワーオ、もういいね! がこんなに来てるヨ。DJったら人気者~♪」 怒っている、というより拗ねている、といったほうが近い表情をしているフェイスは、談話室でビリーの姿を見るやいなや詰め寄った。その手にはスマホが握られていて、HELIOS∞CHANNELのSNSページが開かれている。フェイスが見ていたのはビリーのアカウントで、ほんの小一時間前に載せたアカデミー時代のフェイスがうたたねをしている写真だ。今のフェイスよりすこし幼い顔立ちであどけなく、どこか無防備にも思える寝顔は、ファンからしたらたまらない一枚だろう。「しかもこれ、アカデミーのときのでしょ? いつの間に撮ってたの……」「お蔵入り大放出キャンペーン中だヨ! アッシュパイセンのドッキリ大失敗動画より伸びてよかったネ」 ビリーたちルーキーも最近では少しずつ知名度も上がってきて、フォロワーも増えてきた。けれどそれでも、長くヒーローをやっているメジャーヒーローにはフォロワー数で叶わない。傾いたドーナツか、コラボ案件で撮影したキメキメの写真にそっけない数行を添えているだけのジェイの方が毎日のように更新しているビリーよりもずっとフォロワーが多いのは、ビリーにとっては少し不服だった。 だからこうしてたまにフェイスの力を借りて、フォロワーを荒稼ぎする。ビリーのもくろみ通り、フォロワーの伸びはうなぎのぼりだった。 「別にいいけど、ビリーがタグ付けしたせいで俺のアカウントまでフォロワー増えてるよ……」「俺っちとDJが仲良しベスティ♡ってことをみんなにわかってもらわなきゃ! DJも彼女の言い訳によくオイラのこと使うんだから、仲良しアピールは普段からした方がいいヨ。タグ付けしてくれればボクちんもフォロワー増えてハッピー!」「……ふーん」 不機嫌そう、というか面倒そうだったフェイスの顔が、瞬く間にパッと明るくなる。というか、これは悪巧みをしているときの顔だ。ビリーがフェイスのスマホをさらう前に、長い指が素早く画面を操作して、ビリーのアカウントページに「タグ付け通知」が届く。「ッ! ちょっと、DJ! こんな写真いつの間に……!」「アハ。お互い様でしょ? しばらくしたら削除してあげるから。ほら、もうこんなにいいね来てるよ」 フェイスが投稿した写真はビリーの寝顔を撮ったものだ。ご丁寧に、楽しそうにピースサインで映り込むフェイス付き。しかもフェイスの部屋だ。フェイスは普段私生活を投稿しないし、これはもしかしたらビリーの投稿より伸びるかもしれない。「DJのバカバカ! こんなのずるい! オイラよりもバズろうとしないでヨ~!!」「寝顔載せられたのはいいんだ?」「今とっておき出すからちょっと待って!」 高速でカメラロールをスクロールしながら、そういえばあの頃から写真もずいぶん増えたな、と指を止める。こっそり撮った、フェイスも知らないフェイスの写真は山ほどあるが、もしかしたら同じぐらい、ビリーの知らないビリーの写真も、たくさん収められているのかもしれない。 そういえば、あの頃ほんのり思っていた独り占めしたい、なんて気持ちはとっくになくなってしまった。むしろもっと見てもらいたいような気もするから不思議だ。心境の変化にそっと首を傾げて、ビリーはフェイスの投稿を上回るべくカメラロールと向き合った。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow mimi_soilehMAIKING進捗てほどでもないけどこんな雰囲気の短めなフェイビリが出せたらいいなと言う気持ちは誰よりもあるよ、という冒頭 あとでけす 999 mimi_soilehCAN’T MAKEフェイビリ死ぬまでには書き上げます😌 1076 mimi_soilehPROGRESSフェイビリ本で今書き終わってるところで全年齢なのここしかないんで…全然冒頭ではないけど mimi_soilehDONE第二回ワンドロ「同級生」「HELIOS∞CHANNEL」木漏れ日の中で、黒い毛先がかすかに揺れる。