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    sangatu_tt5

    @sangatu_tt5

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    スプアテ🤕🔮

    #傭占
    commissioner

    人と人形が共存している世界。場所的には中世なんだけど、人形たちが使用人のように人に仕えたり、大切に扱われたりしている。
    🔮は型落ちした人形で🤕はそれを山奥の昔貴族が住んでいた屋敷で見つける。
    錆びてネジが外れてしまった🔮は動かず、ゴミの中に放り出されていた。
    それを拾った🤕は隠れて🔮を直して、仕事終わりに毎日会いに行く。
    昔はベビーシッター用として扱われていた🔮は動きは鈍く、ギシギシと音を立てていたが、言葉は介せた。
    拙く喋る🔮との会話は🤕にとって楽しいもので、その逢い引きは長く続いた。
    ある日、🔮に逢いに行く途中の山道に桃がなっていた。よく熟れたそれは美味しそうで、🤕は🔮に食べさせたくなる。
    「これ知ってるか? うまいから食べてみろよ」
    切り分けた桃の一切れを🔮に差し出せば🔮は戸惑ったように動きをとめた。
    「食べないのか?」
    再度言えば、🔮は恐る恐る桃を口にする。
    「甘いね」
    そうこぼした🔮に味覚の機能などなく、桃を消化しエネルギーにする機能も搭載されていない。
    口から摂取した桃は腹に落ち、ネジに絡まっていく。
    「また持ってくるな」と🤕は次の日も桃を持ってきて🔮に与えた。
    三日ほどそれが続けば、🔮の腹から桃の腐った甘すぎる匂いが漂ってきて動かない。
    頭のネジを回しても、話しかけても🔮は倒れたままだった。
    「おい、どうかしたのか!?」
    問いかけに返事はない。
    🤕が人形の修理屋に持っていけば、「桃が絡んでいるよ。これじゃあ壊れても仕方がない」と言われる。
    「この子、旧式だね。食物をエネルギーに変換する機構が取り付けられていないよ」
    その言葉に🤕は目眩がしてきた。

    🤕が食べ物を与えてくれる目が優しくて、それが🤕にとっての愛だと理解した🔮がそれを受け入れた。
    自分が壊れるとわかっていても。
    🔮は直してもらって、元に戻る。

    🔮は廃墟から引き取られて修理屋で働くようになる。
    また通うようになった🤕は申し訳なさを感じていた。
    「ねえ、🤕。私ね、先生に直してもらったんだけど。だからね、君から食べ物をもらってももう食べられるよ」
    と🔮は腹を開いて、消化器官が取り付けられた内部を🤕に見せる。人形からすればそれが恥ずかしいことではないと分かっているけど、好きな子の中身を見てしまったショックと恥ずかしさと興奮で倒れる🤕と驚く🔮が見たい。
    むっつりスケベショタ🤕は🔮さんのお腹の中見て鼻血垂らして倒れて欲しい。
    倒れた後に夏の暑さのせいにして欲しい。
    スプくんは孤児で幼いながらも働いてるんだけど、そこが人形工場だから次第に人形のこととか詳しくなって、勤勉だから沢山教えて貰える。
    🤕は人形のメンテナンスの仕方とかも教えてもらって、🔮に「今日はこれを習って……」って報告してたら、🔮が「じゃあ私の身体で実践する?」って言い出して、震える手で、🔮の腹側の扉を開けて、中を覗いて、🔮に指示されながら構造を勉強する🤕
    規則正しいリズムで動く動力源は真っ青な石で、🔮に「これがわたしたちの心臓。心なんだよ。人形の中でも自我があるのはこのコアが希少な鉱石だからなんだ」という。
    触らせてもらえば透き通る湖のような色をしたそれは燃えるように熱くて、まるでオーバーヒートしているみたいだった。
    「こんなに熱くて大丈夫なのか?」
    「……本当は設計主とか、修理人とかしか見せないから……すごく恥ずかしいんだ」
    頬を染めた🔮にそう言われて、ドギマギしてしまう🤕
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    😭💕
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    kawauso_gtgt

