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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしました!

    鬼灯の中は 丁度エリーに作り置きのおかずを届けに行った日のこと。エリーにおかずを渡しつつ何の変哲もない話をしていると、見慣れな人物が部屋から出てきた。その人物を一目見て琥珀はニジゲンだとすぐに気づく、黒と赤を基調とした和装に、なにやら植物が巻きついていたからだ。そのニジゲンが近くに来て分かったことだが、その植物は鬼灯だった。
    「あ、琥珀くんは初めてだっけ? 酸漿っていうの」
    「よろしく」
    「あ、よろしく」
    エリーが描いたわけではなさそうに見えたが、誰かの作品のニジゲンなのだろう。エリーは、琥珀に容器を返すからと言ってそれを取りに行くために部屋を出ていった。部屋の中には酸漿と琥珀だけだった、すると、酸漿が琥珀に話しかけた。
    「あんま覚えてないけど、確か灰純が言ってたような気がする」
    「灰純から?」
    「綺麗な目玉してるって話で」
    「……」
    琥珀は思わず頭を抱えた、一体なんの話をしているのか、と。そんな時、酸漿が口元をにこり、と口角を上げて笑った。その笑顔が、琥珀からしたら何故かゾクリと背中に悪寒が走るように、嫌な予感がした。
    相手から離れた方がいい、と琥珀が反応した時にはもう遅かった。

    「貴方のような『善人』が思う罪ってなんでしょうね?」

    その言葉を聞いたのを最後に、琥珀は酸漿のエガキナで鬼灯の中に閉じ込められてしまった。琥珀は慌てて出ようと動こうとしたが、首になにか巻かれている事に気がついた。恐る恐る触ると、それはロープだった。それは決して細いロープではなく、とても太いロープだった。
    何故こんなものが、と思うのと同時に、目の前で見た光景は。忘れもしない三年前の光景だった。
    「……え、なんで……」
    忘れもしない、まだ創の髪が背中まで伸びていて、行方不明になる前の、あの光景。自分が、創を行方不明にさせてしまった原因を作ってしまった、あの日の事を。
    その自覚をした瞬間、首に巻かれたロープがさらに太くなったかと思うと、ぎちぎち、と首を絞め始めた。
    「か、はっ……!」
    息ができず、目の前がチカチカとしだす。苦しい、とロープを何とか解こうとするがビクともしない。どうすればいい、と琥珀は思わず目をつぶった。

    一方、琥珀を鬼灯の中に閉じ込めた酸漿はにんまりと笑っていた。このまま灰純に渡せばいいだろう、なんて考えていると、後ろに誰かの気配を感じた、その気配が、殺意ということに気づき慌てて体を向いた時にはもう遅く、酸漿の腹になにか刺さった衝撃が走った。
    酸漿は恐る恐るみると、それは赤い槍が自分の腹を刺していた、酸漿は思わず震え、相手を見る。その相手はサクリだった、サクリは無表情で酸漿を見下ろしていた。
    「な、に……?」
    「しっかり上下関係は教えておかねぇとな」
    そう言ったあと、槍を引き抜くサクリ。どくり、と酸漿から体液が流れ出したが気にもとめず、サクリは槍を振り下ろすと鬼灯を破り、琥珀の手を引っ張り出した。
    「無免連の連中が良い奴だと勘違いして近づくなって言っただろ」
    「……っ、……!」
    引っ張られた琥珀の首にはもうロープは巻かれてなかった、跡も残っていない。もう締められてないはずなのに、琥珀は首元を押さえたまま口を開いていたが、そこから声が出ることがない。
    サクリを掴んでいる手が酷く震えており、足に力が入らないのかそのまま座り込んでしまった。丁度その時、エリーが容器を持って入ってきたが、部屋の惨状に思わず真顔になる。

    「え、何があったわけ……?」
    「こいつが先にしてきた」
    「……っ」
    「琥珀くん? 声出ないの?」
    エリーは認知で酸漿の怪我を治しつつ、先程から首を押さえて一言も喋らない琥珀の心配をした。サクリは酸漿を睨みつつ、琥珀を影の中に落とした。
    「CQ×2の所行ってくる」
    そう言ってサクリも影の中に消えていった。そんな様子を見てエリーは酸漿に言う。
    「……手を出しちゃいけない子に出したねぇ」
    「……も、もう閻魔に殺されたくない……」
    酸漿のその言葉は部屋に静かに消えていった。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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