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    むらた

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    むらた

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    ちょっとかなり行き詰まってるのでワンドリンク別の続きのR入る直前まであげます…😭😭😭
    まじでがんばってください、がんばって書いて…

    京友(支部にあげたやつの続き)「……あのさぁ」

     いつまでそうしてるつもりなんですか。いい加減顔見せてくださいよ。
     下着ひとつで友一に覆い被さり、いざ事を始めんとする京は、これまた下着ひとつで京に組み敷かれ、両腕で頑なに顔を隠している友一に声をかけた。

    「…………」
    「……ちょっと」
    「………………」
    「ねぇ!」

     友一はピクリとも動かないし、一言たりとも喋ろうとしない。この人、頑固さでならうちのキャプテンといい勝負だぞ。いっそ力尽くで両腕を引き剥がしてやろうかと本気で思ったが、やめた。
     今日はどうしても、先輩から僕を求めてほしい。先輩からその腕を離して、僕と真っ直ぐ目線を合わせてくれないと意味がないのだ。


     月に1回、バイトと部活の両方が被らない日曜日。友一先輩のアパートから徒歩5分の小さなラブホテルの一部屋、費用は僕持ち。ゴムは必ず着ける。3時間でしこたまヤッて、終わったらそのまま解散。
     それが、僕たちの関係の全てだった。


     いわゆる、セックスフレンドってやつだ。
     一般的にセックスフレンドとは、セックスを楽しむことを目的に交際していて、お互いに恋愛感情がなく、そのため後腐れのない関係を指す。
     あくまでその定義に則るならば、京にとって友一はセックスフレンドではなかった。京は密かな、だけど胸に秘めるには大きく、ややもすれば自らを焦がしそうなほど熱い恋愛感情を友一に抱いていたからだ。
     心が伴わないまま身体だけを手に入れることはひどく空しく、友一を抱けば抱くほどに、最奥まで繋がれば繋がるほどに、離れていく感覚を覚えた。
     キスもできる。セックスもできる。それは京に恋愛感情を抱いていないから。図らずとも、近づけば近づくほどに、報われない片想いを証明する羽目になったのだった。

     ところが、現実とはいつも突拍子のないものである。京と友一はこの度、絡まりに絡まりきった認識の差異の糸が解け、無事『恋人』として結ばれる運びとなった。四隅を取られて真っ白になってしまったオセロの盤面が、急に実は白で盤を埋めることがあなたの勝利条件ですよ、と囁かれた気分だ。まさに晴天の霹靂。誰もが真っ青な逆転劇。

    「ねぇ先輩、僕、先輩の顔が見たいなぁ」

     未だ友一は両腕でバリケードを築いている。京はがっくりと頭を垂れてこれ見よがしに大きなため息を吐き出してやった。そう来るなら、こっちにだって考えがある。
     顔を覆う両腕のせいで無防備になった鎖骨に口付ける。そのまま舌先で凹凸をなぞり、柔らかく歯を立てた。ちょっ、京、と慌てた静止の声はもちろん無視だ。そのまま露わになった腋へと唇を移す。

    「っおい、京っ、そんなとこ、やめろ……っ!」

     石けんの香りが鼻先をくすぐる。わざとらしくゆっくりと腋の柔らかいところに舌を這わせてキスをすると、すぐに両腕は解放された。

    「………………」
    「まだゴキゲンななめですか?」

     腕が解かれた代わりにプイとそっぽを向いたその頬は、耳の付け根まで朱を注いだように見事に赤い。この一連の抵抗がただの照れ隠しなのは明白だった。もちろん京はそれを理解し、友一が筋金入りのひねくれ者であることも分かっていたが、これまでの仕返しとばかりに、少し意地悪がしたくなったのだ。

    「まぁそっか、そりゃ恥ずかしいよね、今さら」
    「………………」
    「だって、今まで『俺たちの間に恋愛感情はない』とか耳にタコができるくらい言っといて、今さら『恋人』としてセックスするなんて。先輩が茹で蛸になるのも分かります」
    「………………」
    「それも、『ファーストキスは好きな人としろ』なんて偉そうに説教した相手と!あ〜良かった、僕、先輩のおかげで好きな人とファーストキスできました!ありがとうございます!」
    「…………帰る!」
    「ちょっ、ちょっと待ってよ!」

     赤い顔のまま、半裸で乱雑に荷物をまとめ出す友一に、今度は京が慌て出す番だった。まさかとは思うが、ここで帰られたらたまったもんじゃない。普通の人には到底できない荒技だが、色事になると変にピントがずれているこの人ならやりかねない。

    「ゴメンゴメン、ちょっとからかいすぎたね」
    「………………お前は恥ずかしくないのかよ」
    「えっ?」
    「こんなに緊張してるの、俺だけかよ」

     友一は唇を尖らせ、ぼそぼそと口を動かした。まるで拗ねた子供のようだ。

    「緊張って……今更ですか?」
    「っ、今までのとは違うだろ!今まではただの遊びだった」
    「でも、僕は最初っから好きだったし」

     う、と友一が赤面して言葉に詰まる。京はずいと顔を近づけてにっこり意地悪に微笑んだ。

    「そうですねぇ……。それで言うなら、先輩を初めて抱いたときは人生でいっちばん緊張しましたね。ずっと好きだったし、叶わない恋だと思ってましたから。先輩にとっては遊びでも、とびきり大事に抱こうって決めてました。僕、口から心臓飛び出そうなくらいドキドキしてたのに、先輩、覚えてます?あの時、先輩、終わった途端に寝ちゃったんですよ。あれはショック……というよりちょっと引きました」