    PASTSS再掲。優しい探占。ゆらゆらと頼りなく揺れていた蝋燭の明かりが今まさに消えようしていた夜更け過ぎのことだ。
    今日も今日とて試合に引っ張りだこで疲れ切っているというのにも関わらず、暫く前から部屋の前で立ち尽くす気配にノートンは堪らず声を掛けた。
    「誰」
    「……ノートン」
    「……イライさん?」
    苛立ちを露わにした声に返ってきたのはなんとも弱々しい呼び声で。その声に毒気の抜かれたノートンは、チェアから腰を上げると扉の向こうをじっと見つめる。いまだに開けることを躊躇っているのか。それでも開かれる気配のない扉に、ノートンは先程よりも幾らか柔らかい口調で声を掛ける。
    「いいよ、入って」
    その声を受けてがちゃりと開かれた扉の先にいたのはイライだった。自室へと置いてきたのだろうか、いつもの定位置であろう場所に相棒の姿はなく、どうやら身一つで此処へとやってきたようだ。
    (それにしても、なんというか)
    明かりもすっかり消えてしまって月明かりしか照らすものがないとはいえ、その顔色は酷く頼りない。ふらりふらりと部屋へ踏み入るその足取りさえも思わず心配になるほどに覚束なかった。堪らずこちらに辿り着く前にその腕を引いてすっぽりと身体 1918

    kawauso_gtgt

    PROGRESSどこにも行けないセ探占ノートンの自室のベッドの上。腕の中の男は目に見えて身体を強張らせていた。手は出さない、と言ったのにな。ふうと小さく息を吐けばますます力の入った後ろ姿になんとも言えない気持ちになった。困らせている、と言う自覚はある。けれどそういう方法以外で穏やかな眠りを提供する方法など、ノートンには皆目見当もつかなかった。
    「どう、眠れそう」
    「……さあ、どうかな」
    ぐるりと腹部にかけて回された腕の中でイライが呟く。生憎背中を向けられているせいで彼が今どんな表情を浮かべているのかは窺い知ることは出来ない。
    「君って、酷い男だ」
    酷い。だなんて、どの口が言うのだろうか。
    「知らなかったの? 君が手を伸ばしたのはそういう男だよ」
    トランプでいうところのジョーカーを引き当ててしまったこの男には同情の念しか思い浮かばない。自分で言うようなことではないが、きっとこの人は最も引くべきでないカードを引き当ててしまった。しかも、普通の人であれば捨ててしまうようなそれを、お人好しを極めた男は後生大事にしてしまっている。
    「言ったでしょう、誰もがみんな、善人じゃないって」
    お人好しな貴方はとっくに忘れてしまったかもしれない 1341

    kawauso_gtgt

    PROGRESS下書き。書き初め探占。hmhjmないで初詣に行くゆらゆら、とぷん。
    薄暗い水底に沈んでいた意識がゆっくりと引き上げられる。うっすらと重たい目蓋を開けるとぼやけた視界に己を起こそうと躍起になっている同居人の姿が映った。
    嗚呼、どうやら自分は炬燵で眠ってしまっていたようだ。
    寝落ち特有の気怠さからノートンはもう一度卓に頭を突っ伏す。少しだけ首を動かし腕の隙間から覗いた先には几帳面に積み上げられたみかんの山と、その隣に転がる中途半端に皮の剥かれたはぐれものが一つ。
    その隣に並んだ度数の割に飲みやすい! とCMで最近よく見かける缶チューハイの空き缶を眺めながら、ノートンは自身が寝落ちる前の記憶を思い返していた。
    そういえば、寝落ちる前に食べようとしたんだっけ。
    ぼんやりと右往左往していると思考を引き戻すように、同居人──兼恋人であるイライ・クラークは再度ノートンの腕を掴んで小さく身体を揺すった。
    「ノートン、ノートン。起きて」
    「……眠いから嫌」
    「炬燵で寝るのは身体に良くないよ。それに外を見て、雪だよ。ほら」
    「うわ、最悪……」
    思わず本音が溢れてしまったのは仕方のないことだろう。
    イライが指差した窓の外ではしんしんと降り積もる白い雪。眠 2534

