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    100パーセント妄想!!!!!!!!
    isg♀(高二)と同じ学校に通うrn(高一)のrnis♀。kr君回前編。kr君をかませキャラにしてしまった。性格がかなりひどくなってる。kr君ファンの方ごめんなさい。kr君とisg♀が付き合ってる表現ありますが、kr→isg♀です。前提ではありません。

    #rnis
    #rnis♀

    凛と一緒(4) 今更ながらではあるが。凛はとてもモテる。顔が良くてサッカーも上手ければ、女子が黙っていないのも無理はない。前の学校でもモテていた筈だと潔は推理し、部活帰りの途中で、実際どうなんだよと尋ねたところ、本人は知らねえとばっさり切り捨てたけれども、絶対にモテてた筈だと仮定した。でもサッカー馬鹿の凛が多田ちゃんらのように彼女がほしいだのモテたいというだのの欲望を持ち合わせていないのを知っているので、モテていたという自覚が本人には無いんだろうと考察する。凛の頭の中は基本サッカーしかない。
     どうしてこのような話の流れになったかというと、全てはあの体育祭にある。あの後、凛の人気が急上昇したからだ。今一番モテる男は誰かと聞くと、間違いなく糸師凛である。あの奇跡的プレーが全学年女子の心を射抜いたのだ。潔もまたこれまでほとんど話したことのない女子生徒から話しかけられることが倍増した。ほとんどが凛との橋渡しだ。頼まれたら断ることのできない潔は凛宛のラブレターを手渡す役回りになっていた。凛は全て拒否したけれども。
     ある日、練習の合間で、多田ちゃんが凛から好きなタイプを聞き出そうとしていた。凛はくだらねえと一刀両断して一切答えなかった。実はその時、隣のクラスの女子から同じことを頼まれていた潔も機会を伺っていて、そんな風にばっさりと切り捨てるものだから興味がないのか…とは思った。でも、潔も年頃なので、聞かずにはいられなかった。
    「なあ、凛って好みのタイプってあるん?」
     いつもの日課のアイスを食べながら尋ねると、空白の間があった。何か考えあぐねている?凛が何かしらの反応を返すのを待つこと数十秒。
    「…………目」
     という答えが返ってきた。目?反芻するとそっぽを向かれた。曖昧で抽象的な返答に、潔はしばし考えた。
    「目がタイプって、例えばどんなの?ノエル・ノアとか、クリス・ロナウドとか?」
    「なんでサッカー選手なんだよ」
    「だって凛といったらサッカーしかないかなって」
    「しかもそれ全員男じゃねえか」
     この反応を見るからに男は除外のようだ。うーんと考え込んでいると、これまた珍しく凛から話題を吹っかけられた。
    「お前はどうなんだよ?」
    「え?なに、いきなり?」
     サッカー以外の話題をしない凛からの予想外のパスに、潔は身構えた。
    「喋ったんだからお前も話せ」
    「お前ね…」
     こっちの方が年上だっていうのになんでこんな高圧的な態度が取れるのか、何度も抱いた疑問ではあるが、もう慣れた。
    「よく笑う人…笑顔が素敵な人かなー」
    「地味だな」
    「うるせっ」
    「てか、笑顔が素敵って具体的にどんな奴だよ?」
    「えー………やっぱりノア様?」
    「だからなんでサッカー選手なんだよ。ノアは笑わねえだろ」
     最近凛との会話が弾むようになっていることに、潔は気付いていない。他の部員では速攻で打ち切られるのだが、ここまで会話が続くのも今のところ潔だけだ。
     凛が帰った後、凛から聞き出したタイプについてどう言語化して伝えるかしばらく悩んだが、寝たらすぐに忘れた。ちなみに課題も忘れた。合間時間にクラスの友達の答えを写させてもらうことで最悪の状況を回避した。
     凛のモテ具合は学年を超えている。潔の元にやってくる女子は凛目当てだ。一週間過ぎても勢いは止まらず、休み時間になると狙ったように呼び出しされる羽目となった。潔に集中しているのは単純な話、潔がサッカー部であり且女子であるからだ。みんなどうやら、凛にお近づきになりたいようで、潔に協力を求めてくる。潔にはその気持ちがわからない。
     確かに凛は顔はいいけれど、態度が……特に潔には露骨で、暴言も普通に吐くし、横暴だし、すぐ不機嫌になるし、我が儘いうし…あんな自己中心男と付き合って楽しいのか甚だ疑問だ。本当に凛でいいの?付き合ったら後悔すると思うよ。と心の中で忠告はする。けどそもそも、凛が誰かと付き合うというのが想像できない。凛が他の女子に鼻を伸ばしている想像がわかない。何故なら凛はサッカー以外のことに興味が皆無であるからだ。恋愛事なんてくだらねえとしか思っていないのが事実だ。だからいくら潔に仲介を頼んでも、彼女たちの想いが叶う筈が無いのだ。それでも引き受けてしまうのは、再度述べるが、潔が断れないタイプであるからだ。
     そんな彼女たちを見て、潔は思う。
     付き合うって、そんな楽しいことか?