     すらすらと話す内容とは裏腹に楽しげな京に対して、言い返す術もない友一はみるみるうちに縮こまってしまった。うなだれた友一のつむじと赤い耳が見える。
     先輩は、僕が先輩を好きだということに終ぞ気づかなかった。僕は初めて身体を繋げた時から想っていたのだ、と告白した時の先輩の驚きようといったら。まず目を開いて金魚みたいに口をパクパクさせて、それから赤くなって、しばらくしたら青くなった。あの見事な百面相ぶりは、今思い出しても笑える。

    「僕のこと意識してくれてるの」
    「……当たり前だろ」
    「ふふ。うれしい」

     友一の肩口に額を擦りつけて、くすくすと笑った。小さく友一の肩が揺れて、それを悟られるまいと、マネキンのようにぎこちなく固まる。そのまま腕を回して抱き締めた。腕の中で、今度こそあからさまに友一の身体が跳ねた。

    「僕、先輩は天智君が好きなんだと思ってた」
    「はぁ?……な、なんでそうなるんだよ!」

     京は勢いよく頭を上げ、軽く睨んだ。

    「だって!『ファーストキスは好きな奴とするもんだ』って言ってたじゃん!先輩のファーストキスの相手は天智君なんでしょ!?ってことは、先輩は天智君が好きで、それでキスしたってことでしょ……」
    「違ぇよ!確かに、俺のファーストキスは天智としたけど……。あれは事故みたいなもんだ、通り魔だ。恋愛感情はねぇよ」
    「マジで?」
    「大マジだ!」
    「じゃあ先輩は誰が好きなの?」
    「!」
    「……先輩の口からちゃんと聞きたい」 
     
     こつん。頬を両手で包み、額をくっつけた。紫紅色と濡れ羽色の髪が混ざり合う。熱のこもった二つの視線が絡んで、中心で溶け合った。
     先輩の薄い唇が、内緒話をするような慎重さで、ゆっくり、ゆっくり、動いた。

    「…………京。京のことが、好き……好きだ」
     
     意識するより先に身体が動いて、目の前の唇に、自らの唇を重ねていた。友一の体温が、触れた唇から京に移っていく。京の手の甲におそるおそる友一の手のひらが重なった。
     今、この人の瞳は僕が占領していて、先輩も、僕を身体の芯から求めて、満たされようとしている。そう思うだけで、頭に熱が上って体内が沸騰して、どうにかなってしまいそうだった。先輩、僕も。僕も、好き。

    「……ほら、泣くなよ」
    「だって……嬉しいんだもん」

     お前は泣いてばっかりだな、と友一の親指が京の目尻に薄く浮かんだ涙を拭った。友一が赤い顔のまま眉を下げて困ったように笑うから、きっと今自分は、相当情けない顔をしているんだろうと思った。よーしよし、天才なら早く泣き止め、と大型犬を愛でるように大げさに、友一の両手が京の髪をかき混ぜる。
     あの時も思ったことだけど、やっぱり先輩はちょっとズレている。あの時も、今も、恋人の涙の止め方も知らない不躾な手。だけど、京にはもう分かる。その手のひらには不器用な愛があること、その愛はちゃんと自分だけのものであること。

    「んふふ」
    「なんだよ」
    「思い出してた。『ファーストキス』のこと」
    「あぁ……あれか。お前が急に、不機嫌になって」
    「ふふ、僕、先輩が本当に好きになってくれた時のためにって、キスだけは我慢してたんですよ。したくてしたくてたまんなかったけど、キスしちゃったら、この関係が本物だって勘違いしそうで。でも結局、しちゃいましたね」

     軽く笑って、再び唇を重ねる。先輩、口開けて。なんの疑いも持たず従順に開かれた唇の奥、招くようにうごめく舌に自分の舌を押し付ける。そのまま絡めて口内の歯列をなぞりあげた。あ、先輩の犬歯、意外と尖ってる。可愛い。
     2人、貪るように唇を合わせる。ぬるぬると舌先を擦り合わせて、ぎこちなく動くそれを絡めとり、上顎をざらりと舐め上げた。吐息に近いか細い声が友一から漏れて、這うような性感が京の背筋を粟立たせる。唾液が混ぜられて泡立つ音が小さく響いた。

    「……っふ、はぁ、京……」
    「先輩、鼻で息しないと、苦しくなっちゃうよ」

     くすりと笑って、肩で息をする友一の鼻を軽くつついた。濡れた唇を繋ぐ銀色の糸が伸びる。水音を立てながら何度も何度もキスをして、下着の上から友一のそれをやんわりと揉むと、緩く勃ち上がってくるのが分かる。そのまま先端を中心にゆっくりと刺激を強めていく。ぴくん、と友一の肩口が揺れた。

    「……先輩、脱いで?」
    「…………ん」

     するり、と下着が友一の脚をすべり落ちる。露わになった性器を優しく片手で包み込んで擦り上げた。友一の吐息が京の鼓膜をくすぐる。


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