なりひさ☆quiet followDONEガンマト。魔改造マトの体の感度が3000倍になった話。OKさんのリクエストで書きました。 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow なりひさDOODLE将監が子供の頃の死蝋を拾って売る話。銭 将監は子供の手を引いて歩いていた。京の町外れのことである。寒々としていたが晴れた朝で、風は乾いた土埃を舞い上げていた。 その子供は、藁のように痩せた体をしていた。袖のほつれた小袖を纏い、足元は裸足である。顔は垢にまみれ、正気のない顔をしていた。喋りかけても口をきかず、自然と子供の足は遅れ、将監に引きずられるように歩いている。将監は家畜でも扱うように、その手を引いた。 「おい、さっさと歩かないか」 子供は何も言わなかった。ただ、黙って将監の手に従って歩いている。 とある店の前で、将監は立ち止まった。裏路地にある、看板も何もない店だった。将監も話は聞いていたが、来るのは初めてだった。 薄暗い店内で、すぐに店主と思しき男が出てくる。奥の板張りの台の上に、幾人もの子供たちが並んでいた。皆が縄で腰と腕を繋がれている。子供たちは誰もが怯えと諦めとがないまぜになった目をしていた。将監に隠れるようにしている子供が息を呑んでいるのがわかる。ようやく自分が何のためにここへ連れてこられたのかを悟ったようだ。 5090 なりひさDOODLE将監と死蝋の出会いぬくみ 随分と寒い夜だった。いい加減に出ていけと放り出されて、将監は身を震わせながら夜道を歩いていた。鼻まで垂れてきたと袖で拭えば朱に染まる。最後の気晴らしとばかりに頬を張られたときにぶつけた鼻が、今になって血を流していた。 「あの糞野郎め」 吐き捨てても聞く者さえいなかった。京の街も外れとなれば、どの家も明かりすら灯っていない。夜露をしのぐ場所さえ見当たらず、将監は風に吹かれるままに足を進めていた。 やがて荒屋を見つけた。戸も窓も外され、見るからに人は住んでいない。それでも屋根が残っているだけましかと思い、将監は今夜はそこを寝床にすることに決めた。 中に入ると月明かりさえ届かず、己の足の先も見えなかった。それでも目が慣れればぼんやりと板敷が見える。むしろの塊のようなものが見え、誰かが寝床にしていた様子があった。おそらく将監と似た境遇の者が使っていたのだろう。 1992 なりひさDOODLE🐜👀。🐜の昔馴染みと顔の傷傷 野伏が穀物庫を襲っているとの報告があったのは、秋の収穫が済み、雪が降る前の頃だった。そのような野伏が起こす強奪は珍しくはないが、領地を守るために見逃すわけにはいかなかった。 貞宗は野伏の討伐を瘴奸に任せた。その実力を信用してのことだが、賊であった瘴奸であれば野伏のやり方も熟知しているからだ。それでも充分な軍勢で挑むようにと、貞宗は瘴奸に兵を欲しいだけ連れていくように言った。しかし瘴奸は配下の五十名がいれば充分であると、その日の夕刻には郎党を連れて山へと向かった。 しかし、討伐に出た瘴奸は帰って来なかった。 彼の配下の話によれば、野伏を追い詰めたまではよかったが、その野伏は突如として戦のやり方を変えてきたという。それは武士の戦い方であり、その武士たちには上方の訛りがあった。混戦のうちに、いつのまにか瘴奸の姿は見えなくなっていたという。あれは悪党だと配下の者は口を揃えていた。 4045 なりひさDOODLE現パロ。👀に恋してる👂と🐜と🟥の騒動四足歩行のライバル 休日のファストフード店は客で賑わっていた。助房はすぐに目当ての人物を見つけ、ボックス席へと横柄に腰を下ろす。 「で?」 ぶっきらぼうに言ったのは、有無を言わずに呼び出された苛立ちのためだ。向かいに座る将監は、ビックサイズカップのストローに口をつけていた。ジュースなんて甘いものを大量に飲んでるから腹が出るんだろうと言いかけて口を噤み、やはり言わない理由がないと気づき、言った。将監はニコリと笑みを浮かべるが、目は笑っていない。 「ジュースではなく、シェイクです」 「聞いてねえよ。要件は?貞宗さんのことで大事な話ってなんだよ」 将監は貞宗のことで大事な話があると電話してきた。詳しく聞き出そうとしても、会ってからじゃないと話さないと言われて、電話を切られた。 4152 なりひさDOODLE🐜👀。朝チュン。最終回二匹の蟻 その7 蟻柄の直垂と矢絣の直垂が重なり合うように脱ぎ捨てられている。