フォ…… だいたい⭐🎈落書き用保管庫。皆さんのスタンプに助けられています……ありがとうございます…………!@prsk_ruirui ⇒ツイッター ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 29
フォ……☆quiet followTRAINING司のセカイに咲いた花お題「僕が愛した薔薇」15分トレーニング 31238文字(所要時間約3分) ##司類 「おや?」 神代類は、思いがけない光景に思わず小さな声を漏らした。 ワンダーランズ×ショウタイム、練習時間の合間に司のセカイを散歩していた時の事だった。 あいも変わらず派手で、にぎやかすぎるセカイ。 けれど、それが彼らしくて本当に面白く、類は少しの暇があればその場所を散歩していたのだが。「……こんな所、前にはなかったはず……?」 類が見かけたその場所は、あまりにも小さな花壇であった。 たった一本の赤いバラの花がその中央に咲いていて、それを取り囲むようにこの世界には少しだけそぐわないようなシックな色の囲いで囲まれている。 このセカイといえば、ぬいぐるみも花も、全てがカラフルでにぎやかで、なんなら顔や感情だって持っている者たちばかりであったのに。しかしこの場所の花ときたら、それとは全く違う、しんと静かで大人のようで、ひんやりと冷えているような印象さえあるのだった。 一歩、その場所に歩んでみると、そこだけが少し陰っているようにも見えて、不思議な気持ちがする。 一瞬これが、司の抱える何かしらの闇なのかもしれないとは思ったが、この場所の変わらぬ心地よさから顧みてもみると、どうやらそうではないようだ。「このセカイも、もしかすると成長するのだろうか? ……ん?」 その花の目の前でひとりごちると、はたと、後ろから視線を感じたような気がする。 その目の前には、類が想像していた司、その人がいた。 彼は類のその様子を見つめ、何故か少し恥ずかしそうにしながらそこで佇んでいる。「……るい、それ、見つけてしまったのか」「この花かい? そうだね、今初めて見た気がするよ」 言うなりすぐ隣まで歩み寄ってきた彼を目で追った。 司は、少しだけ頬を赤らめたままその花を見つめている。 どうして頬を赤らめているんだい? このセカイは、君の作ったものだから、君の好きなものしかない存在しないはずなのに。「この花は……」 思いがけず、いつもよりも少し小さな声色で彼は話し始めたのでドキリとする。 司は、ハイテンションなその時とは別に、妙に冷静な一面も持っている。 そんな、彼の静かで知己的な面を見せられて、不意をつかれたような形になったのだ。「この花は、前、お前が持っていたものだとだろうと思う。演出の際にな、何度か使っただろう。それが、似合っていたとオレは思っていたんだが……いつの間にか、セカイの中にも咲いてしまったみたいでな」 へぇ? と予想外の声が出る。「……では、僕が使っていた花がこちらに来てしまったという事なのかい?」「そのようだな」「……不思議なこともあるものだねぇ」 二人、その花を見つめていたが、類にはその真意はよくわかる。 そして、それが彼のセカイに入り込んでいたことがたまらなく嬉しく、ひっそりと浮かび上がってしまうような気分になった。 けれど、まだその真意を言う時期ではないだろう。 彼が、そして自分がもう少し彼を知ってから、それから二人の世界を広げて行きたいと思うのだ。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow フォ……DONE二十代後半 半同棲?の⭐🎈※🎈誕サイストネタバレあります。「……そういえば、初めてキスをしたのも、僕の誕生日だったね」まるで物語のように進む僕達の恋は きしむ窓をザラリと開いてやると、閉め切られ、停止していた気配が少しずつ動き出してくる。新鮮な空気だ。司は、そんな様子を慣れた調子で感じつつ、気を良くして何度も深呼吸。そして、腰に手を当てては持ち前の超大デシベルの大声で「帰ってきたぞ!」などと高らかに叫んでみるのであった。 久しぶりの我が家。前に住んでいたのはもう一年以上前にはなるが、やはり自分の家というのは落ち着くというものだ。 