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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    ##エガキナ

    恋愛相談 目の前にいる湖翠幽と共に近くのカフェでお茶をする創。彼女は、自分が行方不明になる前に知り合っていたのだが、行方不明になっている間、琥珀と知り合って自分を捜してくれた一人だった。ナンパして知り合ったというのに、そうしてくれた彼女には感謝していた。今もこうして、たまにお茶に誘っているのだが、相手の口からでた言葉に思わず紅茶を噴き出した。

    「創さん、好きな人いるでしょう」
    「……ぶっ!」
    「うわ、ちょっと……」
     驚きのあまり噴き出した創を横目に、慌ててナプキンを何枚か取り出してテーブルを拭く幽。少し咳き込みつつ、しどろもどろに創は口を開く。
    「え、えっ……? な、なんっ」
    「いや見てたら分かりますけど……」
    「えっ!? 俺そんなに分かりやすい!?」
     心做しか頬が熱い気がする、もしかしたら顔真っ赤なのだろうか、今の自分の顔は。いわゆる女の勘というものだろうか、思わず頭を抱える。こうも図星されてしまうとこんなにも焦るものなのか。
    「まぁ……何か困ったらいつでも言ってください。私、これでもきちんと女なので、相談にはのります」
    「あー……うん、ありがとう……うわすごく恥ずかしい……」

     自分の脳裏に好きな相手の顔が思い浮かぶ、幽の言葉通り、相談してもいいかもしれない。なんせ自分の中で相談できる相手があまりいないのだ、自分の親友である琥珀は論外、女性が苦手なのに相談など出来るはずがない。
    「あー……でもね……相手の子、ナンパしてきた相手論外って……」
    「まさかの脈ナシですか……」
    「うっ……で、でも何回かお出かけしてる……楽しいって言ってはくれる……」
    「まぁ創さん、変なことしませんよね。ナンパするわりには」
    「褒めてるそれ……?」
     そう言えば似たような事を相手からも言われた気がする。やはりナンパすると軽く見られてしまうのだろうか。いや、当たり前の話か、と創は思わず笑う。
    「創さん、エスコート上手いしそのナンパやめればいいのに……」
    「あー……まぁねぇ」

     ナンパしなければいいのに、よく言われる言葉だ。そもそも、ナンパするほど女の子が好きかと言われると、実はそうでもない。話は長くなるが、元々は琥珀に話しかける女性を少しでも遠ざけられたら、なんて学生時代の自分が考えた事だ。それがずるずると引きずって、今に至る。
     琥珀はなんとなく察しているからか、呆れていた。本当はわかってる、もうそんな事しなくても琥珀は昔より症状も落ち着いているし、しなくてもいい事に。
    「ところで、どんな子ですか」
    「あー……待ってね」
     そう言えば一度出かけた時、写真を撮ってもらったことがある。それがあったはず、とスマートフォンを操作して幽に見せた。
    「この子」
    「……私が付き合いたいぐらいだが? え、美人」
     幽の言葉に慌ててスマートフォンを仕舞う創。
    「だ、だめ! いくら幽ちゃんでもこの子はダメだからね!?」
    「冗談ですって」
     創の反応が面白かったからか、笑いながら飲みものを飲む幽。冗談なのは分かっていたが、相手の反応に口を尖らせつつ紅茶を飲む。
     ついでに、今度出かけるため服装の相談をするか、と創は紅茶を飲んだあと、話すのであった。
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    ちょこ

    DONEよそのこさんお借りしてます
     倒された落武者を見て終わった事を察した、里は刀を仕舞うと、燕志の元へ行く。まだ後ろ姿でしか見れてないが、息が上がっているのか肩が上下ゆっくりと動いているのが分かった。里は小走りで走ると、燕志に声をかけた。
    「えーじ……」
     里の声に気づいたのか、燕志が後ろをむく。怪我をしない日はないのではと言うほど、燕志はよく怪我をする。今もこうして、腕を斬られたのか一部服が血で滲んでおり、そこだけではなく他の所も怪我をしているのが見て分かった。これは看護班の所に連れていった方がいいな、とそう思った矢先に、燕志から唐突に抱き上げられた。
    「え、えーじ下ろして……」
    「……」
    「……えーじ……」
     これが初めてではなかった、落武者との戦闘が終わっても昂っているのか分からないのだが、こうして里の事を抱き上げるのだ。里としては、自分を抱き上げるより治療しに行って欲しいのだが、強く拒絶してはいけない気がして、あまり抵抗出来ないのだ。先程のように、一応下ろしてと言ったが、降ろされたことは無い。そうしているうちに、燕志は里を抱き上げたまま歩き出した。このまま看護班の所へ行くのだろう。
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