常興はそれを目にして深い溜息をついた。矢絣の直垂だけを拾い上げて部屋の奥に目を向ける。悪食の主君は開け放たれた戸から庭を見ていた。 「何か言いたそうだな」 目玉だけがこちらを向く。常興は言いようのない不満を胸に収めて、畳からはみ出すように眠っている大男二人を見た。狭い畳から落ちぬようにしたためか、寄り添って眠る二人に、仲が良くてよろしいことだと渇いた笑みが浮かぶ。 「偽りのある世なりけり、だと思いまして」 「神無月には早かろう」 この世に神が居ろうが居るまいが、死んだ人間を現世に呼び戻して、二人に増やすなどという所業ができるものか。しかしそれ以上に、そんな二人と情を交わす主君に、常興はこれが偽りであればと思うのだ。 6697 なりひさDOODLE🐜👀。武士🐜のターン二匹の蟻 その6 春の陽射しに将監は目を細めた。雪国の春は遅いが、冷たい風が吹いても受ける陽射しは暖かい。雪解けの水も凍らずに、畦道にぬかるみを作っていた。 将監は西豊科庄を前に立つ。数年が経っていても変わっていなかった。田畑の位置も同じで、そこで野良仕事をしている領民も知った顔だった。自然と胸を満たすのは、帰ってきたという思いだった。 将監は領民に向かって笑みを浮かべて会釈する。すると領民は青褪めて悲鳴を上げた。将監は驚いて思わず自分の周りを見た。しかしそこには将監しかいない。 悲鳴を聞きつけて領民が集まってきた。すると集まった領民たちも将監を見るなり同じように悲鳴を上げ、逃げていく者さえいた。 まさかそれほど嫌われていたのかと将監は衝撃を受けたが、領民が念仏を唱えたり、成仏してくだせえと言い始めて、化けて出たと思われていると気付いた。 7566 recommended works つんこDONE【昼】R18※ベッドでひたすらいちゃついてるだけです。 12 なりひさDONEアバンはマトリフを訪ねてパプニカ王国へ行くが、マトリフはは既にパプニカを去っていた。アバンはマトリフを探してヨミカイン魔導図書館へ行くが、そこにいたのは青いトロルで……魔導図書館の地下深く アバンがマトリフを訪ねたのはあの戦いから数年後のことだった。最後に会ったときには彼はパプニカの王宮に勤めていた。そのためアバンはパプニカにむかったのだが、そこに彼はいなかった。 アバンにその事を伝えたのは城の衛兵だった。もう辞めたと言われたきり、理由さえ教えてくれない。アバンがなんとか聞き出そうとすると、王の側近という者が出てきた。その者が言うには、マトリフは最初からパプニカ王国に仕える気など無かったのだという。仕事も不真面目、職権の濫用、閲覧禁止の魔導書の持ち出しなどを行なったために追放したという。側近はマトリフが国家を転覆させようとしていたのではないかとまで言った。 アバンはマトリフのことはあの旅の間のことしか知らない。彼が癖のある人物であることは間違いないが、側近の語るような人でないことは理解していた。マトリフは魔王との戦いで我が身を削ってまで正義のために戦ってくれたのだ。 4510 なりひさDONEガンマト。スイカ割り大会スイカの上手な割り方について「もうちょい左……あと半歩」 マトリフはスイカを見ながら指示を出す。ガンガディアは目隠しをして棍棒を持っていた。 ここは世界一平和な世界の砂浜。全ての怨恨を忘れ去り、みんながスイカ割りに興じていた。新旧勇者一行、新旧魔王軍が一堂に会しており、どのペアが一番上手くスイカを割れるかと競い合っていた。今はガンガディアとマトリフのペアである。揃いの海水パンツを履いた二人はスイカを狙っていた。 「アレって狡くねえか?」 ガンガディアとマトリフのスイカ割りを見て不満を言ったのはポップだった。ポップは自分が知るよりも若いマトリフを見上げている。というのも、マトリフはガンガディアの肩に乗り、いわゆる肩車をしていた。そして操縦桿でも握るようにガンガディアの耳を持っている。そしてそこから適切な指示を出しているのだ。 1135 なりひさDONEガンマト。凍れる時の秘法期間中。凍れる未来 マトリフは目の前に広がる凄惨な光景から目が離せなかった。家並みは押し潰され、所々で火が上がっている。それが月のない晩をポツポツと照らしていた。逃げ惑う人々の悲鳴が既に弱々しい。この蹂躙は長く続いていたらしい。 「た……助けて……」 逃げ遅れていた人を瓦礫から引っ張り出してマトリフは回復呪文をかける。しかしそれを終えるとすぐに飛翔呪文で飛んだ。これをやったのは間違いなくガンガディアだ。