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    rara_wcat

    SS進捗や二次短歌の下書きのスクショなどの置き場。絵は殆どないし下手絵だけです。

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    rara_wcat

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    リハビリバミファ
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    「結婚前提の付き合い」 https://t.co/zOPqkfQ3Qh
    の続き

    ##SS

    あの子と僕/膝枕[リバミファ]「貴方の膝ってフカフカしてるんだね」

     ハイラル城から程近い岩場の上に僕らはいた。
     城の近くでゆっくり昼寝出来る場所はないかと聞かれた結果、二人でここにいる。

    「少しチクチクするかなって思ってたけど、そんな事なかったね」

     膝枕はミファーに請われて仕方なく貸してやってる。ちなみに人に膝を貸すのはこれが初めてだ。

    「満足かい?」
    「うん。ありがとう、ここに連れてきてくれて」

     城の近くにもこんな素敵な場所があったなんてと、ミファーは上品に微笑む。

    「英傑同士の会合前とか重宝したもんさ。ここは下から人が上がって来れないからね」
    「どおりで寸前まで姿を見せないと思ったら……。だめだよ、これからはそういうコトしちゃ」

     僕の膝に寝転がったまま、ミファーは嘴に人差し指を押し付けてくる。

    「…善処するよ」
    「ふふっ、素直でよろしい」

     それから沈黙が訪れる。
     穏やかな風が吹き、寄りかかっていた木立の葉を緩やかに揺らしていた。

    「――――」

     悪くない沈黙だった。
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    su2vu

    MOURNING藍平さんには「似合わない色の服を着てみた」で始まって、「大切なものをなくしました」で終わる物語を書いて欲しいです。青春っぽい話だと嬉しいです。
    #書き出しと終わり
    https://shindanmaker.com/828102

    大学生藍と社会人平
    藍平藍平さんには「似合わない色の服を着てみた」で始まって、「大切なものをなくしました」で終わる物語を書いて欲しいです。青春っぽい話だと嬉しいです。
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    3499

    sheera_sot

    DOODLE頭が煮えるほどあつい火曜日、閉店間際のスーパーで永遠の向こうにあるものに気がついたことの話をしてください。
    #shindanmaker #さみしいなにかをかく
    https://shindanmaker.com/595943
    こちらで書いたものです。バンユキだけど万理しか出てこない。
    バニラアイスが溶けるまで 見切り品の野菜の棚から少しくたびれた小松菜を手に取る。煮浸しでなら食べられそうだし、野菜しか食べない線の細いあいつには丁度いいおかずになる。自分用に半額シールの貼られた唐揚げもカゴに入れてレジに並ぶ前、冷凍ケースのアイスクリームがいやにおいしそうに見えた。
     スーパーを出れば日も暮れているというのに茹だるような暑さが待っている。部屋まで歩いて十分、少し溶けてしまうかもしれないけれど買って帰ればきっと千も喜ぶし。バニラアイスを一つだけカゴに増やして、列に並ぶ。
     俺の一つ前にはワイシャツの男がいて、エネルギーバーと栄養ドリンクだけを持っていた。カバンも持っていないから、多分中抜けして食べ物だけ調達しにきたという感じだ。お仕事お疲れ様です、なんて思いながらちらりと様子を伺う。限界まで緩められたネクタイに少しくたびれを感じるけれど、その目はなんだか生き生きしていた。こうやって打ち込める仕事をその人はしているのだろう。なんだか、羨ましい。
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