     そう考える時、盛り上がる彼女たちとは正反対に、気持ちが冷ややかになる。
     そっとスマホの画面を見ると通知があった。見る度にげんなりとなりそうなのを堪えて確認する。時間は差ほど経っていないから、次の授業が始まるまでに返さないと。でもなんて返そう。
    ――――今日の夕方のニュースに俺のインタビューが報道されるから絶対見てね。
     いやその時間は部活だって、視れる訳ねえじゃん。そっちだって部活だろ?自分も視れないのに押し付けてくるなよ。もんもんと不満が溜まっていく。ため息が零れた。ついている時間すら惜しい、あと三分で教師がやってくる。スピーディに解答を導き出して送信した後げんなりと項垂れた。
     潔は痛感した。恋愛って思った以上に面倒くさい。
     サッカー馬鹿の潔にだって、年頃らしい興味はある。中学校時は全くモテなかったけれど…もしあわよくば…運があれば…かっこいい男子と付き合ってみたい、とか…欲は持ち合わせていた。それよりもサッカーがはるかに凌駕しているので、本気に考えてはいなかったが。
     誰にも口にしていない秘密が、潔にはある。両親にも、チームメイトにも言っていない秘密――――潔は“付き合っている”のだ。




     秘密にしているのは相手が名の知れたサッカー選手で、付き合っていると知られると潔が目立ってしまうからにある。その相手の名前を知ったら、もれなくみんなびっくり仰天するであろう。
     潔の相手は日本サッカー界の宝と言われている高校生、あの、吉良涼介である。
     他校の生徒で全国大会の初戦で負けた相手と何故付き合うことになったのか、それは八月にさかのぼる。
     全国大会が終わり、来年に向けての調整真っただ中の頃、クラスメートの女子から潔にメッセージが入った。他校との交流会に参加してみないかというお誘いだ。参加メンバーが一人欠けたから数合わせに潔が選ばれた。その文面を額面通りに受け取った潔は、それが交流会だと思い込んでいて、その裏の意味を正確に読み取れなかった。交流会とは名ばかりの、ただの合コンだったのだ。その事実を知ったのは当日だ。しかも相手は松風黒王高校で、その中にあの吉良涼介がいたのだ。
     ウソだろ…。潔は己の無知を恥じた。だけど帰ろうとはせず、ちょっとした好奇心で参加してみた。初めてサッカー部メンバー以外と入ったカラオケで、歌えそうな流行りの曲を選んでいると、隣に吉良涼介が腰を下ろした。
    「潔さんだよね?よろしく」
     吉良涼介は爽やかなイケメンで、超有名なサッカー選手だ。その吉良涼介に名前を覚えてもらえていたのが純粋に嬉しかった。吉良は他の女の子と話をしていても、潔の隣から動かなかった。同じサッカー選手だからかな、とその時の潔はそう思っていた。
     中盤に差し迫った頃に、吉良が潔にこっそりと耳打ちをする。
    「ねえ、二人で抜け出さない?」
    「え?」
     潔は目を丸くして、その意味を知らないまま吉良と一緒にカラオケを後にした。二人でゆっくり話せるところに行こうと誘われて、サッカーの話がしたいのかなと感じた潔は無難にファミレスを提示すると、吉良は不自然に噴き出した。ここはやっぱりスタバでしょ?言われるがままにスタバの敷居を跨ぐ。潔にはかなり敷居が高くて居心地が悪かった。吉良が一方的に質問してくる。趣味は何か、休日は何をしているか…サッカーとの関連性を感じない質問ばかりだ。少し気疲れを感じ始めた頃にいきなり。
    「ねえ、僕達、付き合ってみない?」
     全く意識の無かった潔の返答は、かなり、べた中のべただった。
    「いいよ。でも、今日ボール持ってきてないし、公園のサッカー場も空いてないかも」
     “付き合う”という意味を別の意味で捉えていた。吉良の目がまん丸になる。それから愉快そうに噴き出した。
