Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    sangatu_tt5

    @sangatu_tt5

    ☆quiet follow
    POIPOI 65

    sangatu_tt5

    ☆quiet follow

    たんぽぽの花嫁/傭占

    #傭占
    commissioner

    ようらが付き合っていて、共寝するようになったけど、ある日を境に🔮が夜中に起きてはどこかに行くようになる。
    気配に敏い🤕は気がつくんだけど、トイレか何かかと思って、見て見ぬふりをするが、🔮は朝になっても帰ってこなかった。
    日の出とともに起きるのは👒で、庭の花々に水をあげようと外に出ると、まだ肌寒いというのに🔮が庭先で寝ていた。身体を丸めて、地面に横になる姿に👒は悲鳴をあげる。
    🔮はぽやぽやと意識がはっきりとしない中で、💉に話を聞かれるが、自分は布団で寝ていたと言うだけだった。
    全員が首を傾げる中で、ひとまず部屋で寝てることと💉が言い、解散となる。
    🤕が🔮に何かあったのか?と聞くと、🔮は一瞬目を泳がせ、なんでもないよと笑ってみせた。
    何でもなくないだろうと🤕は思いながらも、自分が原因ならば何も言わない方が良いのかもしれないと様子を見ることにする。
    すると、やはりその晩も🔮はふらふらと部屋を出て、庭へと向かった。
    🤕は🔮が部屋から出たのを確認すると、足音を消して、息を潜めては後をついていく。
    すると、🔮は庭先に座ってずっと話しをしている。相棒の梟がいる訳でもない、なんにもない場所に向かって楽しそうに話をする
    その顔はまるで婚約者の事を話す時のようで、🤕は言葉を失う。
    🤕は🔮が💍のことを愛しているのを良してしているし、💍を愛している🔮に恋をしたのだから、🔮の心がまだ💍にあるのは何も気にしていない。
    しかし、その💍を愛おしく思う🔮の表情が狂気の沙汰のなかで見るのは頂けなかった。
    🤕は💍の名を呼びながら、身振り手振りを交えて、虚空に向かって話をする🔮の腕を引く。
    すると、目隠しをしていない🔮の瞳が🤕に焦点を合わせた。
    🔮「……っぁ、🤕」
    🤕「…………お前は何に話をしてるんだ?」
    🤕が🔮の目の前を覗き込めば、そこには一輪のたんぽぽが咲いていた。
    🤕「……たんぽぽか?」
    🔮「あぅ……その、」
    口篭る🔮に目線を合わせるようにしゃがんだ🤕がどうした?と優しい声を出す。
    何度か口を開閉させた🔮がゆっくりと話し出す。
    🔮曰く、この花は💍らしい。小さな💍がこの花に座って話をしてくれるという。
    🤕の目にはただ美しく咲くだけのたんぽぽにしか見えないが、🔮が嘘をついている様子はない。
    🔮はバツの悪そうな顔をして、たんぽぽからも🤕からも目をそらす。
    🤕はその様子を見て、ぁーと、頭を搔く。
    🔮からすれば、💍に対する不貞、🤕に対する浮気のようなものなのだから、罪悪感を持っても仕方がないのだろう別に💍のことを忘れて欲しいなど思っていない🤕はこんな顔をさせたかったわけではない。
    どうしたものかと思いながらも、🔮がこの寒空の下で朝まで眠りにつくのだけは阻止したい。
    🤕「……ブランケット持ってくるから待っていろ」
    俯く🔮を置いて、部屋に戻り、二つのブランケット持ってきて、一つを🔮に渡した。
    🔮「え?あ……、🤕?」
    🤕「お前が寝落ちたら部屋まで連れて帰ってやるから、好きなだけ話してていいぞ」
    そう言って🤕は🔮とたんぽぽから少し離れた場所に座って、ブランケットに包まりながら目を閉じた。
    🔮はどうすればいいか分からず、🤕と花の間をブランケットをもって右往左往する。
    🤕「🔮、いいから。好きに話せ、な?」
    目を閉じたままの🤕が諭すように🔮に語りかけ、そのまま動く様子はない。
    それから毎夜🔮が花に話かけるすぐ側で、🤕は目を閉じながら、その話を聞く。
    🔮が眠りにつくと🤕は起きて、🔮を運ぶのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    kawauso_gtgt

    PROGRESS探占土竜と独歩行者
    進捗ちゅー
    多忙のあまり、些か過敏になってやしないか。言外にそう伝えたつもりだったが伝わっただろうか。形のいい眉がぴくりと吊り上がる。ちら、とこちらを一瞥する視線は何処か苛立ちを孕んでいるように見えた。土竜はゆらりと立ち上がると靴音を鳴らしながらイライの元へと歩み寄っていく。それからソファに腰掛けたイライの細顎を掴み上げて、するりと目元を覆う布切れを解いてしまった。流れるような自然な動作にイライは反応することが出来ない。小さく見開かれた瞳に、普段のおちゃらけた様子からはかけ離れた土竜の姿が映しだされる。
    「アナタのなんでもないほど信用できないものはないんですよ。だってアナタ、──……」
    「な、にを……ッ!!」
    続く言葉は飲み込まれて音にならなずに消えていく。唇を塞がれているのだと気づくのに数秒かかった。食むように重ねるだけの口付けは、段々と深い交わりへと変化していく。酸素を求めて開いた隙間に滑り込んだ分厚い舌が、口内の粘膜をねっとりと這い回る感覚に思考が定まらない。離れようと胸元を押したところで体躯の差に加えてもともと力の入りにくい体勢だったせいで大した抵抗にもなりやしない。どうすればいいかわから 1076

    sangatu_tt5

    MEMOリ占/金虎ちゃん想像妊娠虎ちゃんが想像妊娠して、悪阻が訪れるのね。
    金は突然吐き出した虎にびっくりするし、心配しながらも「行儀が悪いから気持ち悪かったら先に言いなさい」って言う
    虎ちゃんは食べ物の匂いと金からする僅かな匂いだけで気持ち悪いんだけど、金には言えない。
    酸っぱい味のする口に気持ち悪さを感じながら、吐き気を我慢する。
    少し気持ち悪さが落ち着くと腹が膨らみ出した。最初は少し太ったのかも思ったが、腹部以外はやせ細っている。子宮も何ない腹だけが大きくなる姿はまるで妊婦だった。
    虎は腹に子供がいるのだと嬉しくなって金に話す。

