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    雇プト×オク
    報酬に釣られボディーガードの面接に行った雇われがオクにテーブルマナーを教わる(教わらない)話。微エロ。
    裏はテロリスト組織のシルバ製薬。悪いオクタビオのアースです。


    ※軽いですが流血モブ死体表現があります

    #プトオク
    ptochu
    #雇オク下剋上企画【rebellion】

    俺はボディーガードの面接に来たはずだった。

    「頑張れよアミーゴ。あと一人だ、アンタならやれる」

     有名な製薬会社の御曹司。シルバ製薬が裏で何をやっているかも把握していたが、破格の報酬に釣られ気が付けば履歴書がわりに命を差し出すはめになっている。

    「くっ……」

     あくまで表向きはクリーンな有名企業だと完全に油断していた。
     勿論、表立って出された求人では無い。現にシルバ製薬とは違うダミー会社から出されていたこの求人は『簡単な試験と面接』のみだと説明を受けていたが、実際のところ詐欺も甚だしい。
     会場が高級レストランというのもきな臭かったが、面接官の姿を目にして嫌な予感は的中した。
     『オクタン』と名乗り危険なスタントに身を投じるアドレナリン中毒者。シルバ製薬の次期CEOである彼の過激な配信は有名だが、この放蕩息子のイカれ具合も俺の予想を遥かに上回っていた。

    「何してんだ、早く立て!死にたくねえだろ?」

     貸し切られた高級レストランの特等席で、静かに、優雅に、それはそれは上品な仕草で食事する面接官。それを尻目に俺は床を這いつくばり、皺ひとつない白いテーブルクロスを乱さないよう細心の注意を払いながら手を伸ばし、手探りでテーブル上のカトラリーを探す。

    「…………」

     カチャカチャとナイフが皿に当たる音を僅かに響かせ、オクタビオ・シルバが何食わぬ顔で食事を楽しんでいる。足元の黒ずくめの男をサングラス越しにチラリと見下ろし、ナイフで一口大に切った肉にフォークを突き刺し口に運ぶ。

    ーーカチャカチャ……カラン

     床に膝をつき、荒い呼吸で肩を揺らしているボディーガード志願の男を楽し気に見下ろしながら、オクタビオは彼のすぐ側にわざとらしくナイフを転がした。

    「あ〜あ……落としちまった。取り替えてくれ」

     俺はすぐさまそのナイフを拾って立ち上がり、銃口を向けてきた見知らぬ男に飛び掛かり喉元めがけて力一杯振り下ろす。
     面接は武器の所持は許されていなかったにも関わらず、他の求職者たちは銃やナイフを隠し持っていて、馬鹿正直に丸腰で参加したことを悔やんだ。

    「うっ……」

     一発の銃声と共に太ももを掠めた銃弾が僅かに肉を削いだ痛みに眉根を寄せた。銃を落とし、刺さったナイフを自力で抜いた男が鮮血を流しながら床に倒れる。

    「おおっ、やったな!お前に決まりだ!」

     呼吸も乱れたまま床に落ちた銃を素早く拾い、悠長に食事をしている青年に銃口を向けた。

    「いつまで遊んでるつもりだ?早く座れ。俺と一緒に食事しろ」
    「…………」

     脅しだと見抜かれているのか、怯むどころか全く動じない青年の態度に逆にこっちが動揺させられる。
     床に転がる数人の男たちを跨ぎ、避け、踏み、面接官である青年の要求に応えるべく対面の空席へ。
     最後まで生き残った一人の合格者に用意されていた席まで歩き、荒い呼吸のまま乱暴に椅子を引き、どかりと座った。

    「やっとやかましいBGMが止んだな」

     銃声と怒声が飛び交う中で淡々と食事していた無邪気に笑うこの男は満足気で、セットされた髪も着込んだスーツも全く乱さず涼しい顔をしている。
     俺はといえば汚れ破れたジャケットに、床に転がるいずれかの男に引っ掴まれたせいで乱れた頭髪。致命傷は一つもないが、打撲や裂傷で出血もあり体のどこかしこが痛む。
     ボサボサになり前に垂れる髪を気休めに雑に後ろへ撫でつけるが、到底この店にも料理にも相応しくない酷い有り様だ。

    「どうした?食えよ」

     名前も知らない男たちの死体が転がる床を見渡し視線を対面の青年へ移す。

    「…………」

     腕力も体術の技量も俺の方が遥かに上だろうが、笑っているのに有無を言わさぬ威圧感をひしひしと肌で感じる。
     運良く銃も手に入れ、その気になれば殺すことも一発殴って逃げ出すことも容易に出来るはずだが、年下のこの青年の纏った王者の風格に呑まれ、ごくりと生唾を飲み込んだ。
     口元は愉快そうに笑みを浮かべているが、ライム色のレンズの向こうで三日月に細まる目は、底冷えする程に冷たい。

    「現金と小切手、どっちがお前好みだ?」

     年齢に見合わない独特の雰囲気を漂わせる彼は支配する側の人間で、俺に拒否権は無いのだと早々に理解する。

    「……身元も分からないような俺を雇うのか?」
    「そんなもんどうだっていい。え〜っと……何だっけ?アンタの名前」
    「……キム・ヒヨンだ」
    「ヒヨン!ほら、これでお前は知らない奴じゃなくなった。お前は俺を知ってるし何の問題ねえだろ?」
    「…………」
    「肉は嫌いか?」

     食えと促され、厚い肉の乗った皿の左右に並べられたカトラリーに手を伸ばす。
     スプーンにフォーク、ナイフも数種類。迷った挙句、内側のナイフに指をかけたその時。

