Mead「ウ〜ン……」
なんとなく暇に任せてふらりと立ち寄ったいつもの談話室。そこにはほんの少しだけ期待したオレンジ頭の見慣れた姿があって、横長のソファに腰掛けて、低いテーブルの上に置かれた謎の瓶を見つめている。
とりあえずまたろくでもないことをしてるだけだろうと疑問も抱かずに慣れた感覚のままその隣に腰を下ろした。
「あっ、DJ!」
「何うんうん唸ってるの、ビリー……って、これ、お酒?」
「ウン!さっきべろんべろんに酔ったキースパイセンがオイラにくれたんだよネ。」
「キースが?……ビリーに……?」
テーブルの上に置かれていたのは黄金色の液体の詰められた少し洒落た瓶だった。
セクターには沢山瓶が転がってはいるものの、種類なんかはそんなに詳しくない。
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