浮ついた気分。 そのまま、彼は勢いづいて美しくターンしながら踵を返す。そして、そんな司の奇行をクスクスと笑いながら見つめている、彼の愛おしい人に向き直り「はじめるぞ、類!」と軽やかに声かけるのだった。 「水道とガス、電気は問題なく通っているみたいだよ。部屋はこれから見てくるね」 2954 フォ……DONE司類版ワンドロワンライ お題:『化粧』『本番5分前』より 1h(2766文字)光の中へ 舞台袖に準備したペットボトルに手をかける。幕はまだ降りている。舞台袖に光はなく薄暗闇の中でだが、しかしいつもの習慣ともなれば何ら問題はない。 類はぞんざいにキャップを取り外し、その中身をグビリと流しこんでいく。乾いた口内に清らかな水分が満たされて、ああ、自分の身体は随分乾いていたのだと気づかされるのだ。 ワンダーステージで公演されている、ワンダーランズ×ショウタイムの舞台開始五分前。常日頃は自己管理をたいして行わない類ではあるが、このタイミングでだけは、伸びやかな演技をこなすためにも水分補給を心がけているのであった。 類がそうやって水を含んでやると、後ろ隣からも似たような喉の音がする。果たして、振り返ってみてやると、思っていた通りに類の恋人である司が舞台衣装に身を包み、同じように身体を潤しては舞台に飛び出すための準備をしているのであった。 2773 フォ……MOURNINGPCから発掘された落書き⭐🎈キスお題の一部だったはず……(2153文字)5.閉じた目の上なら憧憬のキス 端正な顔だな、と思った。 それは類が司の眠る顔を見て初めて気づいた感情だ。 ワンダーランズ×ショータイムの劇場で、その公演を終えたさなかの一幕だ。 次の公演までは、あと一時間程度ある。忙しない公演と公演の合間だ。少しばかりの隙間を使い、天馬司は舞台裏の古びたソファの上で仮眠を取っていた。 「司くん?」 そこへ、通りがかった神代類。いつもであれば類もその辺りで舞台演出の修正を行いながら次の公演へ向けて準備しているのだが、今日はそこに意外な先客がいたのであった。 類が、覗き込むようにして問いかけるが彼からの反応はない。 やあ、困ったね。君がこんなところにいるなんて思わなかった。 天馬司は体力のある男だ。だから、常日頃から彼が弱っているところを見ることは意外にも少ない。暑さにとろけ、あるいは空に飛ばされたとしても、少しばかりの暗転をしてからはけろっと元に戻っている彼なのだ。 2238 フォ……MOURNINGPCから発掘された落書き⭐🎈キスお題の一部だったはず……※15禁(886文字) 1091 フォ……INFOこれ以前のお話はだいたいpixivにまとめています。どうぞよしなに……司類log1https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15224854 フォ……TRAINING司の作るカリカリベーコンお題「嘘の夜風」15分トレーニング 201372文字(所要時間約3分)妙に気だるい朝だった。目を開き、辺りを見渡すが照準が合わない。もぞもぞと動いてみるが、肩と腰が妙にぎくしゃくと軋んでいる。 類は、元より低血圧である。だから起きがけの気分は大抵最悪なのではあるが、今日のそれはいつもの最悪ともまた違う、変な運動をした後のような気だるさがあるのだった。「類、起きたのか?」 まだ起ききっていない頭の片隅を、くぐもった通る声が聞こえてくる。司の声。どこから声をかけてきているのか。それに、妙な雑音が彼の言葉に混じって聞こえ、よくよくその場所を判別できなくなった。「……起きてるよ、たぶんね」 重い体を何とか起こしてみる。体に巻き付いているシーツがいつもと違う。自室にあるソファに投げ捨てられているシーツでも、家の中にあるベッドとも違う、少し手触りの良い物だ。それに、類は今、何も身につけていなかった。 布団を通り抜け、ひやりとした風が入り込んでくる。少し回復してき思考が回り始めてからようやく、昨日、司の家に泊まったのだと思い出すのだった。 司は、大学に入ってから一人暮らしを始めた。類はそんな彼の現状を甘んじて受け止めて、よくよく彼の家に泊まるよ 1422