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    野イタチ

    @itcnomaho
    成人済腐/いろんなジャンルを書きます/今書いてるのは兼堀・進京・ガエアイ·花憐·おおこりゅ(大こりゅ?包こりゅ?)

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    野イタチ

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    包こりゅ/おおこりゅのキス22箇所、四つ目の誘惑です。連続で屋外みたいな話が続きましたが、偶然です。

    #刀剣乱腐
    swordCorruption
    #包こりゅ
    envelope
    #おおこりゅ
    #大こりゅ
    first-class
    ##おおこりゅ
    ##キス22

    四、耳(誘惑) 好きだという感触がある。一瞬と言い換えた方が正しいのかもしれないが、それにしては、長く残る。感触と言った方が、小竜の感覚にはしっくりくる。大包平にたびたび、それを覚えてしまう自分がいる。それは、案外いくつもあって、彼が笑っているときや、真剣な横顔や、普通に飯を食べているときに、何度も思う。
     日差しが強い、大包平の着ているインナーは汗で濡れていた。畑を耕すという重労働をやり終えたばかりだ。
    「悪いね。」
    小竜は一人で馬当番をしていた。ただ単に人手が足りなくて、小竜が一人でやることになっただけだ。時間をかければ終わる作業だし、馬たちが不満を漏らすのは、飼い葉の時間くらいだろう。それより畑を耕すという大仕事の方が大事だ。しかし、そんな小竜の手伝いを買ってでたのは、大包平だ。そちらの方が大変だからいいと、小竜が断ったのに、大包平は頑として譲らなかった。
     案の定、畑を耕して来たばかりの、彼はジャージを腰で結んで、上半身は汗を吸った、インナー姿だ。小竜も同じような恰好をしている。違うのは汗で濡れてるかどうかの違いだけだ。
    「疲れただろう?少し休んでからでいいよ。」
    馬にブラシをかけながら、小竜は大包平の姿を見て言う。
    「いや、おまえこそずっと世話をしていたのだろう?休むのはおまえの方だ。」
    「じゃあ、お互い様だ。」
    馬のための藁で詰まった納屋に、二人は腰を落ち着ける。なかなか動けないのは、お互い、思ってたよりも疲れていたからだ。
    「畑の方は大丈夫だった?」
    「ああ。指揮するのは桑名だったしな。滞りなく終わった。」
    二人は、耕した畑に何が植えられるか、そんな話をしていた。他愛のない会話だ。まだ暑いのか、それとも代謝がいいのか、手ぬぐいで拭っても、大包平の汗はなかなか引かなかった。
     小竜は大包平のしたたる汗に、ごくりと喉をならす。
     こういうときの感情、否、感触を好きだとひとくくりにはできない。小竜は欲しいと思ってしまう。直接の欲望だ。
    「そろそろ、始めるか。」
    大包平が立ち上がる。その背中に、小竜は飛びつくように、大包平に抱きついた。不意をつかれた大包平は、小竜を支えきれず、その場に倒れる。藁の中に二人は埋もれた。
    「こりゅ……う……?」
    背中に乗られているので、彼の表情は大包平からは見えなかった。何を考えているかも。
     まだ、汗で濡れている大包平の首筋を、小竜が舐める。ゾクッと大包平の背筋に、電流が走る。
    「ここで、しようか。大包平。」
    小竜は耳元で囁いて、大包平の耳たぶを噛んだ。
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    野イタチ

    DONEこのタイトルで書くのn回目なんですけど、好きだから使っちゃう。
    おおこりゅのピロートークです
    三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい明け方、大包平は目を覚ます。遠くでカラスが鳴いている。まだ部屋の中は青く、陽は昇っていないようだ。大包平の腕の中で眠る小竜を見る。彼はまだ起きそうになかった。
     夏至を抜けたいえ、昼は長く、夜は短い。二人で居ればなおのこと。起こすのも何かと大包平は思っていたが、指先が勝手に小竜の金色の髪を梳いた。ざんばらな猫っ毛は、髪を結っていないと、頬に落ちて邪魔そうだった。大包平はその髪を耳にかけてやる。その感触なのか、小竜がもそりと動いた。起こしてしまったのかと思ったら、大包平の胸の方に身体を寄せる。
    (いつもは甘えてこないのに)
    小竜の微かな仕草を見逃してしまうと、彼は本当にそっけない。だから、毎日小竜を見ていることになる。大人しくなるのは閨の中くらいか。小竜の髪を弄びながら、大包平は小竜の枕と化している、自分の腕を見る。そこには小竜が齧った痕が付いていた。日に日に小竜の噛み痕が増えていく。情事の時、小竜は尖った犬歯で、思いっきり噛んでくる。それは大包平が小竜に付けた赤い痕よりも、長く残る。数が増えるたびに、あまりまっすぐに話さない彼の、愛情のようで、大包平は嬉しかった。
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