気づいたら、呪力などない世界で目覚めた。
前世の世界では、いつ自分が死ぬわからなかったが、ここではそんなことはなく、僕がいなくても世界は回り続けるそんな幸せな世界。
前世では、みんなを守るために嫌われていようが御構い無しに絡みに行ったが、今回は必要がない。
だから、今回は知り合いに会おうが関わらないことを決めた。
まあ、僕みたいに記憶を持っている可能性は低いが、持っていないとも限らない。
心残りとしては、恋人だった七海ともう一度一緒にいたかったが、彼も仕方なく僕に付き合ってくれていたから、今回は迷惑はかけたくない。
見つけたとしても、遠くで見るだけでも十分幸せだから。
ーーー
「五条さん見つかりませんね。」
「これだけ、みんな集まっててみつからないことあるんだね。みんな会いたがってるのにさ。俺まだ、先生に、助けてもらったお礼してないのに。」
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