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    oimo91567124

    ヒ腐マイ中心

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    oimo91567124

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    簓空 オメガバース 巣作り

    #簓空
    #ささくう
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    #ヒ腐マイ
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    「今すぐ脱げ、パンツも含めて全部脱いでここに置いとけ。外堀が少し足りねぇんだよ」

    開口一番、長らくの収録続きで久々に我が家へと帰ってきた簓を玄関で待っていた空却からのお迎えの言葉である。壮健な空却の発情周期はまさにキッチリと二ヶ月に一度、中旬あたりに必ず来る。それも番となり抑制剤や過剰発情によるフェロモン分泌の不安定さが無くなって久しい伴侶の発情期が来ていることも予測していた簓は持っていた鞄を玄関に置き顔をあげ、自分の服を追い剥ごうとする姿を見上げた。
    その白絹のような緻密なキメをもつ肌を紅く、まるで開花したてのピンクダリアのような色へと薄らと染め上げた空却が儚げな容貌とは真反対の高圧的かつ目的のものが不足していたという枯渇からの苛つきを隠そうともせずに黄金の瞳を気怠さと欲と焦りで揺らがせながら強引な追い剥ぎを告げてきているのは何度見ても一般的には可愛げがないのであろうが、簓の目には可愛く愛おしく思うのは番いになる前から変わらず、眉を下げ自分自身でなく衣服を要求する番に軽口を一つ戯れに返し靴の紐を解く。




    「本物がおんのに皮(ガワ)だけ欲しがりよって…久々に会うたんやで簓さんの事オネダリして欲しかったわ」

    「拙僧は今、巣材しか欲しくねぇし、巣作りしかしたくねぇ」

    …でも新婚ン時から玄関までお出迎えするのは変わらんくてかわええ。
    本人に言っても絶対認めんけどな。


    お笑い芸人という道をまだ青くも力に溢れた頃より全力で疾走してきた簓の隣に伴侶となるΩの空却がいつしか溶け込んだのは20代前半を終わろうとしていた時期であった。情勢の劇的確変時代を短い間ではあるが同じチームで過ごした空却が己の運命であると確信したのはまさに出会った瞬間。燃えるような赤い髪と小柄で粗暴な口調や態度とは反対に世界の何とも違う品と清廉さを感じさせる存在に頭の先から足の指までゾクゾクと思わず自分の身を庇ってしまうような大きな電流が走った感覚は今でも忘れられないほどの衝撃であった。程なくして、仏門の僧たる空却が愛や恋に繋縛される事への葛藤や年齢、立場など修羅場は数多く一緒に乗りきり寄り添い寄り添われ、気づけば歳を重ねかれこれ数年の年月が経っていた。

    空却の巣作りは付き合いたての頃から決まってその小柄な身体を包む巣としては充分すぎる程の量の服を使用し隙間なく自分の身体を衣服で埋めなければ満足せず、毎度大量の衣服を必要としていた。
    MCD時代のイケブクロでの格安アパートのこぢんまりした部屋でも、人気芸人の座を不動のものとしオオサカでのオートロックセキュリティ万全の2人で住むには充分すぎるマンションの広い部屋でも、空却の作る巣のサイズは決して変わらず、衣服が足りず巣材用に傘増で新品の服や数度しか着ないものを混ぜて抗議された事もある。お陰でロケに着る服が無くなり急いで前日に服を買いに行ったりや巣作り期間用に新品の服をストックする癖ができている。
    自分の身体よりも大きな面積の巣で隠れ静かに番の残り香薫る衣服に鼻先を埋めてジッとしている。その様子が健気で可愛く、この状態の空却に襲い掛かって機嫌を損ねたのは付き合いたてのまだ番ではなくパートナーであった頃の話である。
    曰く、本物はフェロモンが強すぎて激しい催淫でいきなり欲を昂ぶらされる感覚は苦しさすら覚えるらしく巣に篭って少しずつ欲情に慣れ、衣服に残る僅かなフェロモンでじんわりと心身共に簓を欲しがり受け入れる準備を整えている。と、昔空却が寝際の戯れにバツが悪そうに喋っていた事を追慕し自然と口元が上がってしまいそうになり、きゅ、と口唇に力を込めた。

    「ほな、とりあえずジャケットとシャツだけ渡すから、そのー、パンツとズボンは一回堪忍してくれん?流石に玄関先で真っ裸(まっぱ)はいやや…、空却のえっちぃ」

    「はー?別に自宅で拙僧と簓しかいねぇんだから裸でもなんでも変わらんだろうが」

    着ていた上着のボタンを外してまだ体温残るそれを空却に向かって差し出すと待ち焦がれた巣材に手を伸ばし受け取りそれに頬寄せた後鼻先を埋めながら、疎漏な足がげしげしと痛くない程度の力で蹴り始めたのでその足を捕まえ足裏を指先で撫でてやれば、ケタケタと大笑いをして擽ったそうに7つ歳下の青年の愛嬌ある顔となり楽しそうに巣を作っている部屋に逃げていった。

