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    _BeHa_

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    できてないプトオク。
    書いてるシリアス文章から。
    プト(→)オク。健全。恋心を自覚したプトの嫉妬。独占欲。

    #プトオク
    ptochu

    未定「お? 意外なプレゼントだな、アミーゴ」

     女性客の多い人気店。昨日フラフラ立ち寄ったそこで調合して貰った、世界に一つしかない香りがシンプルな瓶に注がれる。
     箱に入れて綺麗にラッピングしてもらったそれを、試合後ブースを訪ねオクタンに贈った。突然のプレゼントにも不審がられなかったのは、最近香水の話をしたおかげだろう。

    「これってSNSで見たことあるぜ。『世界にただ一つの貴方だけの香りを』ってヤツだろ?……アンタ香水とかつけるのか?」
    「お前に影響されて、たまたま寄ってみたんだ」

     自分用……というより、贈り物目的だったが、オクタンのイメージを説明するのは気恥ずかしく、自分には場違いに思えた空間から一刻も早く脱出したくなった。自分をイメージした香りを調合して欲しいと伝え、調香師と相談──と言っても相槌を打つくらいだが、好きな香りか嫌いか選別しながら調合してもらった。一瓶だけ。
     自分用と言っておきながらラッピングして貰ったのだから、俺はプルタッを食べた時のように顔が熱くなり汗が滲んだ。気を利かせた調香師に「恋人にご自分の香りを贈られる方も少なくありませんよ」なんて小声で言われて、洒落た紙袋を受け取る手まで汗で湿る。

    「自分のを作ったついでだ。迷惑だったか?」
    「まさか! で、アンタの香水は? 今つけてねえよな? どんなのにしたんだ?」
    「俺のは、……調香師に任せて作ってもらった。無難なのを」
    「ふ〜ん……そのうちつけてきてくれよ」
    「からかうつもりだろ?」

     悪戯っぽくオクタンが笑う。ゴーグルとマスクで表情は見えなくとも、喜んでくれているのが伝わってきて嬉しかった。瓶に詰めた香水は醜い独占欲でも、いい香りが上手く誤魔化してくれるだろう。気づかないまま、この匂いを纏うオクタンを想像して心拍数が上がる。
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    Replies from the creator

    _BeHa_

    DOODLE㊗️オク誕🎉
    プト→←オク。予防線張りまくりのプトと素直ピュアなオク。仲間以上、恋人未満なふたり。
    遅刻しましたなんとか書き上がりました。
    プライスレス 何でも持っている、何でも手に入る男に何をプレゼントすればいいのか……。
     人気者の彼の誕生日は大勢から祝福されファンから山のようなプレゼントが届く。幼馴染やレジェンド仲間が彼を囲み、ラッピングに包まれたプレゼントをシルバに渡している。照れくさそうに頭を掻き礼を言う彼を遠巻きに見ていた。ゲーム開始前のドロップシップ内。和やかな光景。手ぶらの自分に声をかける勇気はない。
     今日までにブティックのショーウィンドウの前で何度立ち止まったか。行き慣れないブランドショップに足を運び、綺麗に陳列された服を意味なく撫でる。手に取り引っ張り出した値札を見て目が飛び出るが、彼は服なんて腐るほど持っているだろう。選ぶセンスに自信もなかった。喜ばれるだろうか? 迷惑がられはしないだろうか? 言い訳ばかりを並べた。時期的にも煩わしかったのもある。慣れない高級店で、安物の服を着た挙動不審な男でなくとも店員は声をかけるもので。「何かお探しですか?」と悪気なく聞く相手に薄ら笑いで返し、「プレゼントですか?」と微笑まれ、「いや……」と曖昧に答え逃げるように店を出た。敷居の高い店は諦め若者で賑わう雑貨屋にも立ち寄った。防寒具やアクセサリー、プレゼントの定番や無難なアイテムは多数あったがどうにも味気なく思えた。
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    _BeHa_

    DONE雇プト×オク
    裏ではテロリスト組織のシルバ製薬妄想。悪いオクタビオのアースです。
    面接に行った雇われの話の続きです。

    エロ無しキス有り
    ※何でも許せる方向け
    「ここがアンタの住処か。悪くねえな」


     廃車のスクラップ工場付近にポツンとあるトレーラーハウスが俺の現在の家だ。普通の住宅に比べれば小さいが、中に入れば一般的な住居とほぼ変わらない。勿論、外観は洒落た綺麗なものではなく内装にも拘っていないせいで無骨だが、誰かを招く予定もリフォームする気も一切無かった。
     キッチンにトイレにバスルーム。空調も完備していて不便もない。冷蔵庫やレンジなど家電製品も充実し、通常の生活を送るのに全く問題は無く、狭ささえ目を瞑れば快適と言える。ベッドもソファーもあり贅沢なくらいだ。

     彼の言葉が皮肉なのかお世辞なのかは分からないが、オクタビオは朝早くから金持ちにとってはスクラップ紛いに見えそうな俺の住居にやって来た。
     早朝からの来客に眠気まなこを擦りモニターを確認すると、そこに映り込んだ鮮やかなライムグリーンに急速に目が冴え脳が起動した。サングラスにマスク姿の雇い主に驚き携帯端末で予定を確認するが、今日までは完全にオフで間違いはない。
     今日まで、と言うのは、あのイカレた面接に合格した日。流れと勢いに身を任せて、雇い主と高級レストランのテーブルの上でセック 3196

    recommended works

    一生休日

    DONE先に起きて、朝の準備をしてくれるタイプのクリプトとおねんねオクタン。
    しあわせのあさスペインでは朝食を2回食べるというのを聞きました。わかりにくいので2回目の方は“軽食”と表現してます。
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    ヴゥン。
    「……んっ」
    起動アラームをセットしているハックの起動音で目を覚ます。薄暗い部屋の中、サイドテーブルの上でぼんやりと緑に光るハックに背を向ければ、大きな口を開けて寝息を立てる恋人がいる。
    (今日は涎垂れてないんだな)
    ちゃんと口を閉じて寝ている日もあれば、今日みたいに口を開けっぱなしで寝ている日もある。いつだったか、肩のあたりが酷く冷たい感触で目を覚ましたら人の寝巻きを涎で濡らしていたこともあったな。
    喉を痛めるからできれば口を閉じて寝てほしいが、寝ている人間にそれを強いても意味はない。しばらくオクタビオの寝顔を眺めていたら、背後のハックの光が少しだけ強くなるのを感じた。起動してから10分後に一段階明るくなるようにわざわざ設定しているのは、そうしないとずっと眺めていてしまうから。音のアラームにしないのは、オクタビオを起こしたくないから。アラーム音には敏感なようだが、幸い光はあまり気にならないらしかった。
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