夏よりも少し日差しが弱まってほのかにその頬を撫でていく。緑から黄色や赤に色づきはじめた葉の数枚がはらはらと落ちて、なめらかな頬を撫でていく。むずかるようによく整った眉を寄せたが、彼がまどろみから覚めることはなかった。『あれ、フェイスくんじゃない?』『えっ寝てるのかな? かわいー……』 遠巻きに見ている女の子たちは顔を赤らめてヒソヒソとこちらの様子を伺っているが、近寄ってくるつもりはないらしい。今日の授業はもう終わりの時間。先生の都合で午後の授業が無しになったからだ。いくつかの宿題を取り残したまま、お気に入りの木の下で昼寝に耽る彼は、さながら眠れる森のイケメン……王子様、と言っても過言ではない。「みんなの王子サマの貴重な寝顔、ゲット出来ちゃうのはオイラの特権……⭐︎」 フェイスが寄りかかる木の幹のほんの隣に腰掛けて、スマホのカメラを構える。画面の中では背景ごと切り取られた男前の寝顔がしっかりと収まっていて、こみあげるにやけを抑えてシャッターを押した。角度を調節して、数枚。きっと校内SNSに投稿すれば大バズり間違いなしだ。 先ほどか 2297 mimi_soilehDONEベスティワンドロ!お題:『勝負』フェイビリです!おおよそ1h草木も眠る丑三つ時、にはまだ少し早いぐらいの時間。キースが潜入捜査に駆り出されて、後を追うようにやる気満々のジュニアが出動して数日。最近は気兼ねなくクラブ通いを続けていたフェイスだが、今夜はたまには誰もいない静かな共有スペースでまったり過ごすのもいいかな、と夜遊びをだいぶ早めに切り上げてきたところだ。「稲妻ボーイとキースパイセンがいないなら、二人でゆっくり映画でも見ちゃう? コメディ? ホラー? それともラブロマンス?」 タワーのエントランスで鉢合わせたビリーが、なぜかウエストの共有スペースまでついてきて、当たり前のようにくつろいでいる。面倒だし、気が済むまで放っておこうと思ったが、ジュニアが買い置きしていた冷凍食品を物色し始めたところで、これは長居する気だな、と諦めて口を開いた。「映画は見ないよ」「それならオイラとおしゃべりしよ? 深夜のボーイズトーク!」「面倒だからパス」「も~!! 一人ボッチのDJがそろそろ寂しがってるトコロかな? って俺っちなりに気をつかってあげたのにぃ!」「今パトロールの担当増やされて疲れてるんだよね。ほんと参っちゃう」 むっとした顔をしたビリ 2957 mimi_soilehDONEフェイス×彼女です。表記をどうすればいいのか迷いますが夢というよりはカップリング(NL)の気持ちで書いてます。フェイスととある彼女の朝の話なめらかな白い背中をなぞる。やわらかくて、触れると温かくて、ウエストは細いのに腰のあたりはふっくらと肉のついた、まるい曲線が美しい背中だ。反応が返ってこないのがつまらなくて、まだ寝起きでぼんやりとする頭を抱えたまま、うなじにキスをする。そのまま背骨をなぞるように、白い背中にキスを降らせる。ちゅ、ちゅ、と戯れみたいな甘い音に、少しずつ自分の頭が覚醒してくるのがわかった。彼女の腰に手を回す。すべやかな肌は気持ちがいい。乳白色のカーテンが通す光は優しく、けれど二人の間のあまやかな空気を包むには無粋だった。「寝ぼけてるの?」鈴の鳴るような声だった。彼女はこんな声をしていたっけ。フェイスはむずがるように「んー?」と声をこぼして、その耳をやわく食んだ。ふふ、と小鳥の鳴くような笑い声。