Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 399

    ちょこ

    ☆quiet follow

    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    ##エガキナ

    恋愛相談 目の前にいる湖翠幽と共に近くのカフェでお茶をする創。彼女は、自分が行方不明になる前に知り合っていたのだが、行方不明になっている間、琥珀と知り合って自分を捜してくれた一人だった。ナンパして知り合ったというのに、そうしてくれた彼女には感謝していた。今もこうして、たまにお茶に誘っているのだが、相手の口からでた言葉に思わず紅茶を噴き出した。

    「創さん、好きな人いるでしょう」
    「……ぶっ!」
    「うわ、ちょっと……」
     驚きのあまり噴き出した創を横目に、慌ててナプキンを何枚か取り出してテーブルを拭く幽。少し咳き込みつつ、しどろもどろに創は口を開く。
    「え、えっ……? な、なんっ」
    「いや見てたら分かりますけど……」
    「えっ!? 俺そんなに分かりやすい!?」
     心做しか頬が熱い気がする、もしかしたら顔真っ赤なのだろうか、今の自分の顔は。いわゆる女の勘というものだろうか、思わず頭を抱える。こうも図星されてしまうとこんなにも焦るものなのか。
    「まぁ……何か困ったらいつでも言ってください。私、これでもきちんと女なので、相談にはのります」
    「あー……うん、ありがとう……うわすごく恥ずかしい……」

     自分の脳裏に好きな相手の顔が思い浮かぶ、幽の言葉通り、相談してもいいかもしれない。なんせ自分の中で相談できる相手があまりいないのだ、自分の親友である琥珀は論外、女性が苦手なのに相談など出来るはずがない。
    「あー……でもね……相手の子、ナンパしてきた相手論外って……」
    「まさかの脈ナシですか……」
    「うっ……で、でも何回かお出かけしてる……楽しいって言ってはくれる……」
    「まぁ創さん、変なことしませんよね。ナンパするわりには」
    「褒めてるそれ……?」
     そう言えば似たような事を相手からも言われた気がする。やはりナンパすると軽く見られてしまうのだろうか。いや、当たり前の話か、と創は思わず笑う。
    「創さん、エスコート上手いしそのナンパやめればいいのに……」
    「あー……まぁねぇ」

     ナンパしなければいいのに、よく言われる言葉だ。そもそも、ナンパするほど女の子が好きかと言われると、実はそうでもない。話は長くなるが、元々は琥珀に話しかける女性を少しでも遠ざけられたら、なんて学生時代の自分が考えた事だ。それがずるずると引きずって、今に至る。
     琥珀はなんとなく察しているからか、呆れていた。本当はわかってる、もうそんな事しなくても琥珀は昔より症状も落ち着いているし、しなくてもいい事に。
    「ところで、どんな子ですか」
    「あー……待ってね」
     そう言えば一度出かけた時、写真を撮ってもらったことがある。それがあったはず、とスマートフォンを操作して幽に見せた。
    「この子」
    「……私が付き合いたいぐらいだが? え、美人」
     幽の言葉に慌ててスマートフォンを仕舞う創。
    「だ、だめ! いくら幽ちゃんでもこの子はダメだからね!?」
    「冗談ですって」
     創の反応が面白かったからか、笑いながら飲みものを飲む幽。冗談なのは分かっていたが、相手の反応に口を尖らせつつ紅茶を飲む。
     ついでに、今度出かけるため服装の相談をするか、と創は紅茶を飲んだあと、話すのであった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
    1309

    recommended works