111strokes111 @111strokes111https://forms.gle/PNTT24wWkQi37D25A何かありましたら。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 323
111strokes111☆quiet followDONEシャッフル企画です。 回復職として当てにしていたバルタザールのライブがいつまで経っても本当にお粗末な為、誰かが新たに回復魔法を覚えるしかないと言う話になった。別働隊を編成することが増えたのでそれぞれに回復職が欲しい。ベレトという鶴の一声でクロードが今さら修道士の資格を取ることになった。ヒルダが持ってきてくれた修道士見習いの装備が身につけられるかローレンツの部屋で確認している。クロードの部屋には大きな姿見がないからだ。線が細い十代前半の子供が着るような意匠なので肩周りや腕に筋肉がついているクロードが着ると違和感がある。五年前のリンハルトはよく似合っていた。 そもそもクロードは身体の線が出る服を好まない。そしてローレンツの例を見ればわかる通り身体の線が出る服は寸法が合っているからこそ見栄えがするのだ。「バルバロッサの格好が見慣れていたからなんというか…違和感があるな」「今さらこの格好をする羽目になるとはなあ…」 ローレンツの兵種はダークナイトなので遠目から見れば身長差もあり演習や戦闘の際にこの格好で並べば大人と学生が連れ立っているように見えるだろう。しかし近寄れば頬髭を生やし妙に上腕に筋肉がついた修道士見習いのお目見えだ。「マリアンヌさんに回復魔法のコツを習うと良い」「マリアンヌの物真似なら出来るぞ」「その物真似が得意だと思っているのはクロード、君だけだ」 修道士見習いの装備に身を包んだクロードの姿は悪ふざけにしか見えない。だが、魔法に関する個性の違いはバカに出来ないものだ。今がどんなに稚拙でも努力すれば将来的にはローレンツが習得できなかったサイレスが別の個性を持つクロードなら習得に出来る様になるかもしれない。「とりあえずマヌエラ先生のところで研修を受けてくる…」 とぼとぼとマヌエラの元へ向かうクロードの後ろ姿があまりに珍しかったのでローレンツの持つ乏しい悪戯心のようなもの、が珍しく刺激された。 マヌエラはレスター諸侯同盟の盟主であるクロードにも容赦しない。「クロード、もっと早く!負傷者達があなたのことを待っていてよ!」 座学から始まると思っていたのにクロードは何故か外へと連れ出され、ずっと走り込みをさせられている。マヌエラの叱咤する声を聞きながらクロードは恨めしそうに腹側に抱えさせられている背嚢を撫でた。背中側にも同じように石がぎっしり詰められた背嚢を抱えている。息が整うのを待たなければ言い訳も反論もできない。耳の後ろの血管が脈打つのを感じながら声が出せる様になるまで待った。この状態で正確に回復呪文を唱えねばならない。「もう少し身軽ならもう少し早く走れるんですが…」「その重さに慣れなさい。あなたが戦場で抱えて安全なところまで退避させる負傷者の重さなのよ」 バルタザールの体格にはなんと根拠があったようだ。回復職を担当しているマリアンヌは細身かつおっとりした性格で日頃は彼女から力強さを感じたことがないし素早い印象を受けたこともない。彼女が学生時代に走り込みをさせられていたのをクロードは知らなかった。「はぁ〜我が軍における回復職の待遇を向上させないと…」「盟主のあなたがそう考えるようになっただけでも訓練した甲斐があってよ」 マヌエラがさあ、もう一本走ってらっしゃい、と笑顔で鬼の様なことをいうのでクロードは覚悟を決めた。確かに駆けつけた後ですぐに回復魔法の呪文を詠唱せねばならないのだから簡単に息を切らしている様ではつとまらない。 翌々週、マヌエラの指導というかしごきに耐えたクロードは見事修道士の資格を取得した。ようやく学生の様な格好をせずに済むと思ったクロードは足取りも軽く物資の管理をするヒルダの元へと修道士の装備を受け取りに行った。「あっ受かったんだ〜!あてにしてるからねクロードくん!確かこの箱に入ってるはずだよ。大きさを確かめてみてね」 勿論クロードはそれを理由にローレンツの部屋に入り込む予定だ。「肩周りがキツくないと良いんだがなあ」「わかる〜!私も肩周りがキツい服って斧振り回すときに破けそうで嫌なのよ〜」 思わぬところで賛同者を得たクロードが自室に戻って箱の蓋を開けると中に「心の綺麗な人にしか見えない服」と書いてある紙だけが入っていた。筆跡はローレンツの物だった。きっと本来の中身はローレンツが持っているに違いない。 虚を突かれたのが少し悔しかったクロードは「心が綺麗な人にしか見えない服」を着たまま部屋の外に出て隣室の扉を叩いた。大きさがあっているか確認しなくてはならない。少し肌寒い気もするがローレンツの冗談に全力で乗っかってやろうと思うしローレンツにも「心の綺麗な人にしか見えない服」を着せてやろうと思う。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 111strokes111DONE家出息子たちの帰還.30(完)蒼月ルートのクロロレです↑18?