「タイジュくん、この前はチョコレートありがとう、とても美味しかった」
「メーテルさんっ!?い、いえっ好みにあってよかった、です」
「それでね、これ、そのお礼」
「お礼なんてっそんな!(ホワイトディのつもりで渡したやつですし)」
「ん、でもタイジュくんにもらってほしくて……迷惑だった?」
「そんなことは!!あの、むしろ嬉しいです、ありがとうございます。……えっと因みに中身は?」
「ふふっ星の種」
「星の種?」
「タイジュくんにぴったりだなって」
「自分に、ですか?」
「えぇ、もしよかったら育ててみて」
「はい!」
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「そしたらブルースターの花が咲いたんです!とてもきれいなんですよ」ってタイジュはハナビにあらましを伝えるが、ハナビがスマホをいじってから溜め息付きで「メーテルからお前にぴったりってもらった植物の花言葉が『幸福な愛』とか『信じあう心』って知ってるか?」と言われ、「え、愛?え?え///いえ、特に、そこまで意味は無いんじゃないかと?え?」と大混乱しているところに、「清楚で美しい花であることと西洋の言い伝えのサムシング・ブルーからウエディングブーケにもよく使われる人気の花ですよ」って一緒に聞いていた吾孫子さんに教えられボンッてなるタイジュくんがみたいのです。
後日、タイジュくんは星の種をくれたお礼にとみんなに内緒でブルースターの押し花の栞をメーテルに手紙で贈ったそうです。