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    sardine57817

    初めましてorこんにちわ。
    いはし(伊橋)と申します。
    こちらでは、かきかけとかかけねえとか、をぽいぽいしています。
    続き書いてとかっていう奇特な人がいらっしゃいましたらこっそり↓まで。
    http://odaibako.net/u/sardine57817

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    sardine57817

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    灰七ドロライ「指切り」用。
    あの世界、悪い霊ばかりではないのでは?という想像から書き進めていたけどいまいち気分が乗らなかったので供養。

    #灰七
    ash7

    心中立異聞

     呪術師を生業にしているからか霊イコール悪、というような偏見が少なからずある。が、今回のケースは少し特殊だ。直接危害を加えるわけではなく、通り掛かった人間に小指の第一関節にくるりと一周指輪のようにマーキングをして回るという何ともふざけたものだ。それも二十歳前後の女性ばかりだという。しかし呪いだった場合の効果は未知数ということで今回七海と灰原の二人が派遣された。
     かつて遊郭が栄えたといわれる都内某所。見返り柳の下にそれらしきモノはいた。
    「法被姿に天秤棒……江戸の町人みたいだ」
    「そうだね! 大○越前とか水戸○門で見たことあるね!」
    「そんな悠長なことを」
    「さてどうやって祓う? 七海」
     実害があれば祓ってしまうというのがセオリーだが定石通りにはいかないようだ。何しろこいつから呪力をほとんど感じない。ただ
    「オマツ……オマツ……ウゥゥ……」
     と未練がましく呻くばかりで、二人はますます混乱した。
    「オマツって誰かな?」
    「さぁな」
     高専の地歴科の教員に問い合わせようと七海が携帯電話を取り出したとき、異変は起こった。写真て見た被害者たちと同じように七海の右手の小指に例のマーキングが施されつつある。性質が悪い。痛みがないことがかえって彼を焦らせた。
    「灰原っ! これ……ッ?!」
    「わっ! ほんとだ……大丈夫、痛くない?」
    「あぁ、不思議なくらいなんともない」
    「ええっと、小指? 小指……に何か関係すること??」
     と灰原にも焦りが伝染する。そうこうしているうちに赤いリング状のようなものが完成した。
    「オマツ……アイタイ……ウグゥ……」
    「もーっ! どういうことだよっ?」
     焦る灰原を横目に七海は思考を巡らす。元色街、柳、町人ーーそして小指。
    「……灰原、私と『指切り』してくれませんか?」
     フックのように指を折り曲げて、促す。
    「ゆ、ゆびきり?!」
    「小指って言ったらエンコかこれくらいしか思いつかないのです、さっ、早くッ!」
    「わ、わかった!!」
     するりと指が絡められ、ぎゅっと握る。傍目から見れば男子校生が何をやってるんだと気色悪がられるかもしれないが構っていられない。どうか上手くいってくれ!七海は心の中で願った。

     高専に戻り、要領の得ない報告を終えると、近くで聞いていた日下部が「そりゃ、『心中立』だな」とぼそりと言った。
    「「しんじゅうたて?」」
     聞き慣れない言葉に二人の声が重なる。
    「オメーらみてぇな子どもには男女の色事にゃまだ早いってか?」
     二人の顔を交互に見て、日下部はにやりとした。
    「愛のチカラってのは凄いなあ」
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    sardine57817

    CAN’T MAKE五七ドロライ「囲う」用。
    開始20分でなんか違うなって思ってしまったので供養。
     二〇一八年九月。等級不明呪霊による一連の事件で受けた傷の予後観察のため高専に訪れた七海を医務室で待っていたのは家入ではなく五条だった。目隠しを少し上にずらして、手元のコピー用紙を睨んでいる。
    「家入さんは?」
    「その前に確認したいことがあってね」
     人払いをしてまで話したいことはなんだろうと七海が訝しんでいると、これを見ろと言わんばかりにそれを寄越される。虎杖による事件の報告書だ。特級術師でありながら教鞭にも立つ男はこういった添削の作業も仕事の一環である。
    「これ、何?」
    「例の呪霊の無数の手の領域展開のことですか?」
     任務に関するデータは克明に記録しなければならない。実戦で得た経験は文書として提出し、共有される。呪いとの戦いが始まってからずっと変わらない慣習である。
    「そこじゃない、その後だよ。『七海一級術師は戦闘態勢を解いていた』って何?」

    「窮地に立たされたときの人間の行動としては相応しくなかったのかもしれないですね」
    他人事のように言い放つ彼に憤りを感じた。

    「いっそ僕が何もできないように囲ってやろうか」 469

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    sardine57817

    MAIKING日七(篤建)の会話文。
    任務でしくじった七が深夜徘徊し、それを日さんが拾うという話。
    「ガキがこんな時間にうろついてんじゃねえよ」
    「初対面の人間をガキ呼ばわりした上、説教される筋合いはないです」
    「あっそ、別に説教したつもりはねえけど?」
    「ならほっといてください」
    「俺は大人、お前は子ども。一応義務ってもんはあるし……お前、高専生だろ?」
    「?!」
    「制服見りゃわかる。俺の後輩ってわけだ、つっても10くらい違ぇけどな。そうなると、なおさら責任が発生するわけだ。ほら、送ってやるから乗ってけよ」
    「……あそこへは戻りたくないんです」
    「任務でもしくったか?」
    「どうとでも」
    「面倒くせえなァ」
    「だからほっといてくださいって言っているでしょう?」
    「ここでうだうだしてたってしょうがねえだろ」
    「別にいいんです、心の整理がついたら帰りますから」
    「……じゃあちょっとドライブしねえ?」
    「何をーー」
    「さっきも言ったが、お前に対する義務と大人としての責任があんだよ。高専には俺が言っといてやるから。悩むだけならどこでもできるだろ?」
    「アナタには関係ない」
    「確かに関係はねえけどな。あと俺ァ、アナタじゃねえ、日下部篤也だ。ほら今名前を知った。もうこれで無関係なわけねえだろ?」 583

    tsukarei0114

    MAIKING五七ですが、特殊設定です。七がショタ。平行世界のどこかです。五七
    七がちょっとだけ人外で見た目ショタ


    五条悟は呪術界の誰もが認める最強である。
    しかし、そんな彼にはとある噂がある。
    曰く「小学生男児を囲っている」と。


    「いくら五条先生とはいえさすがに……」
    「でも有名な噂なのよね~。」
    「俺も聞いたことあるな。」

    虎杖が釘崎と伏黒から呪術界のことを聞いていたときに、ふとした拍子に五条への愚痴に変わった流れから出た噂話であった。
    「五条悟は小さい男の子を囲っている」と。
    しかし、実際にその様子を見た者はいないらしく、また五条がそのような素振りを見せたことも無かった。

    「伏黒って五条先生との付き合い長いんだろ?なんか知らないの?」
    「全く知らん。」
    「実はあんたのことだったり?」
    「だとしたら現在進行形なのおかしいだろ。」
    「「たしかに…!」」

    伏黒も「俺のことか?」と怪しみ調べたことがあるらしいが、そもそも伏黒と五条は一緒には住んでおらず、また伏黒と五条の関係は一部では知られたものなのであのような噂になるはずもなかった。
    では五条の噂はどこから出たのか。
    3人は噂話をしたことすら忘れた頃に知ることとなった。



    「あ、五条先生!」 1531