→y/n 3083 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.29───ダスカーであれスレンであれ、巫者の語る言葉や伝統は本人の心が及ぶ範囲において真実であり、事実だ。おそらくセイロス教の聖典も同じ性質を持っている。その言葉の正誤の判定することは容易い。だがその場で苦し紛れに生成されたかのように見える伝統や真実はその巫者のこれまでの経験なしには発生しない。彼らは社会の写し鏡なのだ。理不尽でひどく残忍な主張をする巫者が増えた場合、統治者は恥じるべきである─── エドマンド港を母港とする商船がスレンで何かを見聞きしている可能性は高い、と言うことでローレンツはエドマンド領を訪問している。 学生時代からの友人であるマリアンヌは物静かな美しい人で、とてもではないが帆を操っているところが全く想像できない。エドマンド辺境伯もローレンツが陸地で見かける時は常に洒脱な格好をしている。 5074 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.28───ディミトリ王の即位後、ベレトの大司教就任後、ダスカーでは巫者が大量に発生した。誰に話を聞いても家族や親族の誰か一人は必ず巫病に苦しみ、精霊の導きに従って巫者になったと言う。皆、不安がっていたが当然のこととして話していた。ダスカー人がファーガスの支配下に置かれて以来、疎かにされていた精霊たちが崇敬せよと要求するのは当然なのだという─── ダスカーの地で合同の慰霊祭が行われることになった。シルヴァンの前にはディミトリが立っている。彼が最初にこの地を踏んだ時、共にいたのは父と義母そしてフェリクスの兄グレンだ。今はドゥドゥーとベレトそれに戦友たちが共にいる。 青天に恵まれた野原には強い風が吹き、惨劇の痕跡は残っていない。だが記憶は彼の心に刻まれている。ディミトリがどんな気持ちでここに立っているのかシルヴァンには分からない。 2800 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.27───冬の間、スレンは雪に閉ざされ飛竜や天馬でほ飛行が不可能になる。そんな季節だからこそ土地の境界線で揉める。(中略)上空から土地の様子を確認出来ないため巫者は儀式によって魂を身体から離脱させ空に飛ばす。巫者の魂が直接、上空から土地を見て両者の言い分のうちどちらが正しいのか確かめるのだ。こうして問題を解決してきた歴史があるからか、スレンでは氏族の長が巫者を兼ねていることが多い── 招かれざる客と乾杯した後はその場で自分の杯を割るのがスレンの習いだ。事情を知るファーガスのものなら険悪な雰囲気になっていただろう。 彼等はシルヴァンたちのために馴鹿を捌きはしたが肩甲骨周りの肉ではなく、茹でた内臓を出している。皿の中身を見た時点で通詞はひどく不安そうにしていた。客人には普通なら最も良い部位を出す。彼は咄嗟に視線でシルヴァンに判断を仰いだが、シルヴァンはこの場ではローレンツに悟らせるな、と表情で命じた。 2834 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです家出息子たちの帰還.26───アガルタのものたちは未だに本拠地がどこであるのか不明だが、彼らの伝承によるとかつてこのフォドラの地は全て彼らのものであったらしい。セイロス教以前から伝わる古いを教えを奉じ、セイロス教に仇なすものたちを偉大な先祖として祀る。(中略)彼らはセイロス教以前の古式ゆかしい文化の担い手である、という強烈な意識を持っているのだ─── ファーガス神聖王国が彼らに顔を奪われた、と認定したのはモニカ、トマシュ、コルネリア、アランデル公だ。彼らはある時を境に言動が激変したと言う。 「何故、彼らは同盟の中枢に入り込まなかったのだろう」 王宮の執務室で調査報告を受け取ったディミトリは調査に当たっていたフェルディナントとセテスに問うた。偶然でも予防出来たというなら、その方法を取り入れたい。 2791 111strokes111MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.25───セイロス教の信徒によって辺境へと追いやられ、生き延びるために文化的変容を強いられたにもかかわらずダスカー人たちが北部に源流を見るのはいささか不思議な気持ちになる。だが現在のダスカー人たちはどこ出身であろうと北を神聖な方角と見做し、祭壇や上座を北側に作る。(中略)巫者は儀式の前に衣装や道具を北に設えた祭壇の上に置くか吊るす─── ディミトリはアンヴァルに突入する直前にエーデルガルトと話し合う機会を得られた。まだ起きていないことを阻止しようとする彼女との会話は全く噛み合わず、決裂を確認するだけで終わったが悔いはない。 帝都を突っ切って宮城の最上部まで突き進み、変わり果てた彼女を見た皆は言葉を失っていた。あんな姿になってまで守りたいものが何なのか全く分からない、と表情だけで訴えかけてくる。