    「ちょっとそれはべたすぎでしょ。潔さん本気で言ってる?」
     潔は“付き合う”を『一緒にサッカーをしよう』という意味で捉えたが、吉良の言うそれは、『彼氏彼女の関係してみませんか?』という意味だ。そうと知った潔はかなり戸惑ったし、羞恥心で爆発するかと本気で思った。
     何で自分なのかと問う。爽やかな笑みで、吉良は答える。
    「実はさ、俺、最初から潔さん狙いで参加したんだよね。この前の試合の時からずっと気になっていたんだよ」
     そう。照れ隠しに吉良から視線を逸らす。
    「俺、潔さんのこと、ずっと可愛いと思ってたんだけど、潔さんはどう?」
     覗き込まれて、体温の上昇を感じながら、答えようとする。その瞬間、違和感を感じた。その違和感が潔の熱を冷ましていく。
    「ごめんだけど、今日はただの数合わせのつもりだったし…それに今はサッカーに集中したいから考えられない…」
     上辺だけの言葉がびっくりする程すらすらと出てくる。もう一度ごめんと言って頭を下げると、吉良は潔の返答が予想外だったらしくって、不思議な表情をしていた。
    「俺って魅力無い?」
    「いやいや、吉良くんはかっこいいと思うよ…」
    「だったら何で断るの?」
     吉良の爽やかな笑顔は素敵だと思う。潔の好みではある。だが、何か違う。はっきりと言語化できないが、本能がそう告げているのだ。
    「ごめんごめん。いきなり付き合うってのもハードル高いよね?だったら、お試しで付き合うっていうのはどう?とりあえず友達の延長線って感じでさ?しばらくそれで俺と付き合おうよ」
     違和感がはっきりとぬぐえない。潔と吉良との間に微妙な齟齬が生じている。けれど、潔は吉良の言葉に流された。お試しでいいのなら…あまり積極的にはなれないが、それでいいのなら、まあいいか…。
     こうして吉良との“お付き合い”が始まった。この時、潔は軽く見ていた。それは否定できない。いつでも解消できるものだと高をくくっていたのだ。実際はそこまで甘くはなかった。
     潔はSNS上のコミュニケーションが得意じゃない。返信する時言葉を慎重に選ぶため時間がかかってしまう。そのことで付き合って一か月目のデートの時にやんわりと指摘された。もっと早く返信してあげないと相手は既読スルーされたと勘違いしてしまうよと。それから早めに返信するように心がけると、どうして直ぐに返事してくれないのと指摘を受ける。授業中や練習中であっても返せってことなのだろうか…それは少し違うと思うし、そもそもデートの時にそれを言う?と腹を立てたけど、喧嘩したくなかったので、潔が謝った。謝った上で、サッカーに集中したいから直ぐには返せないと答える。だったら一言いえばいいんじゃない?それがマナーじゃないの?オレ達仮にも付き合っているんだし、誠意が足りないんじゃない?そうと言われて、しばらく凹んだ。それから出来るだけ早めに返す努力を続けているが、却ってそれが気苦労だ。
     会話も弾まない。潔からサッカーの話をしようとすると、吉良の態度が一変する。淡泊になるのだ。明らかに潔の話はつまらないと態度を露骨にする。反対に自分の話になると饒舌になる。一方的で、サッカーの話は全く出ない。全部が自分のことばかり。それで何時間も話を合わせるのがしんどくなる。精神的にかなり消耗する。
     付き合うって面倒くさい…。その一言につきる。一日中延々と無駄なメッセージのやり取りの応酬に時間の無駄を感じる。通知が来たので開いた直後、呻き声が出そうになった。
     いつも自分ばかりがデート先を選んでばかりで潔は何も言わないのはおかしい。受け身なのもどうなのか。という内容だ。