    「…あーあ、逃げられてもうた。空却から呼ばれるまで風呂入って準備しとかなぁ」

    巣の中で空却の心と身体が番を受け入れる準備が出来ると小さく艶めかしく部屋で空却の鳴き声が聞こえて来る。その声が簓の名前を甘く呼び始めた頃が合図である。

    それまでに簓は寝落ちでもいいように、空却が作り置きしてくれてある夕飯を胃に収め、身体を清め明日の準備を終わらす。

    鼻唄を歌いながら浴室で服を脱いで持っていかれてしまったパジャマの代わりにまだ袖を数度しか通していない寝巻きと新品の下着を下ろしていると「簓〜、パンツはやく!」と早速狙っている巣材を回収にきた番の色気のない声が浴室の外聞こえてきて思わず吹き出し「ちょい、まっとりー!ハッ!まっとり…?まっとりがー…くるー…」なんて親父ギャグを飛ばしながら脱衣所から風呂場へ入ると脱衣所に入れ替わりで入ってくるボヤけたガラス越しの影にとっておきの情報を教える。

    「空却、明日は簓さんオフやで、ゆーっくり夜は一緒にナカヨシしよなぁ?やで、2人の愛の巣上手に作って、いい子に簓さんの名前呼んでな」

    二ヶ月に一度現れる
    ーーー愛の為の、愛が為の、愛しき子の、
    巨大な巣で愛の限りを貪るまで、あとーー…
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    oimo91567124

    PROGRESS簓空全体 弱り簓さんと盧笙センセ蕭条


    人間は一生、人間の愛憎の中で苦しまなければならないのです。

    (ー『竹青』より  太宰治)



    酷く揺さぶり、欲の象徴たる怒張で力一杯貫き壊しても、失われた執着を取り戻そうとしてもどこか宙へ視線を揺蕩わせ「別れたい」と繰り返す恋人を抱く夢をみて飛び起きたのはマフラーを外しているのだろう轟音を立てるバイクの音が遠くで鳴る外が夜の深みを極め人間の気配が薄らいでいる丑三時であった。
    汗でTシャツが張り付き気持ち悪く、ドクドクと忙しなく鼓動が警鐘を鳴らすかのよう不快なリズムで体の内側から身体を叩かれる。
    息は浅く、吸っているのに肺まで満たらないような気がして回数は増えるばかり。

    …あぁ、またか。

    簓には昔から自分にもどうにもできない悪癖があった。他人に執着を覚える度、感情が大きくなる度、愛を捧ぐほど、同じだけソレを手放したくなり諦めたくなるのである。
    根底にあるのはついぞ、手中に出来なかった家族の団欒や無条件の愛の存在、成長途上で親から送られ教えられるその安堵感を与えられなかった事の傷がケロイドになりもう治せないのである。
    この悪癖を自覚したのは相方との離別の際。嫌だ嫌だと喚き 1807

    oimo91567124

    DONE簓空 オメガバース 巣作り「今すぐ脱げ、パンツも含めて全部脱いでここに置いとけ。外堀が少し足りねぇんだよ」

    開口一番、長らくの収録続きで久々に我が家へと帰ってきた簓を玄関で待っていた空却からのお迎えの言葉である。壮健な空却の発情周期はまさにキッチリと二ヶ月に一度、中旬あたりに必ず来る。それも番となり抑制剤や過剰発情によるフェロモン分泌の不安定さが無くなって久しい伴侶の発情期が来ていることも予測していた簓は持っていた鞄を玄関に置き顔をあげ、自分の服を追い剥ごうとする姿を見上げた。
    その白絹のような緻密なキメをもつ肌を紅く、まるで開花したてのピンクダリアのような色へと薄らと染め上げた空却が儚げな容貌とは真反対の高圧的かつ目的のものが不足していたという枯渇からの苛つきを隠そうともせずに黄金の瞳を気怠さと欲と焦りで揺らがせながら強引な追い剥ぎを告げてきているのは何度見ても一般的には可愛げがないのであろうが、簓の目には可愛く愛おしく思うのは番いになる前から変わらず、眉を下げ自分自身でなく衣服を要求する番に軽口を一つ戯れに返し靴の紐を解く。




    「本物がおんのに皮(ガワ)だけ欲しがりよって…久々に会うたんやで簓さんの 2314

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