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    百合菜

    遙かやアンジェで字書きをしています。
    ときどきスタマイ。
    キャラクター紹介ひとりめのキャラにはまりがち。

    こちらでは、完成した話のほか、書きかけの話、連載途中の話、供養の話、進捗なども掲載しております。
    少しでもお楽しみいただけると幸いです。

    ※カップリング・話ごとにタグをつけていますので、よろしければご利用ください

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    百合菜

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    「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    ##幸七
    ##永遠と刹那の狭間で
    #幸七
    #遙か7
    far7
    #遙かなる時空の中で7
    harukanaruTokiNoNakade7

    永遠と刹那の狭間で:序章序章

    「くっ……」

    突如、渋谷に現れた怨霊の群れ。
    周りにいるものたちにも『それ』は見えているらしく、逃げ惑っている。
    そんな中、大学生となった天野七緒は戦国の世にいたときのように薙刀を振るう。
    今日、薙刀を持っていたのは幸運というべきなのか。
    それとも、何か運命に操られているのか。
    ただ、今はそんなことを考える余裕はなく怨霊を倒すのが精一杯であった。

    「姫!!」

    遠くから聞こえてくるのは想い人の声。
    時空を越えてめぐりあった青年―真田幸村。
    彼が手にしているのは戦国の世で振るっていた槍ではなく、フェンシングの剣。
    致命傷を負わすことは無理だが、意識を失うことくらいはできるらしい。
    あっという間に敵を薙ぎ払い七緒の元へやってきた。

    「幸村さん!!」
    「ご無事ですか!?」
    「ええ」

    ふとそのとき、幸村の頬にほんのわずかではあるが切り傷がついていることに七緒は気がついた。
    ふたりで敵を払っていても、おそらく自分たちの体力がなくなるのが先だろう。
    それならば手っ取り早く目の前の敵を一掃した方がいいだろう。

    そう考え七緒は久しぶりに、戦国の世にいたときのあの日以来となる神子の力を発揮することにした。

    「めぐれ天の声、響け地の声……」

    七緒の声に導かれるようにして発せられる白い光。
    それらに包まれるかのように一瞬で怨霊たちが消え去るのが見えた。
    そして。

    「姫ーーー!!!」

    自分の元に駆け寄る幸村の声。
    それを聞きながら七緒は目を閉じた。
    この人の、幸村のいる世界を守れたことに安堵しながら。
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    百合菜

    DOODLE地蔵の姿での任務を終えたほたるを待っていたのは、あきれ果てて自分を見つめる光秀の姿であった。
    しかし、それには意外な理由があり!?

    お糸さんや蘭丸も登場しつつ、ほたるちゃんが安土の危険から守るために奮闘するお話です。

    ※イベント直前に体調を崩したため、加筆修正の時間が取れず一部説明が欠ける箇所がございます。
    申し訳ございませんが脳内補完をお願いします🙏
    1.

    「まったく君って言う人は……」

    任務に出ていた私を待っていたのはあきれ果てた瞳で私を見つめる光秀さまの姿。
    私が手にしているのは抱えきれないほどの花に、饅頭や団子などの甘味に酒、さらにはよだれかけや頭巾の数々。

    「地蔵の姿になって山道で立つように、と命じたのは確かに私だけど、だからってここまでお供え物を持って帰るとは思わないじゃない」

    光秀さまのおっしゃることは一理ある。
    私が命じられたのは京から安土へとつながる山道を通るものの中で不審な人物がいないか見張ること。
    最近、安土では奇行に走る男女が増えてきている。
    見たものの話によれば何かを求めているようだが、言語が明瞭ではないため求めているものが何であるかわからず、また原因も特定できないとのことだった。
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    百合菜

    MAIKING遙か4・風千
    「雲居の空」第3章

    風早ED後の話。
    豊葦原で平和に暮らす千尋と風早。
    姉の一ノ姫の婚姻が近づいており、自分も似たような幸せを求めるが、二ノ姫である以上、それは難しくて……

    アシュヴィンとの顔合わせも終わり、ふたりは中つ国へ帰ることに。
    道中、ふたりは寄り道をして蛍の光を鑑賞する。
    すると、風早が衝撃的な言葉を口にする……。
    「雲居の空」第3章~蛍3.

    「蛍…… 綺麗だね」

    常世の国から帰るころには夏の夜とはいえ、すっかり暗くなっていた。帰り道はずっと言葉を交わさないでいたが、宮殿が近づいたころ、あえて千尋は風早とふたりっきりになることにした。さすがにここまで来れば安全だろう、そう思って。

    短い命を輝かせるかのように光を放つ蛍が自分たちの周りを飛び交っている。明かりが灯ったり消えたりするのを見ながら、千尋はアシュヴィンとの会話を風早に話した。

    「そんなことを言ったのですか、アシュヴィンは」

    半分は穏やかな瞳で受け止めているが、半分は苦笑しているようだ。
    苦笑いの理由がわからず、千尋は風早の顔を見つめる。

    「『昔』、あなたが嫁いだとき、全然相手にしてもらえず、あなたはアシュヴィンに文句を言ったのですけどね」
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