     「それじゃねえ」

     ワイングラスに手を伸ばし、深い赤を煽って喉を潤した雇い主がナプキンの裏側で口元をさっと拭った。粗暴で大雑把な印象を与える言動に似つかわしくなく、食事する仕草はいちいち品があり、そのちぐはぐさに戸惑う。

    「……マナーを、知らない」

     そう告げるとオクタビオ・シルバが席を立ち、こちらへ向かって歩いてきた。カシャカシャと義足の鳴る音が近付くにつれ、何か気に触る事を言ってしまったかと内心焦りつつも平静を装う。

    「俺が教えてやるよ」

     主人は料理の乗った皿を邪魔とばかりに周辺のカトラリー共々押し退け、ぶつかった食器がそれぞれうるさく音を鳴らす。溢れた料理がテーブルクロスに染みを作り、一口も味わえないまま遠ざけられた。
     オクタビオはその空いたテーブルのスペースに俺の方を向いて腰掛け、至近距離で見下ろされる。

    「…………」

     プレッシャーに息を殺しアクションを待つ。サングラス越しの目を見つめ返してみるが何を仕出かすか全く読めない。

    「……まずはベストのボタンを外して……ネクタイを緩めてくれ」

     悪い冗談か悪戯か。告げられた要求に呆気に取られていたが、魔が差した俺は主人の言葉を守らず立ち上がり、テーブルに彼を押し倒す。

    「……これも実技試験か?」

     テーブル上のナイフを掴み、オクタビオの首筋に突きつける。

    「さあ?どうだろうなぁ?……興奮してるアンタってセクシーだぜ」

     うっとり呟き、からかうように俺の髪をひと撫でして自らベストのボタンを外す主人を見下ろす。ワインの注がれたグラスに片手を伸ばし、ゆっくり傾けオクタビオのシャツに赤い液体を零した。

    「手が滑った」
    「……減点だな」

     空になったグラスを適当に置く。

    「ナイフの使い方わかるか?」

     彼の言葉に緊張と興奮に心臓が早鐘を打つ。その言葉が何を意味しているか、察せないほど野暮ではない。
     自分でもどうかしていると思うが、仕掛けられた挑発に乗り、ワインで濡れたシャツの上から主人の肌を撫でる。
     何が彼の気に障るか分からない。この戯れも試験だと言うなら悪趣味過ぎるが、俺のこの行動もオクタビオを馬鹿にできないほどイカれている。

    「…………食べねえの?」

     充満する赤ワインの香り。酔ってもいないのにくらくらする。毒気に当てられたのか、目の前の男の妖しい色気に食欲を刺激され、オクタビオの肌に張り付いたシャツ越しに胸の突起を見つけ口を寄せて歯を立てた。

    「痛っ!……」

     ワインの味が口に広がり、濡れた布越しに乳首を強く吸い舌で舐る。戦闘での昂りもあって歯止めが効かなくなった欲に熱が上がっていく。

    「おいおい、がっつくなって。そんなに腹ペコだったのか?」

     危険なカリスマ性に絆されたのか、ただの欲求不満か。からかわれているならそれでもいい。
     俺は首元に突きつけていたナイフを投げ捨て胸の突起を夢中で貪った。喉奥で笑う雇い主のベルトを緩め、ズボンを下着ごと勢いよく下ろす。

    「マジかよ……。信じらんねえくらい行儀が悪いなアンタ」
    「……お前が教えてくれるんじゃないのか?」
    「JAJA!そうだった!」

     少し掠れた独特の笑い声。食事を楽しむ俺の口を、主人が手のひらで塞ぎ妨害する。テーブルマナーを叩き込むつもりなのかもしれない。
     オクタビオの手首をやんわり掴み引き剥がし、かぷり とその手を口に運び甘噛みした。

    「……今はまだ、知りたくない」

     優しく噛んだ主人の手を機械の手で包み込み舌を這わす。衝動のままに組み敷いたこの青年を、絶対的な支配者を、欲望のまま暴きたい。

    「そうか……マナー講習は次の機会に、だな」

     俺はボディーガードの面接に来たはずだったが、どういう訳か雇い主の高級そうなシャツを力任せに左右に開きボタンを飛ばしていた。
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    _BeHa_

    DONE雇プト×オク
    裏ではテロリスト組織のシルバ製薬妄想。悪いオクタビオのアースです。
    面接に行った雇われの話の続きです。

    エロ無しキス有り
    ※何でも許せる方向け
    「ここがアンタの住処か。悪くねえな」


     廃車のスクラップ工場付近にポツンとあるトレーラーハウスが俺の現在の家だ。普通の住宅に比べれば小さいが、中に入れば一般的な住居とほぼ変わらない。勿論、外観は洒落た綺麗なものではなく内装にも拘っていないせいで無骨だが、誰かを招く予定もリフォームする気も一切無かった。
     キッチンにトイレにバスルーム。空調も完備していて不便もない。冷蔵庫やレンジなど家電製品も充実し、通常の生活を送るのに全く問題は無く、狭ささえ目を瞑れば快適と言える。ベッドもソファーもあり贅沢なくらいだ。

     彼の言葉が皮肉なのかお世辞なのかは分からないが、オクタビオは朝早くから金持ちにとってはスクラップ紛いに見えそうな俺の住居にやって来た。
     早朝からの来客に眠気まなこを擦りモニターを確認すると、そこに映り込んだ鮮やかなライムグリーンに急速に目が冴え脳が起動した。サングラスにマスク姿の雇い主に驚き携帯端末で予定を確認するが、今日までは完全にオフで間違いはない。
     今日まで、と言うのは、あのイカレた面接に合格した日。流れと勢いに身を任せて、雇い主と高級レストランのテーブルの上でセック 3196

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