「朝ごはんいる? あ、もうこんな時間」ちらりと彼女の視線が、白い充電コードに繋がれたままになっているスマホの画面に注がれた。7:12。ブルーライトを放つ白い液晶は、朝の気怠いまどろみの終わりを告げるには十分すぎる。「もうちょっとこうしてようよ」身体を起こしてベッドに腰掛けたまま、栗色の髪を束 1283 related works NARUHADONEちゅっちゅしてるフェイビリ(*´³`*) 春柊DONEフェイビリマジックできる人なら自分の身体の動作とかも意識して操るの上手そうだなって思った話 🔞さなし🔞DONEビリーがフェイスにおフェしてるフェイビリ漫画です。全体的に背後注意。18歳未満の方は閲覧禁止です。 4 れんこんDONE第23回Bestie♡ワンドロ用お題「顔」フェイビリいろんなことを捏造しているので、なんでもOKな方のみご覧ください。 4400 れんこんDONE第5回ベスティ♡ワンドロ用ごりごりフェイビリR-18ですお題「隣」「ニューイヤー」「寝起きドッキリ」 9801 れんこんDONE第12回ベスティ♡ワンドロ、ワンライ用フェイビリ/ビリフェイほんのりシリアス風味目の前にひょこひょこと動く、先日見かけた忌々しいうさ耳。今日は見慣れない明るく所々にリボンがついた装束に身を包み、機嫌が良さそうに馴染まないタワーの廊下を跳ねていた。眩しいオレンジ頭に、ピンと立ったうさ耳はまだいいが、衣装に合わせたのか謎にピンク色に煌めくゴーグルはそのかわいらしさには若干不似合いのように思えた。胡散臭い。そういう表現がぴったりの装いだ。「……イースターリーグはもう終わったよね?」後ろから声をかけると、ふりふりと歩くたびに揺れるちまっとした尻尾が止まって、浮かれた様子のエンターテイナーはくるりと大袈裟に回って、ブーツのかかとをちょこんと床に打ち付けて見せた。「ハローベスティ♡なになに、どこかに用事?」「それはこっちの台詞。……そんな格好してどこに行くの?もうその頭の上のやつはあまり見たくないんだけど。」「HAHAHA〜♪しっかりオイラもDJのうさ耳つけて戦う姿バッチリ♡抑えさせてもらったヨ〜♪ノリノリうさ耳DJビームス♡」おかげで懐があったかい、なんて失言をして、おっと!とわざとらしく口元を抑えて見せる姿は若干腹立たしい。……まぁ今更だからもうわ 3591 春柊DONEフェイビリ付き合ってるか付き合ってないかまだ微妙な関係 れんこんDONE第一回ベスティ♡ワンドロ用R-18フェイビリです。あなたは18歳ですか?(yes/no) 5368 mimi_soilehDONEフェイビリ◇女の子に刺されるフェの話 5 recommended works 春柊DONEフェイビリ診断メーカーお題『ビリーはフェイスからもらった飴の包み紙を捨てられずにいる。引き出しに入れてあるそれをたまに眺める。』 8 春柊DONEフェイビリフェイスくんの胸ポケットに非常食用のキャンディを勝手につっこんでるビリーくんの話 mimi_soilehDONEフェイビリ◇女の子に刺されるフェの話 5 mimi_soilehDONEブラキスキース、HBD! 7 春柊DONEキャンディショップのとある女性店員目線の話フェイビリは匂わせ程度 3 れんこんDONE第4回ベスティ♡ワンドロ用ラジオドラマの続きみたいなフェイビリですただでさえ広いエリオスタワー。基本的に移動はエレベーターを使うように出来ているけれど、俺から逃げて行った悪い鼠はあろうことか滅多に使われることのない非常階段の方へ走って行った。談話室のある階からひとつ下がるとビリーのイーストセクターのスペースがある階になる。ビリーは体力があるほうじゃない。無闇矢鱈に逃げ回るのは、ビリーよりもはまぁ普通の男並みの体力の俺相手だと悪手だ。