Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    Teaholic

    @asim_ho_

    @asim_ho_

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 14

    Teaholic

    ☆quiet follow

    勘違いモブが出てきます。
    ひとりワンライしたSSです。

    #七五
    seventy-five

    56の日のななご俺は都内のドラッグストアで働くアラサー。
    独身だし、男だから閉店まで働いている。
    ここ一ヶ月ほど閉店間際にとてつもないイケメンが来店する。それも、毎回、4個入りの極薄のコンドームとダッツを購入していく。
    コンドームは毎回2箱。それを週に1回、多いときは3回ほど来店して毎回同じ買い物をしていく。どんな職業だろうか。客のプライバシーに興味はないが、ここまで目立つ人物だから気になってしまった。
    そして、先日、人手が足りなくて在庫補充ができていなかったため、レジを気にしながらもテキパキと棚のチェックをしていたら、例のイケメンが避妊具の棚の前で腰をかがめてのぞき込んでいた。イケメンが俺に気づき、
    「ねー。おにーさん。ここに置いてあったゴム、品切れ?ないんだけど」
    「在庫を調べてきます」とバックヤードに走り、イケメン御用達のゴムを掴んで戻ってきた。
    「あ、これこれ」
    イケメンは二箱手に取り、アイスクリームコーナーに向かっていった。
    俺はレジに戻りイケメンの会計を済ませた。
    「紙袋にお入れします」
    「そのまま持ってくから、ダッツだけ袋に入れてよ」
    イケメンはゴムを黒い服のポケットに入れ、足取り軽く、店を出て行った。
    俺はそのイケメンの残り香を胸深く吸い込んだ。

    その一週間後、再びイケメンが来店した。
    俺は、イケメンがそろそろやってくるだろうとゴムの箱を一箱のみにして、残りはバックヤードに戻しておいた。
    案の定、近くの衛生用品を補充しているときにイケメンに話しかけられた。
    「おにーさん、これ、もう一箱ある?」
    その時のイケメンはゴムの箱の角を唇に当てながら、流し目で俺を見てきた。相変わらず、いい香りがする。今度同じ香水を探しにいこうか。
    香りと流し目で勃った。このイケメン、最初はホストかと思ったけど、違うわ。ネコだ。
    俺はバイだから、胸が高鳴った。このままいけば、近いうちにもうちょっと親しくなれんじゃね?
    妄想と願望でちんこ痛くなってきた。

    三日後、イケメンが来た。
    キタコレ!イケメンも、俺のこと意識してんじゃね?こんな頻繁に来店なんて。
    今日も1箱のみ棚に置いておいたゴムを手に取ったイケメンは俺を呼んだ。
    きっとだらしない顔をしていたんだと思う。
    イケメンに近づくと、イケメンの顔が引きつったような気がした。
    「……これ……」
    イケメンに皆まで言わさず、俺は
    「お待ちください」とバックヤードに向かい、ゴムの箱の裏に俺の携帯の番号を書いた付箋を貼って、
    イケメンから
    「レジでお預かりします」ともう一箱を受け取ろうとした。その時、後ろから
    「お待たせしました」
    と滅多に聞くことができないほどのいい声がした。
    振り返ると金髪のリーマン風のイケメンが立っていた。
    金髪は俺をジロリと見やると、イケメンを連れてアイスコーナーに向かった。
    半勃ちしていた俺の息子は縮みあがってすっかり萎れてしまっていた。
    俺は、邪な考えを見透かされそうで顔を上げられず、ゴム二箱とダッツの会計をさせていただいた。
    もちろん、付箋はこっそり剥がしておいた。
    イケメンと金髪は連れだって店を出て行き、その夜を境に二度と来店しなかった。

    「オマエさ、パンピー相手にあそこまで殺気を出さなくても……」
    「あなたが毎回べったり汚い残穢をつけたコンドームを買ってくるから、念のためです」
    「あそこが一番近いドラストだったから。オマケにオマエの好きなゴム売ってたし。サイズもオマエサイズの超ビッグサイズがあったしさ」
    「もう、あそこは使わないでください」
    「わかった。七海は僕のこと大好きだね-。コンドーム八個を二日で使い切るなんて絶倫-」
    「ご不満ですか?」
    「ううん。満足!」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺☺🍌🌋💕👍👍👍☺☺☺👍👍👍👏☺☺💜💞💞💞💞💖💖💞💞👏☺😍💞💞👍☺😍😍😍💖👏👏👏💘💘💘🍌🍌🍌❤☺☺💖💖👏💯💯💯☺☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    moonlight_32111

    DONE■レオマレ■診断
    ベッタ再録
    ■片思いレオマレにしてみた。
    ↓診断結果
    もなかのれおまれさんには「終わりが見えない」で始まって、「君の名前を呼んだ」で終わる物語を書いて欲しいです。季節を感じる話だと嬉しいです。
    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/828102
    終わりが見えない。
    嫌われているのに、これ以上相手に嫌われるのは・・・・。
    いつからこの思いが自分の胸を甘い痛みとなって身体を蝕んでいるのかもう忘れた。
    自覚なんてしたくなかった。こんなに苦しいなら。
    諦めようと何度もひと目がつかない場所で、静かに涙を流してしまうというのに。
    「それも青春のひとつじゃ」
    リリアに相談したが、楽しそうに微笑まれて何も解決もしなかった。

    月夜が学園に振り注ぐ。
    マレウスは日課である廃墟巡りに向かうため、寮をこっそりと抜け出した。
    静寂に包まれた目的の廃墟までの道のりで、今日も一人物思いに耽る。
    今日こそは、歪み合わずに話をしようと決めていたのに駄目だった。
    どうやったら、普通に話すことが出来るのか。ほんの少しでいいから歪み合わずに話すことはできないか。
    そんな考えが頭を駆け巡り、答えがなかなか出てこない。簡単に相談出来る内容でもない。
    ひとりで考えても答えが出ないとわかっている。気軽に相談出来る友がいないのであれば、相談することも難しいだろう。
    悩んでいるマレウスを嘲笑うかのように、月の光は闇夜を照らす。
    溜息を一つ零すと、目的の廃墟まで向かっていた足が 1215