同棲二日目ふかふかのベッドに包まれたノイマンは瞼を震わせてゆっくりと目を開ける。
見慣れない部屋。
昨日から始めた同棲でノイマンの自室だと与えられた部屋だ。
体を起こして部屋を見渡す。
何度見渡してもノイマンには広いなと思う。
今までノイマンが寝ていた、人一人が寝るには十分すぎるベッド。豪華な広々とした机と椅子。読書好きなノイマンのために用意された大きな本棚。本棚とは別の本以外も収納できるこれまた大きな棚。部屋の一角にはウォークインクローゼットに入るためのドアがある。そのクローゼットも驚くほど中が広い。
逃げるような生活を送ってきたノイマンには私物がほとんどない。こんな広くて収納がたくさんある部屋をもらっても困ってしまう。
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