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    朱陸🔥/徐満💙
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    💙徐満のお話は

    「手紙が届いた。差出人の名前はない」で始まり「ふと思い付いて、ごく自然に筆を執った」で終わります。

    #shindanmaker#こんなお話いかがですか

    https://shindanmaker.com/804548

    手紙 手紙が届いた。差出人の名前はない。
     だが筆跡や書簡のところどころに墨が飛び散っているのを見ると差出人は間違いなく満寵だ。恐らく罠作りの合間に急に思い付いたように筆を執り、そこら辺に転がっていた書簡にさっと書いたのだろう。その光景が容易に想像でき、徐晃は自ずと口元に笑みを浮かべた。

    『徐晃殿、新しい罠を開発したんだ。試してみたいんだけど誰も相手してくれなくて困っててね。徐晃殿、修行がてら相手をしてくれないかい?』

     手紙に目を通してみればいつも通りの内容で、最早拍子抜けすらしない。
     徐晃と満寵は同衾するぐらいの仲のはずなのだが、常日頃から触れ合っているわけでもなく、同衾だって月に一回、下手したら数ヶ月に一回あればいいほうだった。徐晃はそれで構わないと思っているし、満寵も頻度なんかは気にしていないだろう。時間があれば兵器や罠を作りたい、と言うような御仁だ。
     それでも顔を合わせない月日が長くなると、こうやって手紙が届く。中身は作った罠の凄さを語ることが八割で、残りの二割で満寵の近況や今回の手紙のように罠の実践に付き合ってほしいといったことが書かれている。甘さのかけらもなく、実に淡白だ。

    ――淡白なのはお互い様、でござるな。

     と思わず苦笑する。
     否、と徐晃は手紙から視線を上げた。
     自分から送る手紙の量に比べたら、満寵から届く手紙のほうが数は多い。それによく考えれば、定期的に満寵の下に呼び寄せられている。
     もしかしたらこの『兵器や罠の実験台になってほしい』という要望は、満寵なりの『会いたい』という気持ちの表れなのかもしれない。実験台がほしいというのも残念ながら本心だろうが、自分が考えている以上に、満寵はこちらのことを想ってくれているのかもしれない。
     思い至ると急に満寵のことが可愛らしい――あんな長身の大男を可愛いと表現するのはおかしい気もするが――と思ってしまうし、無性に顔を見たくなる。触りたくなる。
     徐晃は短く嘆息し、ひとまず返事を書くべく文机の前に腰を下ろした。数日中に満寵の邸へ向かう旨と、少しばかりの近況をしたため、しばらく筆を置いて宙を仰ぐ。
     もし正直に今の気持ち――『会いたい』だとか『愛しい』だとかを書き加えたら、満寵はどのような反応を見せるだろうか。喜んだり、照れたりするのだろうか。いや、からかわれる可能性が高いのでは――。
     満寵の表情の変化を思い描きながら、徐晃はごく自然に筆を執った。

    🤍💙

    最後の文変えちゃった(´∀`;)
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