だが、片目を失いドゥドゥーを失ったと思い込んで闇の中を彷徨っていた時期のディミトリは化け物そのものだった。《似合いの姉弟だ!お前たちに違いなどあるものか!殺し合うがいい!》 2761 recommended works NumbersDOODLE※腐向け岩男 ※磁石独楽 Uhh......... Q.GAME_クロロレ專PAST大概是我最喜歡的一張,龍好難畫就是...たぶん自分一番好きの絵、竜を描く難しいMy favorite one 3 Q.GAME_クロロレ專PAST「為見懷念之物(人)拜訪薔薇園的男人」&「逐漸被提爾狩斯之杖侵蝕的洛廉茲」「バラの庭にいるものと会いに行く男」と「魔杖を使う過ぎローレンツ」「Man going to see what is in the rose garden」&「Lorentz using a magic wand」(google translation) 2 Q.GAME_クロロレ專PAST「窈窕淑女君子好逑」大概就是指這種情況(被打飛(あれ?日本語はこういうイディオムあるのかな?)貴婦人の衣装を着るローレンツが好き 4 Q.GAME_クロロレ專PAST5年後庫羅德x5年前洛廉茲,5年前庫羅德x5年後洛廉茲後前、前後Time operation 2 もぶーりお三世DONE現パロ一年生です!!前後クロロレ 16 111strokes111MAIKING「説明できない」青ロレ赤クロの話です。6.初戦・下 クロードから自分たちを襲った盗賊の討伐が今節の課題だと告げられた皆は初陣だと言って沸き立っていた。金鹿の学級は騎士を目指す平民が目立つ学級で入学以前に領主の嫡子として盗賊討伐を体験している者はクロードとローレンツしかいないらしい。クロードはローレンツの印象よりはるかに慎重で毎日先行したセイロス騎士団がどの方面へ展開していったのか細かく記録をつけ皆に知らせていた。セイロス騎士団に追い込んでもらえるとはいえどこで戦うのかが気になっていたらしい。 出撃当日、支度を整え大広間で待つ皆のところへベレトがやってきた時にはローレンツたちはどこで戦うのか既に分かっていた。「騎士団が敵を追い詰めたそうだね。場所はザナド……赤き谷と呼ばれている」 そう言えばクロードはザナドが候補に上がって以来やたら彼の地についた異名の由来を気にしていた。赤土の土地なのか赤い花でも咲き乱れているのか。土地の異名や古名にはかつてそこで何があったのかが表されていることが多い。土地の環境によっては毒消しが必要になる場合もある。だが先行した騎士団によると特殊な条件は何もない、とのことだった。初陣の者た 2081 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロと青ロレの話です。9.典儀・上 情報には出元と行き先がある。それを見極めずに判断を下すと間違いが起きる。前節、カトリーヌがロナート卿の所持品から見つけた大司教レアの暗殺計画に関する密書は様々な波紋を読んだ。真偽の程は定かではないが対応せねばならない。 謁見の間に呼び出されたベレトから今節の課題を聞いたクロードは教会があの密書をどう判断したのか悟った。今回も彼の記憶と同じく何者かが教会を混乱させる為に作成した偽物であると判断したのだ。そうでなければ士官学校の学生に警備や見回りを担当させないだろう。だがクロードにとっては丁度良かった。賊の狙いが何処であるのか確かめる為という大義名分を得て修道院の敷地内を直接、自由に見て回れる。賊が聖廟の中で何かを探し、奪いに来たがそこでベレスが天帝の剣を手に取り賊を撃退したことをクロードは覚えているのだがだからといって日頃入れない聖廟を直接探る機会を逃したくはなかった。それにロナート卿の叛乱の時と同じくまたクロードたちが当事者になっている。詳しく調査しておいて損はないだろう。 ガルグ=マクにはフォドラの外からやってきた住人がクロード以外にも存在する。自然と祖先を 2082 111strokes111MAIKING「説明できない」赤クロ青ロレの話です。15.鷲獅子戦・上 フレンが金鹿の学級に入った。クロードにとっては謎を探る機会が増えたことになる。彼女は教室の片隅に座ってにこにこと授業を聞いてはいるが盗賊と戦闘した際の身のこなしから察するに只者ではない。兄であるセテスから槍の手解きを受けたと話しているがそういう次元は超えていた。 「鷲獅子戦にはフレンも出撃してもらう」 やたら大きな紙を持ったベレトが箱を乗せた教壇でそう告げると教室は歓声に包まれた。これで別働隊にも回復役をつけられることになる。治療の手間を気にせず攻撃に回せるのは本当にありがたい。今まで金鹿の学級には回復役がマリアンヌしかいなかった。負担が減ったマリアンヌの様子をクロードが横目で伺うと後れ毛を必死で編み目に押し込んでいる。安心した拍子に髪の毛を思いっきり掻き上げて編み込みを崩してしまったらしい。彼女もまたクロードと同じく秘密を抱える者だ。二重の意味で仲間が増えたことになる。五年前のクロードは周りの学生に興味は持たず大きな謎だけに目を向けていたからマリアンヌのことも流していた。どこに世界の謎を解く手がかりがあるか分かりはしないのに勿体ない。 2086