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    Y95880375

    @Y95880375のポイピクです。
    文章が上げられるようになったみたいなので、なにか上げられたらな、と思います。

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    ※降風
    パッと思いついたネタをパパっとメモってうおりゃっと書いた降風単発小説です。
    ポいピクにもぼちぼち投稿出来たらなと思います。

    #降風
    (fallOf)Wind

    ベタ惚れ「風見、好きだ。大好き」
     んーっと僕の頬に唇を寄せながら降谷さんが言う。この年下の上司は、いつもこんな感じで僕に愛を囁いてくる。嬉しい。嬉しいけど、あまりに頻繁すぎて対応に困ってしまう。だからつい、口からこんな言葉が飛び出してしまった。
    「……っ、あーもう!! 貴方は毎日毎日好き好き言い過ぎなんですよ!! 惰性になってないですか!? 嫌いなところはないんですか!?」
    「あるよ?」
    「っ、ある……んですか」
     自分で聞いておいてなんだが衝撃が大きかった。仕事ではそりゃお叱りも受けるし注意もされるが、プライベートでは注意とかそういったことは一切なかった。普段から好きだ好きだと言ってくれるから盲目的な愛と言うか、僕の嫌いな所なんて無いんだろうなとちょっと自惚れてたのに…。え、あるんですか……。
    「言い出しっぺがショックを受けてどうするんだ」
     否だって、そんな考える素振りもなく即答されたら色んな意味でショックですよ……と言いたいが、口が動かない。
    「……」
    「君の嫌いなところはな」
    「……」
     聞いて改善したいような、聞かずにぬるま湯に浸っていたいような感情がせめぎ合うが、僕がその答えを出すよりも早く降谷さんが口を開く。
    「僕に遠慮するところだ」
    「え」
     遠慮? 僕って遠慮してるのか?
    「君はいつも僕を優先させて遠慮するだろ。風呂だってそうだし、出かけた時だってそうだ。一番風呂は僕じゃなくても気にしないし、僕は君の行きたいところにも行ってみたいのに、僕の行きたいところばかり行こうとする」
    「それは……」
     思ってもみなかった降谷さんが思う僕の嫌いなところ。そんな、遠慮だなんて……。一番風呂は降谷さんに一番に疲れを取ってもらいたくてやってる事だし、出かけた時だって、降谷さんの行きたいところに僕が行きたくて……。
     優先してると言うか、これは僕のわがままというか……。
    「上司部下が根付いてるのは分かるが、僕達は恋人だろう? 君は僕ばかりを優先しなくていいんだ」
     降谷さんの話を聞いていると、やりすぎてしまっていたんだなと思った。降谷さんに誤解をさせるのは本望ではない。これからは、僕のしたいこともちゃんと降谷さんに伝えよう。そして、二人で楽しもう。
    「……善処します。でも、優先や遠慮ばかりでしてた訳じゃないんです」
    「と言うと?」
    「降谷さんの見たいものを僕が見たかっただけなんです」
     誤解がないように照れくさいながらもそう言えば、降谷さんはふふっと笑って僕の頭を撫でた。そのまま流れる動作でちゅっと唇にキスを落とされて、ぶわりと僕の顔があかくなる。
    「ふふ、そうか。甘えてくれてたのか。なら安心だな。でも、たまには君のおすすめのところに連れて行ってくれ。スイーツのお店でもいいぞ」
    「はい」

     ひょんなところから知った小さな誤解。僕はちゃんとオフの時は降谷さんを恋人として見ているし、優先や遠慮ばかりをしている訳では無いと言うことが伝わって良かったと思う。
     ただ、降谷さんの好き好き攻撃は一向に止まない……と言うか、止んでも困るんだけど、あの後も相変わらず続いてるので、たまには僕もと思って「好きです」と言ってみた。すると降谷さんはビシリッと固まってじわじわと顔を真っ赤に染めたので、少しは僕の気持ちがわかってくれたと思う。

    「風見ー、大好きだぞー」
     ……あれ?
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    くこ。

    DONE九尾狐降+猫又景×人間風/プリクラ②
    右風開催おめでとうございます。
    なだちさんのイラストにおつけいたします小説(諸伏編)
    降風&景風なのですが、普段景風を書いている身のため。
    景風要素高めです。
    2022/12/16
    愛すべし可愛い人を「っ諸伏。……このこと、降谷さんには言わないでくれ」
     恥ずかし気に目元を淡く染め風見さんがオレに頼みこむ。眼鏡の奥、風見さんの瞳に写るオレが口角を上げる。

    『往生際が悪いぞ、風見』
    『無理です。勘弁してください……!』
     先日の風見さんの休日。たまには三人で出かけよう、と決めていたその日。
     三人で共に暮らすその家の日用品を買うだとか、ヒトの波を見るだとか、そういったことを楽しんだ後まるで今通りがかった偶然なのだとばかりにゼロが『あれがプリクラか』と声を上げ、『せっかくだから、三人で撮ろう』と提案した。それに反対したのは風見さんだった。
     最初は『男だけの団体でこういう店は入れないんですよ』と常識や則で説こうとしたがゼロは神格高い霊獣、九尾の狐だ。『僕が君たちと行きたいんだ。行けないわけがないだろう』ときょとんと小首を傾げ入っていき、それはゼロの力で人の則が一時的に歪んでいるのだけれど。ゼロにとってそれは呼吸に等しく故に、できるのが当然だ。こともなげに進んでいくゼロに顔を青ざめた風見さん、そんな風見さんをあやすようにオレが苦笑しつつ進んだ。……余談ながら、ゼロほど簡単ではないけどオレにもできるだろうとは思いつつ、とはいえ撮られたくない風見さんに強いてまで行きたいわけでもないよなとは考えていた。そもそもオレ自身、人の社会で普通に会社勤めをしているヒトの風見さんを専業主夫状態のゼロとは違う方向からサポート、と言えばいいだろうか。ちょっとした妖たる力で風見さんの会社に雇われてもいないのに『風見さんに懐く後輩社員』だと認識されるようにし『働いて』いるわけで、やりようでできるかとは思うのだ。
    1947