その姿を探す。巨体はすぐに見つかった。 「おや大魔道士、遅かったじゃないか。私の準備運動はとっくに済んでいるのだよ」 ぐしゃり、と手に持っていた何かが潰れて落ちていった。ガンガディアはその気になればこの街を消し炭にすることも出来ただろう。それをせずに半壊程度に抑えていた。それらは全てはマトリフを誘き出すためだ。 2285 kisaragi_hotaruDONE無自覚のままであろうとした両片想いガンマトが自覚させられるお話。欠損描写がありますが最終的には治りますけれど苦手な方はご注意くださいませ。謎時空なので深く突っ込んではいけない系です。魔王は祈りの間にて引きこもり中です。 乱戦状態だった。一人ずつ探して回復していったのでは間に合わない。マトリフは冷静さを保ちながら素早く周囲を見回して、次いで傍らでモンスターを殴り飛ばしたブロキーナに視線を向ける。最近習得したばかりの回復呪文を使うにしても発動中は無防備になってしまう。詠唱のための時間稼ぎも必要だ。 「よお大将! 全員を一気に回復させてやっからちょっくらザコどもの相手を頼むぜ」 「いいよん」 モンスターの大群相手にしながらもブロキーナは軽いノリで請け負った。 そんな二人の会話を聞いていた一体のモンスターが不満をありありと孕んだ声色でもって割り込んだ。 「ほう。君の言うザコとは私のことも含まれているのかな?」 トロルの群れの向こう側から青色の肌をしたさらに巨大な体躯が現れた。眼鏡を中指の鋭利な爪で押し込んで歩み寄ってくるその理知的な動作とは裏腹に額には幾つもの血管が盛り上がっていた。 4949 なりひさDONEカノマトまた会える日の約束を「いつまで泣いてるつもりだい」 カノンは縮こまった背中に向かって言った。マトリフは里の隅で膝を抱えている。マトリフはカノンよりいくつか歳上なのだが、修行が上手くいかないとすぐに逃げ出す。そうして誰も来ない里のはずれで膝を抱えて泣くのだ。 「お父様はもう怒ってないって」 カノンの父であり師でもあるバルゴートは厳しい。マトリフは特にバルゴートに見込まれていることもあって、特に厳しく修行をつけられていた。 「師匠はおれのことが嫌いなんだよ」 グズグズと鼻を鳴らしながらマトリフは言う。その情けない姿にカノンは我慢の限界だった。 カノンはマトリフの隣に座るとずいと顔を寄せる。マトリフはぎょっとして身を引いた。 619 なりひさDONEガンマト。凍れる時間の秘法期間の二人。仲良くないバージョン。原作程度のマトリフの吐血あり。溶けない氷 マトリフは膨大な魔法力が無意味なまま霧散するのを感じた。もっとも、この呪文でも凍りついた勇者を救えないとわかっていた。だがもし万が一、ほんの少しでも可能性があるならと、縋るような気持ちで呪文を唱えたのだ。 勇者アバンは寸分違わない状態でそこに立っていた。マトリフは震える手を握りしめる。強大な威力の呪文はマトリフの手を焼いていった。その肉が焦げた匂いが鼻につく。回復呪文をかけなければと頭では思いながら、膝の力が抜けてその場にしゃがみ込んだ。 焼け爛れた手のひらを見つめる。こんなことをしたって、アバンは救えない。 「ッ……!」 マトリフは急に息苦しさを感じて胸元を掴んだ。内臓が締め付けられるような感覚に体を丸める。それが先ほど使った呪文のせいだとわかっていた。この呪文は人間が使えるものではない。その強大さは人間の肉体には負荷が大きすぎるからだ。 1815 なりひさDONEガンマト。キギロに恋愛相談をするマトリフの話恋愛相談 キギロは空を見上げる。丸く囲まれた空は、今日も青かった。 キギロは挿木だ。地底魔城へと下りる階段の、ちょっとした隙間に植わっている。まだ小さいために自由に歩くことも出来ない。だから日がな一日空を見上げるくらいしかする事がない。だから話し相手は大歓迎で、少々気に入らない相手でもいいから暇潰しに話をしたいくらいだった。 だが、誰でもいいというわけではない。例えば、今こちらに歩いて来ている人間なんてもってのほかだった。 「よお、雑草」 大魔道士と呼ばれる人間がキギロを見下ろして言った。キギロは小さな手を握り締める。 「もしそれがボクを呼んだのだとしたら許さないよ」 大魔道士はキギロの言葉を気にする風もなく隣に腰を下ろした。大魔道士は帽子を脱ぐとクッション代わりに背に置いている。 5931 okrt15DOODLEガンガディアさんが発情期で目が赤くなってのスケベガンマトです