     そんなこと言ったって…頭痛がした。デートだって吉良のお気に召したところしか行かない、吉良が勝手に場所とコースを選ぶ、全部が潔の趣向にそぐわないものばかりだ。潔はファミレスとかハンバーガーショップとか、気軽に入れる場所を好むけど、吉良が選ぶのはいつも意識と値段が高めの、いかにもインスタで盛り上がりそうなものばかりだ。
     一番衝撃だったのは服。なんとデートの服も吉良が選んだものでないと許されない。潔に似合うというより吉良の好みが反映されたものばかりだ。しかもお金は吉良ではなく潔持ちだ。流石に交際経験ゼロの潔もおかしいとは思った。だけど、経験ゼロが故に普遍性が判断できないでいた。そのほかにもたくさん疑問があった。
     それら全てを押し込んで、“付き合っている”。ただのお試し期間の筈なのだが、いつの間にかお試しではなくなっていた。かといって助言を与えてくれる人物が潔の周りにはいない。圧倒的に女子の友達が少なく、その中で親密な相談が出来る相手がいないからだ。いっそのこと蜂楽や千切が女子だったら相談できたのに…思考が終わっている。
     おかしいとは思うけれども、自分が悪いんだと思い込んで、謝罪文を送る。嫌味なメッセージが続くけど、向こうが勝手に清々するのを待った。区切りが見えたところで明日早いからもう寝るねと嘘をついてスタンプを送って終了。どっと疲れが襲い掛かった。
     サッカーがやりたい。でも明日は日曜日。部活は休み。一人でいつもの公園でサッカーしようか。蜂楽を誘おうか。そうでもしないとすっきりしない。サッカーやりたい。やりたい…。はあ、重いため息が漏れた。
     携帯が振動した。まさか吉良くんか?心臓を冷やしながら画面を確認する。珍しい名前が表示されていた。糸師凛。
    「もしもし、凛?どした?」
     着信に応答するとすぐさま。
    『付き合え』
     潔は固まった。付き合えの本来の意味を呼び起こした潔は頭痛のする頭を押さえた。落ち着け。冷静に。あの凛だぞ。きっと深い意味がある、多分…。
    『クリーナー切れたから、明日買い物に付き合え』
    「ああ、そう…」
     聞いた瞬間、ほっと胸を撫で下ろした。良かった。深い意味もクソもない理不尽極まりない要求だけれども…。
     凛のお陰で、さっきまでの疲労が吹き飛んだ。頬の緊張が緩む。
    「この前と同じ店でいい?」
    『ああ』
     電話越しに聞こえる凛の低い声が心地よさを与えてくれる。潔は少しだけ調子に乗った。
    「だったら条件だぞ、凛。潔先輩お願いします。一緒に付いてきてほしいですって言えたらご褒美だ」
    『寝言は寝て言え』
    「ハハっ。冗談だって。いいよ。行こうぜ」
     後輩のお願いを無碍にする程、潔は冷たい人間ではない。何より、休日の凛はいつもと少し違うのだ。
     潔が凛と休日出かけるのは初めてではない。凛が転校したての頃は何度も街を案内した。公園のサッカー場でサッカーもやった。ゲーセンだって行ったことがある。凛の寮に行ってゾンビを撃ち殺すゲームもやった。凛はオフの時だけ飲み物を買ってくれたり、文句一つも言わずに付き合ってくれる。凛との休日を心地よいと感じるのだ。無駄とは一切感じないのが不思議だ。
     もういっそのこと凛と付き合うか。一瞬そんな思考が過る。いやないわと速攻で打ち消した。凛は潔のタイプではない。潔がタイプなのは、よく笑う笑顔が素敵な人。凛はそれに全く該当しない。それに可愛い後輩に手を出したと知られたら監督が絶対泣くのが目に見えている。
     じゃあ明日。約束を結んで、通話を切った。凛のお陰でわだかまりは消えている。今日はぐっすり眠れそうだ。潔は明日に備えて寝ることにした。



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    07tee_

    MEMO100パーセント妄想!!!!!
