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    last_of_QED

    @last_of_QED

    ディスガイアを好むしがない愛マニア。執事閣下、閣下執事、ヴァルアルやCP無しの地獄話まで節操なく執筆します。デ初代〜7までプレイ済。
    最近ハマったコーヒートーク(ガラハイ)のお話しもちょびっと載せてます。

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    last_of_QED

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    診断メーカーよりお題『「いっそ消えてしまえばよかった」で始まり、「もう会えないかもしれないと思った」で終わる物語』
    エロなしネタバレなしギャグ100%(本当にごめんなさい)ディスガイアプレイヤー全員考えたことあると思います。

    #ディスガイア4
    disgaea4
    #執事閣下
    deacon
    #フェンヴァル
    fenval

    それは、二度美味しい【それは、二度美味しい】



     いっそ消えてしまえば良かったのだ。そうすればこんな葛藤も、くだらない自問自答も、その一切は必要がなかった。
     周囲を入念に見渡し、人影がないのを確認すると、俺は改めて自身の手元を見た。回復アイテム「かんだガム」がそこにはあった。それもただのガムではない。「閣下のかんだガム」なのだ。

     誰がどうして噛んだガムをもう一度噛もうなどと思いついたのか。消費アイテムが一度使っても消えないなんて、そんなことがあって良いものか。何者かが味わい尽くし、吐き出したガムを後でもう一度味わわされるなどと……想像するだけでゾッとする。とてもじゃないが正気ではない。そもそも何故噛んだ後のガムに微量ながらもHP回復効果があるのか。しかもレベルが低い内はガムよりも噛んだガムの方がむしろ良い塩梅であることも多々あるのが憎い。

     まあ、それはさておき、だ。
     事実として、閣下が先の戦闘中に召し上がったガムが此処にはある。アイテム整理を一任されている俺は、携帯袋からこれを発見した。道中得たアイテムはよほど希少なものでない限り、煮るなり焼くなりお前の好きにしろと閣下より命じられている。

     もう一度手元を見る。ごくり、喉が鳴る。いや、流石に幾ら何でもそれは……

    「……」

     主人とはいつもと同じ顔では、もう、会えないかもしれないと思った。


    fin.


    ++++++++++++++++++++


    診断メーカーよりお題
    『「いっそ消えてしまえばよかった」で始まり、「もう会えないかもしれないと思った」で終わる物語』
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    related works

    last_of_QED

    MOURNING世の中に執事閣下 フェンヴァル ディスガイアの二次創作が増えて欲しい。できればえっちなやつが増えて欲しい。よろしくお願いします。【それは躾か嗜みか】



    この飢えはなんだ、渇きはなんだ。
    どんな魔神を倒しても、どんな報酬を手にしても、何かが足りない。長らくそんな風に感じてきた。
    傭兵として魔界全土を彷徨ったのは、この途方も無い飢餓感を埋めてくれる何かを無意識に捜し求めていたためかもしれないと、今となっては思う。

    そんな記憶の残滓を振り払って、柔い肉に歯を立てる。食い千切って胃に収めることはなくとも、不思議と腹が膨れて行く。飲み込んだ訳でもないのに、聞こえる水音がこの喉を潤して行く。

    あの頃とは違う、確かに満たされて行く感覚にこれは現実だろうかと重い瞼を上げる。そこには俺に組み敷かれるあられもない姿の主人がいて、何処か安堵する。ああ、これは夢泡沫ではなかったと、その存在を確かめるように重ねた手を強く結んだ。

    「も……駄目だフェンリッヒ、おかしく、なる……」
    「ええ、おかしくなってください、閣下」

    甘く囁く低音に、ビクンと跳ねて主人は精を吐き出した。肩で息をするその人の唇は乾いている。乾きを舌で舐めてやり、そのまま噛み付くように唇を重ねた。
    吐精したばかりの下半身に再び指を這わせると、ただそれだけで熱っぽ 4007

    last_of_QED

    DOODLEディスガイア4に今更ハマりました。フェンリッヒとヴァルバトーゼ閣下(フェンヴァル?執事閣下?界隈ではどう呼称しているのでしょうか)に気持ちが爆発したため、書き散らしました。【悪魔に愛はあるのか】


    口の中、歯の一本一本を舌でなぞる。舌と舌とを絡ませ、音を立てて吸ってやる。主人を、犯している?まさか。丁寧に、陶器に触れるようぬるり舌を這わせてゆく。舌先が鋭い犬歯にあたり、吸血鬼たる証に触れたようにも思えたが、この牙が人間の血を吸うことはもうないのだろう。その悲しいまでに頑なな意思が自分には変えようのないものだと思うと、歯痒く、虚しかった。

    律儀に瞼を閉じ口付けを受け入れているのは、我が主人、ヴァルバトーゼ様。暴君の名を魔界中に轟かせたそのお方だ。400年前の出来事をきっかけに魔力を失い姿形は少々退行してしまわれたが、誇り高い魂はあの頃のまま、その胸の杭のうちに秘められている。
    そんな主人と、執事として忠誠を誓った俺はいつからか、就寝前に「戯れ」るようになっていた。
    最初は眠る前の挨拶と称して手の甲に口付けを落とす程度のものであったはずだが、なし崩し的に唇と唇が触れ合うところまで漕ぎ着けた。そこまでは、我ながら惚れ惚れするほどのスピード感だったのだが。
    ……その「戯れ」がかれこれ幾月進展しないことには苦笑する他ない。月光の牙とまで呼ばれたこの俺が一体何を 3613