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    おはずかしい

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    1/7 のインテで発行する、嵐の谷でネファがセッ…♡する合同誌のサンプル(長め)です。
    お好きな方はよろしくお願いします。

    合同誌サンプル朝のうちに魔法舎を出て、自宅に着いたのは昼過ぎだった。心地のいい春風が頬を撫で、通り過ぎていく。家の窓を開け放って空気の入れ替えをしたり、軽く掃除をして家の手入れをしてから、おやつの入ったバスケットを持って僕たちは森に散歩に出かけた。

    嵐の谷の僕の家は、人気のない山の中にある。
    ネロと二人連れ立って森に分け入れば、無数にいる精霊の反応が連鎖反応的に広がってあたりを染めていく。植物が早送りで生い茂ったり、命を枯らしたり、ホタルに似た虹色の光が僕たちを誘うように線を描いて飛び交ったり。この一帯は僕の縄張りであり、久しぶりの帰還のためか僕を歓迎するようにざわめいていた。隣を歩いているネロも喜びの気配を感じたようで、僕の顔を見て穏やかに微笑む。

    鬱蒼とした森の中をゆったり歩いていると、光さすひらけた場所を見つけた。そこには大きな木が倒れた跡だった。長い年月そにあった樹木の命が絶えると、森の中の空間がぽっかりと空く。次第に苔植物や下草が繁茂し、低木が茂り、いつかは再び高層に葉の密集した高木が茂る。
    そんな森にとっては束の間の木漏れ日をありがたくお借りして、僕たちは敷物を広げて一服することにした。地面は乾いていて、近くには澄んだ小川も流れていたので、ティーポットに水を汲んでお茶を淹れる。今日はよく晴れていて、ぽかぽかと暖かい。

    ネロのアップルパイは、今日も絶品だった。
    分厚いパイを小さく切って口に運ぶ。甘味がしっかりついていて、りんごの甘酸っぱさにシナモンのスパイシーさがいいアクセントになっている。上面のパイ生地はさくさくなのに煮詰めたりんごを含んだ部分は柔らかく湿っており、下層の優しい口当たりのカスタードと相まってとても美味しい。
    「りんごもパイ生地も美味しい。カスタードの味もとても好きだ」
    僕が感想を伝えると、ネロは気怠げな顔を綻ばせて少し遠慮がちに、けれど出会った時よりもはっきりと、嬉しそうに笑った。
    「気に入ってもらえてよかったよ。あんたのために焼いたから」
    ネロは僕より一足先にパイを食べ終えたらしく、僕が食べるのをじっと見つめていた。
    僕も食べながらネロの方をじっと見る。太陽光の下では空色の髪が光に透けてきれいだ。蜂蜜色の瞳の中の夜は、あたりが明るいのでなりを潜めていた。
    特別な関係になるまでは、食事をしながらよく見つめあったものだった。ネロは、僕がきれいに食べるのがいいから見ていると言った。僕はそんなのすぐに飽きると思って、未来の裏切り者の顔を見ておいてやろうと見つめ返した。そんな風に見つめあっているうちに、僕らの距離はゆっくり縮まり、どちらともなくおそるおそる手を伸ばし、そして。