    「君の子供が出来たんだ」
    「嬉しいだろう?」
    「頑張って産むね」

    目を輝かせながら話す虎に金は見下ろしながら言葉が出てこない。
    目の前にしゃがみ、焦点を合わせ、金は虎の手を握った。
    頬を紅潮させ笑う虎は幸せそうだが、その頬はこけている。

    「貴方は雄だから子供は出来ませんよ」

    金が虎にゆっくりと幼子に説明するかの如く言葉を紡ぐが虎は首を傾げて、ラジオのように「嬉しいよね?」と言った。
    金はどう説明すればいいのかわからず、側頭部が殴られるような痛みを感じながら、「私と貴方の子なら嬉 4643

    sangatu_tt5

    MEMOリ占/付き合ってない伯猟のミス🔮を見る度に動悸がする。息が乱れ、顔が赤くなる。姿が見えなければすぐに彼を思い浮かべ、彼のそばに自分以外がいると思わず殺してしまいたくなる。これは、なんでしょうか……?
    ✂️が漏らした言葉に夫人も執事も口が塞がらない。血族の中で1番の力を持つ彼が幼子のようなことを言い出した。どう伝えるべきかと目を見合わせる。
    ✂️「………病気ですかね?」
    バル「いやいや、今まで1度もなったことないじゃろ」
    マリ「多分それは治らないと思うわよ」
    ✂️「治らないんですか?」
    困ったと俯き、✂️は思考を巡らす。
    治らない…治らないだろう。だってこれは憶測が正しければ恋の病だ。人間がかかるものだ。
    純血種、血族の頂点、永遠の生命、全てを持ち合わせた✂️は子供を必要としない。繁殖など不要だからだ。繁殖が必要なのは永遠に近い生命を持たぬ下等なモノたちのみなのだから……
    夫人も執事も過去に人間であった頃ならいざ知らず、今はそんな感情凍てついている。
    マリ「なら、🔮に聞いてみれば?病気をするのは人間よ?彼の方がきっと詳しいし、解決策も出てくるのではないかしら?」
    本人に恋愛相談をしろと言うのも変な話だが、適任者 2836

    sangatu_tt5

    MEMOモグ🧲と結晶になる🌙🔮のモグ月/探占何かしらのタイミングで予知能力があり、一定年齢に達すると肉体が結晶化する🔮を見つけた🧲
    全身が結晶化する直前の予知は100%当たると言われているため、予知のパフォーマンス後結晶化した肉体を売ろうと囲いこみ、最低限の暮らしをさせるつもりが「そんなでは綺麗な結晶になれない」と言われて、渋々🔮を丁寧に扱うことになる。
    🔮自身は結晶化するのは運命なので、結晶化した後、売られることもあまり気にしてはいないが、ずっと人里離れた山奥で暮らしていたため🧲を利用して色んな景色が見たいと行動する。
    仕事!金!のみで生きてきた🧲は🔮に付き合って無駄な時間と人間らしい生活を取り戻していく。
    朝起きれば「おはよう」といわれ、食事が用意され、陽の光の元を歩き、見ても金にならない景色を眺める。
    そうやって半年程暮らせば情もわく。
    🧲がたまたま🤹‍♂️にサーカスのチケットを貰ったため、きっと🔮なら喜ぶだろうと誘えば、珍しく🔮は断った。
    どうかしたの?と問えば、良かったねと返ってくる。
    🔮「結晶化が始まったみたいだよ、オークションの準備をしなきゃね?」
    🔮の指先が氷のように冷たく、硬くなってい 1844

    sangatu_tt5

    MEMO採掘🧲×アテ🔮の探占採掘現場から帰宅中の🧲は路地裏に人が倒れているのを見かける。面倒であることは理解出来たため無視しようとも考えたが、外面だけは良くするように努めていた🧲は周りの目を気にして、思わず声をかけてしまう。近寄ってみれば、それは人ではなかった。
    機械人形。オートマタ。神の作り出した偉業と言われる自立思考型の人形だ。動力源はネジだと言われているが、動く原理は分からず、人間と同じように立ち振る舞うことができるその人形は高値で取引される。
    それと同時に保護の為の法律も存在した。
    『人形が認めた主人は人形を破棄、放置することを禁ず。無断での転売も同様する。契約破棄を申し出る場合はしかるべき場所へ届出をすること』
    簡略すればこの通り。放置されているのであれば、通報しなければいけない。面倒に思いつつ、ぐったりと物陰に倒れた青いフードの人形の傍により、目隠し布を剥ぎ取る。
    睡眠の必要が無い人形が倒れているのは故障かなにかだ。軽率に触れた人形はパチリと目を開け、青い瞳に🧲を映す。
    「認証確認。照合開始します」
    淡い光を放つ人形の目がチカチカと点滅しながら、機械的なアナウンスが流れる。
    は?と急に動き出した 2966