    sangatu_tt5

    MEMO死神✂️と冬コミ現パロ🔮のリ占小さい頃から不思議なものが見える🔮。
    幼なじみである💍に黒い影がずっと取り憑いているのを見かける。薄い黒いモヤだったそれは段々と人の形に近くなっていく。随分と昔に死期の近かった祖母の近くで見たアレにそっくりな黒い影を🔮はすぐに死神だと理解した。
    幸せになるべきである💍が死ぬのは納得できないと🔮が💍の真後ろを歩き続ける影に話しかけた。
    🔮「……君は死神だろう?なんだってするから、彼女だけは連れていかないで欲しい」
    そう懇願すれば、黒い影は輪郭がハッキリとしていく。首を真上まで上げて見上げないとその死神の顔は見えない。表情の分からない死神を🔮が震える唇を噛み締めながら見上げていれば、死神の手が🔮の頬に触れる。
    尖った爪が🔮の頬に当たりながら、青い目を大きく見開かされた。
    ✂️「私が見えるだけでも珍しいのに……。これはこれは稀有な目をお持ちですね。本当に何でもするんですか?」
    🔮「……何でもする」
    ✂️「私は魂を食べないと生きていけないんですよ。このレディの代わりに貴方を頂いても?」
    🔮「僕の命で彼女が助かるなら……、構わないよ」
    震える身体で睨みつけてくる🔮に✂️ 969

    sangatu_tt5

    MEMO騎🧲のために観🔮になった騎観/探占🧲と付き合っていて同棲もしてる🔮🧲のループを天眼によって理解したが、解決方法が分からない。🧲のレースが始まってから思い出すため、事前に忠告も出来なかった。
    そんな時に、「あなたの天眼があれば、この奇っ怪な現象をどうにかできる」「あなたが私たちの組織に入ってくれれば、彼を救える」と翻弄⚰️に言われ、組織に入ることに決める🔮
    🔮達の陰ながらの活躍もあり、🧲が久しく帰っていなかった家に帰ると違和感があった。
    一人暮らしにしては広い家、使ってもいないのに埃のかぶっていない部屋、自分しか写っていないのに飾られている写真。食器の足りない食器棚。
    一人で暮らしていたはずの家は何か足りなかった。謎の空白が自分の横に寄り添っている。それが大切なものだったことは分かるのに、それが何かも思い出せない。
    大切なものを忘れてしまった恐怖が背筋を過ぎる。何を忘れたのか思い出そうにもモヤがかかって鮮明にならない。
    それから、🧲は失った何かを求めて街を徘徊するようになる。レースが休みになるシーズンになれば隣町、さらにその隣町まで出向き、空白を求めた。
    宛先もなく、それがどんなものかも分からないまま🧲 2007

    sangatu_tt5

    MEMOモグ🧲と結晶になる🌙🔮のモグ月/探占何かしらのタイミングで予知能力があり、一定年齢に達すると肉体が結晶化する🔮を見つけた🧲
    全身が結晶化する直前の予知は100%当たると言われているため、予知のパフォーマンス後結晶化した肉体を売ろうと囲いこみ、最低限の暮らしをさせるつもりが「そんなでは綺麗な結晶になれない」と言われて、渋々🔮を丁寧に扱うことになる。
    🔮自身は結晶化するのは運命なので、結晶化した後、売られることもあまり気にしてはいないが、ずっと人里離れた山奥で暮らしていたため🧲を利用して色んな景色が見たいと行動する。
    仕事!金!のみで生きてきた🧲は🔮に付き合って無駄な時間と人間らしい生活を取り戻していく。
    朝起きれば「おはよう」といわれ、食事が用意され、陽の光の元を歩き、見ても金にならない景色を眺める。
    そうやって半年程暮らせば情もわく。
    🧲がたまたま🤹‍♂️にサーカスのチケットを貰ったため、きっと🔮なら喜ぶだろうと誘えば、珍しく🔮は断った。
    どうかしたの?と問えば、良かったねと返ってくる。
    🔮「結晶化が始まったみたいだよ、オークションの準備をしなきゃね?」
    🔮の指先が氷のように冷たく、硬くなってい 1844