    やはり自宅の近くは心も体も安らぐ。よく見知った匂いや音、風を五感の全部で感じていると魔力が満ちていくのを感じた。
    しかも、僕のテリトリーにネロがいる。場の高まりを感じながら彼とのことを考えていると、何とも言えず落ち着かない気持ちになってきた。森のざわめきに呼応したわけではないが、ざわざわとお腹の底がざわめいて、甘く切なくどこか危うい感覚が生じてくる。
    使い終わったティーカップとケーキの皿が目に入ったので、そっとバスケットに収納する。そっとネロに体を寄せると、今までもやもやとしていたものが急速に形を持った。僕はネロのシャツを掴んで敷物の上に押し倒し、覆い被さってくちびるに舌を差し込んだ。彼は驚いたようだったが、すぐに僕の欲を受け入れ、性行為の時にするようなやり方でねっとりと口内を蹂躙した。
    長い長いキスが終わる頃には、夢中さに苦笑するほど息が上がっていた。ネロも瞳がとろりととろけている。
    「ん……ここで? 家、帰る?」
    「……ここで」
    今更少し恥ずかしくなってしまって、ネロの耳元で囁く。最近、別々の任務に派遣されて入れ違いになったり、どちらの部屋にいてもひっきりなしに誰かが訪ねてきたりして触れ合う時間が取れていなかった。だから、今日の僕はやや溜まっているのである。それに加えて、心にも体にも馴染む心地良い場所に帰って、少しばかり活発になってしまっていた。
    「はは、元気じゃん。いいことだ」
    ネロはおかしそうに笑った。以前にも嵐の谷の森の奥で体を重ねたことがあった。誰かが来るような場所は絶対にごめんだが、ここならば誰も来ないし、仮に誰か来ても精霊が騒ぐのですぐにわかる。僕にとって森の中はほぼ家の中なのである。
    「ん……」
    ネロはふたたび僕のくちびるに没頭しながら、器用に僕の衣服のボタンを外していった。肌着をたくし上げられ、優しく乳首を擦られると、大袈裟に体が震えてしまう。合わせたくちびるの中で、ネロが小さく笑った。ぎゅうと僕を抱きしめ、また胸をいじる。指先で転がすようにつままれたり、こしこしと扱かれると、身体中がじんじんと痺れて火照ってきた。腰にも甘い痺れが生まれて、どうしようもなく中が疼く。胸ばかり触るので、そろそろ下半身にも触れて欲しくなって目を開けてみると、ネロと目があった。ずっと目を開けていたのだろうか。蜂蜜の色はいつもより少し濃くなっていて、激情を押し殺した穏やかさで、ただ僕だけを見つめている。
    「かわい……」
    ネロは体を起こして僕のズボンに手をかけて、優しくも異様に鮮やかな手つきで下着ごと抜き去った。あらわになった性器がすごく硬くなっていて、とても恥ずかしい。尻に敷物が当たってちくちくした。
    「は……すげえ」
    「う……あんまり見るな」
    「それは難しいな。だって綺麗だから」
    お日様の光に照らされる僕の白い太ももは森の中では異質だ。
    「君だって綺麗だよ」
    僕は体を起こすとネロを敷物に押し倒し、魔法を使いつつズボンを膝までずり下げる。
    「あ……ちょ、早いって」
    僕は答えず、下着を捲るとネロの性器を口に含んだ。
    「は……っ」
    びく、とネロも震えた。
    「ちょっと、せんせ………ぁ」
    喉の奥から漏れた喘ぎは僕をひどく喜ばせた。芯をもった竿を下から舐め上げ、ぷにぷにしたカリにキスをし、ふわふわの玉袋を口に含む。まだ喉の奥を使うのは苦しいけれど、口蓋を擦るのは気持ちがいい。じゅぶじゅぶと唾液を絡めながら、ゆっくりネロを愛しむ。
    「ぁ……っう……せんせ……ファウスト……!」
    ネロが快感で震えると僕も嬉しい。ネロの体の一部を口に含んでいるのだと思うと心地よくなってしまって、次第に頭が霞んでぼんやりしてくる。今口に咥えているものを中に入れて欲しくて下腹が切なくなったが、きゅんきゅん震える焦ったさすら今なら楽しめる。
    「あ、ちょっと……!!」
    夢中で舐めているとネロの焦った声が聞こえた。それと同時に、肩を捕まれぐいと押された。
    「ファウスト!」
    その瞬間、顔に生暖かいものが飛んでくるのがわかった。
    「ごめん!!」
    ネロは盛大に焦っていた。青い顔をしながら急いで起き上がって、バスケットの布巾を取り出す。気付けば、僕の頬にも、髪にも、サングラスにも精液がベッタリと付着していた。
    「ああ……こちらこそ、夢中になっていた。すまない……」
    どうして魔法を使わないのだろう。不思議に思いながらも、ネロが甲斐甲斐しくタオルで頬や髪を拭いてくれるので身を任せる。
    「や……その格好で顔射はやばいって」
    ネロは唾を飲み込みながら言った。ボタンが外されたカソックはほとんど脱げかけていて肩が出ていて、その下の肌着もめくれてぷっくりとふくれた乳首が顔を出している。下半身は靴下以外何も身に付けていない。
    「ここしばらくしてないからすぐ出ちまった。ごめんな」
    「いいや、僕も久しぶりでぼんやりしていた。悪い」
    ネロは眉を下げながら謝ってくれるが、僕としてはネロの魔力の気配が強く匂ったのにつられて興奮してしまうだけだ。早く解して中に欲しい。
    ネロは僕を敷物の上に再度押し倒した。
    「背中、痛くねえ?」
    「意外と大丈夫」
    敷物の下の地面が、最初来た時よりもふかふかになっている気がする。……が、まあ、気のせいだろう。
    僕らを取り囲む森が、次第にざわざわとざわついているのに、この時僕は気付かなかった。

