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    杉原美依久

    @miiiiiku610

    にゃんちょぎ・包こりゅ・鶴へしをメインに嗜んでます。好きなものは色々で地雷はあまり無いけど、書くのは基本固定。

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    杉原美依久

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    包こりゅ。
    前回以上に日付を過ぎたけども!!!!!!やっぱり短いのはどうにも中途半端になりがち。慣れもあると思うので書いたらぽいっとします。短いのをぽいっとするのには丁度いいのかな。貯まったら支部にも投げるかも。
    前半小竜君。後半大包平視点。

    11月22日(いい夫婦の日) 包こりゅ11月22日世間一般では語呂合わせで「いい夫婦の日」ともいわれているらしい。

    大般若が発した一言で、長船部屋で他愛の無い雑談がはじまる。
    「へえ、そんな日があるのか」
    「だから今日、婚姻届けを出す人たちも多いらしいな」
    「あるじも、いつかだすならそのひがいいっていってたのだぞ」
    「面白い事を考えるものだね」
    夫婦、という形。
    「何か、変わるのかな」
    「人にとっては変わるだろうけどなあ」
    「だよねぇ」
    人のような家庭というものも自分たちには関係が無い。無いのだから夫婦という形にも大きな意味は無いように思える。
    それでも共にある事を選んだ、と言う一つの区切りではあるのだろう。だから少しだけ、羨ましさもある。
    「いいなぁ…」
    「おじい様ならこりゅにいが言えばしてくれるとおもうんだぞ」
    「ちょっといいなって思っただけだし、いいのいいの」
    「小竜が言えば喜びそうなものだけどな」
    「大般若!」
    余計な事を言うなという気持ちを込めて呼ぶと、計ったかのように大包平が襖の外から声を掛けてくる。
    「どうかしたのか?」
    「な、なんでもないよ」
    そう言っても大般若の口は止まることはない。そもそもちょっとした雑談を止めようという方が無理なのだ。少しだけ、本当に少しだけ思っただけなのだ。

    いつか、君とそうなれたらいいな、なんて。




    「それで?何を話していたんだ?」
    「あぁ、今日の日付がいい夫婦の日って言われてて、婚姻届けを出される事が多いらしいって話をちょっとな」
    「なるほど、わからん」
    「はは、じい様らしいな」
    「夫婦となったからには年中一緒にいるのだろう、わざわざその日に届を出さなければそうならないわけでもあるまい」
    それに、と大包平が続ける。
    「その日を過ぎたら1年後を待つのだろうか?」
    「さすがにそれはないんじゃないかなぁ。まぁ、大安を選ぶような感じじゃないかな?」
    「ふむ、まぁそれなら分かるかもしれん。吉日と言うのは大事だからな」
    夫婦、か。
    「大包平?」
    声を掛けられ、小竜の方を向く。
    「どうした?」
    「うん、なんとなくね」
    嬉しそうな笑みを浮かべながら大包平の隣にいる小竜を見て自分も笑みを浮かべる。
    いい夫婦の日、とやらは分からない。
    だがーーー

    いつか、お前とそうなれたらいいな。その位は思っても良いだろうか。
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    野イタチ

    DONEこのタイトルで書くのn回目なんですけど、好きだから使っちゃう。
    おおこりゅのピロートークです
    三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい明け方、大包平は目を覚ます。遠くでカラスが鳴いている。まだ部屋の中は青く、陽は昇っていないようだ。大包平の腕の中で眠る小竜を見る。彼はまだ起きそうになかった。
     夏至を抜けたいえ、昼は長く、夜は短い。二人で居ればなおのこと。起こすのも何かと大包平は思っていたが、指先が勝手に小竜の金色の髪を梳いた。ざんばらな猫っ毛は、髪を結っていないと、頬に落ちて邪魔そうだった。大包平はその髪を耳にかけてやる。その感触なのか、小竜がもそりと動いた。起こしてしまったのかと思ったら、大包平の胸の方に身体を寄せる。
    (いつもは甘えてこないのに)
    小竜の微かな仕草を見逃してしまうと、彼は本当にそっけない。だから、毎日小竜を見ていることになる。大人しくなるのは閨の中くらいか。小竜の髪を弄びながら、大包平は小竜の枕と化している、自分の腕を見る。そこには小竜が齧った痕が付いていた。日に日に小竜の噛み痕が増えていく。情事の時、小竜は尖った犬歯で、思いっきり噛んでくる。それは大包平が小竜に付けた赤い痕よりも、長く残る。数が増えるたびに、あまりまっすぐに話さない彼の、愛情のようで、大包平は嬉しかった。
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