あの子と僕/疑念[リバミファ]「一体どういうつもりなんだい?」
ハイラル城のミファーにあてがわれた部屋で彼女に詰め寄った。
「どういうつもりって?」
「どうもこうも、僕との付き合いのことだよ」
「だから貴方の事をもっと知りたいからって」
「付き合わなくてもお互いを知ることだって出来るはずだ」
「つ、付き合わないと分からない事だってあると思うのだけど…」
「……。君が僕と付き合う直前、あいつに振られたって聞いたんだよ」
「……!」
「僕は…あいつの代わりなのかい…?」
「…………」
ミファーは答えない。
答えない代わりにクッションを投げられ、部屋から締め出された。
「ミファー!答えてくれミファー…!」
「今日は二人とも冷静じゃないから……。だから、今はお互い頭を冷やそう?」
「ミファー……」
「お願い、リーバルさん。理由は必ずいつか教えるから……だから……」
「…………っ…」
足早にミファーの部屋の前を去る。
冷静になるったって明日どんな顔で彼女と顔を合わせればいいのか……。全くもって分からないまま自分の部屋へと戻るしかなかった。