    ***

    ネロの指が僕の中に入ってきて、浅いところも深いところも優しく撫でていく。撫でられるたびに僕の中はじゅわじゅわと蜜が染み出すように、甘い快感にとろけていく。
    「んん……っ」
    ふっくらと膨らんだ前立腺を強めに押されると声が出てしまう。すごく気持がよかった。僕の体を拓く前に、ネロがポケットから決まり悪そうに油の小瓶を取り出したのには笑ってしまった。いつ必要になるかわからないので散歩にも持ってきたそうだ。ネロも最近物足りなかったのだと思うと僕も嬉しくて気持ちが弾む。
    「ファウスト」
    「……なに……?」
    どっぷりと快感のるつぼに沈んでいたので、返事をするのにもたついてしまう。
    「なあ、自分で触ってるとこ見せてよ」
    ネロは僕をじっと見つめ、いたずらっぽい表情で言った。
    「……自分で?」
    「うん。ナカ。だめ? 見てみてえな」
    ネロは上目遣いで僕を見つめ、可愛くおねだりをした。
    「いやだ。だって……」
    僕が口を開こうとしたら、急に近くの梢で鳥がホウと鳴いた。それがかなり大きい声だったので二人してびっくりしてしまった。
    「何? 今の」
    「鳥……じゃね?」
    「捕まえて夕食にするか?」
    「あんたなあ……」
    食欲もあんのかよ。可愛い。ネロは笑った。僕は真面目に言ったので、少し恥ずかしくなってしまった。ネロは、真剣な顔に戻ってまた僕に尋ねた。
    「……やっぱ、ダメ?」
    「ダメだってば。君は見たがりだな」
    「そうかもな。前から見たいと思ってたんだよ」
    ネロは僕の手を取るとそっとお尻の方に導いた。
    「見てどうするんだ」
    「そんなの――」
    ネロが答えようとしたとき、バサバサと羽音を立てて、先ほど鳴いた鳥が飛び立った。そして、こちらに向かってくるりと旋回したかと思うと、ぱちん、と何かがぶつかる音が鳴る。ネロの肩に何かを落としていったのだ。
    「ん?」
    「何?」
    敷物の上に転がった落とし物は。
    「……どんぐりだ」
    「痛くなかったか?」
    「どんぐりだしそれはまあ……」
    鳥はどこかに飛び去ったのかと思いきや、再び同じ梢に戻っている。僕は少し考えてから、魔法でネロの意識に語りかけた。
    『精霊の仕業だ』
    『まじかよ……』
    『先程からあたりもやけにざわめいているな。悪意はなさそうだが』
    ネロは視線だけであたりを見回して、苦虫を噛み潰したような顔をした。
    『ていうか……喜んでねえ?』
    『ああ……そうだな。よくわからないけど嬉しいみたいだな。僕たちが始めたあたりから、祝福するような気配で盛り上がっている。動物の交尾なんて珍しくもないだろうに』
    『ははは……』
    ネロは心底嫌そうに目を細めた。
    『僕らは魔法使いであって、一応彼らを従わせる立場なんだから、怯まず堂々としていよう。これといって意図のない気まぐれな悪戯だ。反応を返せばエスカレートする』
    『そうだよな……』
    『知らぬふりをしておくのが一番いいと思う。僕はここで終わりたくはないな』
    そう言ってネロの膝をぽんぽんと叩くと、ぐるぐると目を回していた。
    「ネロ、もう……して?」
    手首を掴んで引き寄せると、ネロは気を取り直して演技モードに入ったらしく、何事もなかったかのように頷いてくれた。
    ちなみに、僕は後ろで自慰はほとんどしたことがない。ネロの指やら何やらの方が太くて奥まで届くうえに巧みであり、自慰をするくらいならネロを押し倒したほうが早いし気持ちいいからだ。どうしてもというなら見せてやらないこともなかったのだが、ネロが気持ちいいわけでもないし、慣れないことにもたつくとみっともない気がしてあまり気が進まなかった。だから精霊の悪戯のおかげで話を有耶無耶にすることができて、僕としては少しありがたかったのだ。

    「……あ………ぅ……ひ………あっ」
    くちゅくちゅと音を立てながら、ネロはゆったりと僕の中を行ったり来たりした。僕の望み通り、先ほど僕の口で育てたもので、正面から僕の体を貫いている。汗をかき、息を乱して。下から見上げる壮絶な色気に眩暈がしそうだった。
    「……あ」
    家の外は適度な開放感があっていつもより感じやすくなってしまう。さらにいうと、今日は少し酷くされたい気分だった。
    「ネロ……ねえ……」
    「ん? どした?」
    僕の額にキスを贈りながら、穏やかに聞いてくれる。
    「お願いがあるんだが……」




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