……つまりは早めに部屋に逃げ込んでしまおうとしているんだろう。「ビリー!」「っ、ふふ〜ん!捕まえられるなら捕まえてみなサ〜イ♡」「っは、何そのノリ、」完全にこちらを揶揄う口ぶりで、ああもうと舌打ちをする。ビリーは体力は無いけど身軽だからか、走るのは早い。ビリーがタン、タン、タンと小気味いい音を立てて階段を駆け降りていく音。……ああそうだ、ここなら誰もいないしちょっとだけならいいかな。いい具合に空間も狭いし、反響が効く。走るなんて面倒なことはなるべくしたくないしね。悪い鼠を袋の鼠にしてしまおう。ほんの少しだけ、ちょっぴりだけの能力をのせ、パチンといつものように指を弾くと、音の振動が狭い空間 3925 れんこんDONE付き合う事について雑談するベスティのお話フェイビリフェイ?「ん〜♪んっふふ〜ん♪ふ〜ん♪」「……なんだかご機嫌だね。」談話室で何やらるんるんと楽しそうに大きな声で鼻歌を歌うビリー。手元にはいつもハニーと呼ぶ、髪色と同じようなスマホがあって、その画面を手袋をつけた細身の指が辿っていく。特に用事もないので、隣に座ってどうしたの、と尋ねると、ビリーはにやりと笑って特徴的な八重歯を見せつけてきた。「みてみてDJ〜、昨日撮ったコレが今バズってるんだヨ♡」「……え、何…って、昨日寄ったカフェでビリーに隠し撮りされたやつじゃん…。」「やっぱりDJが被写体だと反応スッゴイんだよネ〜♪」ビリーが見せつけて来たのは俺が頼んだドリンクをただ飲んでいるだけの写真だけれど、たしかにやたらと反応が来ている様子だった。……勝手に載せるなんて、と何度か言ったけど、ビリーは聞きやしないし、実害も特段無いからまぁいいかと今回は不問にする。ついでに自分のスマホもチェックすると、山のような彼女からのメッセージ通知の中に、同じようにエリチャンの通知も大量に混ざっていた。「……あ、なんか俺のやつも一緒に伸びてる。俺のは最新のショコラドリンクを撮っただけなん 4400 れんこんDONE第11回ベスティ♡ワンドロ用お題「瞳」フェイビリ/ビリフェイ「ねぇねぇ、DJの口説き文句を教えてヨ。」「……何、突然。」いつもの談話室での唐突な話題。俺もビリーもなんとなくそれぞれのスマホを見たり、その場に誰かが置いていった街の情報誌なんか眺めたりなんかして適当に過ごしてその自由気ままな空間になんとなしにビリーが切り込んでくる。相変わらずその分厚く高反射なゴーグルでその真意を読み取るのは難易度が高い。まぁいつもの情報収集みたいなものなんだろうけれど。本当にこの親友らしい男は、そういう俺からしたらどうでもいいような細かい事について余念がない。「DJって、なんだかんだ女の子に喜んでもらえちゃう言葉かけるの上手じゃない?そういうのを色男必勝のモテテクとして売り込みしようかな〜って!」「……やっぱり売るつもりなの。」「モチロン情報の対価はな〜んでもDJのお望み通り支払うヨ!面倒事の解決でも雑用でもなんでもドーゾ♡」だから、ねぇ教えてヨ〜なんて甘えたな声色で尋ねてくるのはその怪しげな風貌からだと滑稽だ。前々から女の子達に売り込むための情報収集はしょっちゅうされていたけれど、新たなターゲットに目をつけたのか。……ただ。「アハ 5056 bk_sora_DONE9/11sun. ブラキスWebオンリー展示SS『君色ブートニア』(全年齢) 1100文字以前Twitterで公開したSSです。ブライダルイベのイベストを読む前に、キースの衣装(胸元のブートニアの色)に滾りすぎて勢いでワンライしました。後日、ブートニアの紫色のバラを手に取り掲げて見るキースの戦闘モーションを見て、書いた物と見比べ悶絶しました。自身の過去作で1番好きな作品です 3