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    greentea

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    greentea

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    むしゃくしゃ、落ち込んてるルースターとよしよししてあげるハングのハンルス

    #ハンルス
    heartbeat

    hug ガチャッ、ドタンと玄関の方から騒がしい音が聞こえて追っていた文字から顔を上げると、リビングに入ってきたルースターの姿が飛び込んできた。眉間に深い皺を作って唇をぐいと曲げた顔は、懐かしいあのブリーフィングの時のような表情で。のんびり屋なルースターは滅多な事ではその表情を不機嫌に歪ませることは無く、今日は余程の事があったのだなと思いながら手にした本を静かに閉じた。
    「よぉ、ルースター。ただいまの挨拶はなしか?」
     その言葉にぎろりと俺を睨み付け、手にしていた荷物を床に放って大股で此方に来ると、その勢いのままソファに座る俺をまたぐ様にしてのしかかってきた。咄嗟に両腕を広げてルースターに本が押し潰されるのを回避する。恋人は俺の首筋に顔を埋めてぎゅうぎゅうとしがみついてきた。
     その様子にひとつ息を吐くと、
    「ルースター、俺にどうして欲しいのか言ってみろよ」
    「……、傍にいて」
    「あとは?」
    「……、……甘やかして」
     素直に、だが消える程小さくくぐもった声で囁かれたそれは力が無く、子供の様な心許ない響きだった。つらい時に辛いと言えなくても、何をして欲しいか言えるようになるようになったのは良い事だ。
    「じゃあまずは、シャワールームに連れてって俺がお前の服を脱がせてから、体を洗って髪の毛も洗って、ドライヤーもしてやる。それからボディクリームで保湿して、毛布で包んで休ませてる間に特製のスープを温めて食わせてやる。食べ終わったらハグして頭撫でて、眠くなったら暖かくしたベッドルームに連れて行って肩をとんとんしてやるよ」
     お前が眠るまで傍にいるから、そしたら朝には笑って俺の名前呼んでくれよ。丸まった背中をあやす様にさする。掌に感じる背骨の凹凸を辿りながら、呼吸をして大きく小さく動く体を両手で抱きしめてやる。
    「……ジェイク」
    「おう」
    「ただいま」
    「おかえり、ブラッド」
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