    一学年繰り上がりました。bllの無い世界線で同じ高校に通いながらサッカーをするrnis♀。
    息するように受けが女体化してるので注意。
    またもやse兄貴がめっちゃでしゃばる。se兄貴はきっとisg気が合うだろうなと想像しながら書いた。若干のキャラ崩壊あり。itsサンドのプリクラが切実に見たい。
    あとちょっとで終わります。
    凛と一緒(15) 五月のゴールデンウィークも部活はあるが、フルではない。偶には息抜きも必要ということで休暇が与えられている。休みの日はどちらかの家に入り浸るか、公園でサッカーするか、東京の街に繰り出すかだ。その日、凛と一緒に映画を見る計画を立てていた為、地元の映画館へ行くことになっている。筈だった。
    「で、お前ら何観に行くんだ?」
    「ピエロが出てきてめっちゃ襲ってくる映画だって」
    「趣味悪い。どうせそれ凛の趣向だろ?あいつに合わせてると甘える一方だぞ。嫌な時は嫌だってはっきり言え」
    「これでもホラーには慣れて来たところなんだよ、凛のお陰でさ。それに凛も楽しみにしてたんだし……な、凛!」
     潔は左隣に顔を向けて声をかけた。並列して歩く凛の顔はかなりの渋顔で、負の感情をまき散らしていた。
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    07tee_

    MEMO100パーセント妄想!!!!!
    一学年繰り上がりました。rnis♀でrn(高二)がisg♀(高三)と一緒にサッカーするために一難学校に転校した、bllの無い世界線。
    息するように受けが女体化してるので注意。
    rnis♀仲直り回。se兄貴が仲介する。今後も喧嘩したする場合はse兄貴が武力介入することになる。se兄貴isg推しでこっそり狙ってる。
    凛と一緒(14) これまで凛と喧嘩したことは何度かあった。喧嘩といっても猫のじゃれ合い程度のもので…凛の暴言とか我が儘が原因によるものがほとんどで、苛立ちはするもの激怒する程でもないので受け流して終了させるのが定例だ。凛が謝ったのは、付き合うことになったあの一度だけである。今回ばかりはそうもいかなくなってしまった。
     ああああ。吹き溜める感情を吐き出そうとして声が漏れる。凛、完全に怒ってた。夕飯食べずに帰ってしまったし。どんな顔をして会えばいいんだか。ていうか、凛の怒りが消えてなかったらどうしよ。今回は潔に非があると認めざるを得ない。
     このまま気まずいまま、お互いに距離を空けて、自然消滅してしまったらどうしようか。いや、凛から捨てられるかもしれない。そんなことになったらどうしよう。サッカーはやってくれるかな。ここまでやっておいて、チームメイトに戻れるだろうか。無理な気がする。別の子と付き合い出したらどうしよ。何も考えたくない。考えたくないのに、嫌な想像ばかりが膨らんでしまう。
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    isg♀(高二)と同じ学校に通うrn(高一)のrnis♀。kr君回前編。kr君をかませキャラにしてしまった。性格がかなりひどくなってる。kr君ファンの方ごめんなさい。kr君とisg♀が付き合ってる表現ありますが、kr→isg♀です。前提ではありません。
    凛と一緒(4) 今更ながらではあるが。凛はとてもモテる。顔が良くてサッカーも上手ければ、女子が黙っていないのも無理はない。前の学校でもモテていた筈だと潔は推理し、部活帰りの途中で、実際どうなんだよと尋ねたところ、本人は知らねえとばっさり切り捨てたけれども、絶対にモテてた筈だと仮定した。でもサッカー馬鹿の凛が多田ちゃんらのように彼女がほしいだのモテたいというだのの欲望を持ち合わせていないのを知っているので、モテていたという自覚が本人には無いんだろうと考察する。凛の頭の中は基本サッカーしかない。
     どうしてこのような話の流れになったかというと、全てはあの体育祭にある。あの後、凛の人気が急上昇したからだ。今一番モテる男は誰かと聞くと、間違いなく糸師凛である。あの奇跡的プレーが全学年女子の心を射抜いたのだ。潔もまたこれまでほとんど話したことのない女子生徒から話しかけられることが倍増した。ほとんどが凛との橋渡しだ。頼まれたら断ることのできない潔は凛宛のラブレターを手渡す役回りになっていた。凛は全て拒否したけれども。
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