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    rara_wcat

    SS進捗や二次短歌の下書きのスクショなどの置き場。絵は殆どないし下手絵だけです。

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    rara_wcat

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    診断あまりに良かったので書いてしまった
    にも関わらず大したこと書けなかった。
    最後うまく締められず、締めの言葉も改変してます。
    題材としては好きなんだけど結構難しかった

    リバミファさんには「それは人魚の恋に似ていた」で始まり、「答えはどこにもなかった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以内でお願いします。
    https://shindanmaker.com/801664

    ##SS

    人魚姫の失恋リン→ゼル前提のリバ→ミファ
    やくもく時空、クリア後
    ミファちゃんリンクに告白したけど
    振られてしまう話なので閲覧注意












     それは人魚の恋に似ていた。
    「私ね、本当はこうなるって最初から分かってたの」
     想いを拒まれた鎧を抱きしめて、ミファーは悲しそうな声で呟く。
     夕暮れの貯水湖はルッタの主の今の気持ちを代弁するような泣きたくなるような茜に染まっていた。
    「あの人ったら、小さい頃から口を開けば姫様の事ばかりだったから…」
     聞けば幼い頃から近衛の騎士になって王家の姫をお護りするんだと目を輝かせて自分の夢を語っていたらしい。
     それが幼馴染の心を長年静かに傷つけていたなんて、あいつは考えた事があるのだろうか。
     いやきっとある筈もないだろう。

    「ねぇ、リーバルさん」
     泣き腫らした目をこちらに向けて、恋にやぶれた人魚姫は無理やり笑顔を作る。
    「この鎧…デスマウンテンの火口に持っていってくれないかな」
     滝を登れる程水に強い鎧を溶岩の海に捨てればどうなるか、分かっての言葉だった。

    「そうしないと、いつまでも泣いてしまいそうで…」
     いつもはゾーラの王女として凛としている彼女のごく普通の少女である部分を垣間見たような気がした。

    「こんな事、貴方にしか頼めなくって」
     ひどくズルい言い方だ。
     そんな風に言われたら、彼女に惹かれてる僕が断れない事をミファーは知っているのだ。
    「ありがとう、頼みを聞いてくれて」
     感謝の言葉を述べる声音は力無く弱々しかった。

    「お伽話の人魚姫みたいに泡になってしまえば良かったけど……」
     そんな事冗談でも言わないでくれと強い口調で言えば、傷心の王女は少しだけ表情を柔らかくさせる。
    「ふふっ、貴方も慌てる事ってあるんだね」
     純粋に少しだけからかわれていたようだ。
    「全く…タチの悪い軽口言えるんなら僕も一安心だよ」
     いたずらっぽく笑う彼女の首周りは以前より少し痩せたようだった。

    「ねぇ、お伽話の人魚姫って…」
     抱きしめていた鎧を僕に渡しながら、ミファーは小さく囁く。
    「王子様と結ばれないまま泡になって消えるの、怖くなかったのかな…?」
    「……さぁね。僕が人魚姫なら王子を刺してたと思うから、その気持ちは分かりかねるよ」
    「……嘘。貴方もきっと王子様を殺せないわ。だって今私がこうやって貴方と話をしているのだから」
    「なら余計に答えられないね。実際消える寸前にならないと分かる事じゃないだろ? そういうの」
    「そう…だよね。ごめんね、変な事聞いちゃって」
    「良いって、気にしてないよ」
     鎧を受け取り、静かに貯水湖を去った。

     村への帰途に着く。先程の問いかけを反芻しながら日没直前の太陽を睨んでみるが、彼女が求めた答えになりそうな言葉は結局浮かんできてはくれなかった。
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    💘💘💘💘💘💘💘😭😭😭😢😢😢😢😢
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    recommended works

    513friday

    DOODLE1/12
    貴方が出したCPシチュガチャは…
    対戦ゲームで受けが負けた方が罰ゲームありと決めるが結局受けが負けてしまいS化した攻めにたっぷり罰ゲーム(意味深)をされる えだひのきのカリ烈です、おめでとうございます!
    #CPシチュガチャ #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/970270

    3,000字くらいの文章練習
    △△△

     休日のカリムの部屋。
     唐突にレッカが「流行りらしいぜ☆」と、ひとつのゲームを持ってきた。
     普段から娯楽には興味が薄いレッカが、珍しくハシャギながら乗り気で持ってきたのだからカリムも珍しく乗ってやろうと思う。
     ただ、この黒く気味の悪い箱デザインはなんだ。
    「……どんなゲームなんだ? 」
     レッカから渡された、重厚な厚紙造りの箱の中には箱と同じ黒いプラスチック素材のカードが幾つか入っていた。表中央には不気味にドクロマークのシールが揃いで貼られている。
     同封の説明書を読めば、どうやら簡単な2人専用のカードゲームでお互いに5枚の手札を使った心理戦をするらしい。
    「あ! そうだぜ。負けたら罰ゲームにしよう☆」
     初めてのゲームにハシャギ過ぎて罰ゲームまで提案する楽しそうなレッカを横目に、カリムは「フラグを立てて立ったな」とゲーム後を予見した。

     案の定、フラグは回収されレッカは奇しくも負けてしまう。
    「しぇい……」
     星の浮かぶ笑顔から一変して落ち込むレッカは、相当な自信を持って勝負に挑んでいたようだ。
     だが、お互いに伏せた5枚のカードから細かい感情を熾烈に読み合い、勝 3033

    sakikuryo

    DOODLE高杉社長について書きたい咲紅さんはおおよそ五分の夕立のあと、様々な蜂蜜を取り扱う洒落た店で嘘みたいな味のりんごを食べたことの話をしてください。

    #さみしいなにかをかく #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/595943
    面白きこともなき周回を面白く高杉社長を書いてみようとした
    途中で切れます

    ===

     あたりが焼け野原になったのを見届けてから、高杉は手近なカフェーへ入った。銅だか真鍮だかを叩いてのしたような看板に、甘たるい西洋菓子の名が焼き付けてある。店の名前なのだろう。食べたことはない菓子だったが、横文字の響きだけで十分に胸やけがする。引いた扉の蝶番はやけに重い。ベルが尖った音でちりんと云い、対して店員は、蚊の鳴くような応対で客を出迎える。
    「二名様ですね」
     お好きなお席へどうぞ、と言われて初めて高杉は、自分の後ろにもう一人居たのだと気が付いた。カルデアのマスターだ。白っぽい衣服と頬は煤だらけで、とてもじゃないが洒落たカフェーで一服する格好ではなかろう。人のことは言えないが。振り返る視界で、高杉は自分の髪の、ほどけて赤く、爛れたように黒いのをとらえた。こんな血でべとべとの人間を、よくまあ客として迎え入れたものだ。
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