Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    blackberryO7I5

    @blackberryO7I5

    @blackberryO7I5
    低速でジャンルを反復横跳びします。

    いまは呪の五七/悠七/猪七/灰七
    時間ができたらknprカケミナなども投げるかも。


    pixivにおんなじような話ばっかり上げてるのが
    心苦しくなってきたのでしばらくpixiv断ちします。
    そのかわりめっちゃポイポイしちゃうぞ☆

    マシュマロ:ひと言でも頂けたら嬉しいです
    https://marshmallow-qa.com/blackberry0715?utm_medium=url_text&utm_source=promotion

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 18

    blackberryO7I5

    ☆quiet follow

    五七の馴れ初めはn億通り書きたい

    これは書きかけてかなりの期間経つけど難航している馴れ初めのひとつ
    天啓がひらめかない限り書けない気がする……

    #五七
    Gonana

    前触れなく意識が浮上した。
     重い目蓋を押しあげたが、視界に入った室内はまだ暗い。サイドテーブルに手を伸ばしスマートフォンで時刻を確認する。明け方ではあったが起きるには早すぎる時間。

     全身に残る倦怠感に、もう一度寝なおそうと眼を閉じたが一向に眠気が訪れない。ひとつ小さく舌打ちをすると七海建人は身を起こし、リモコンのスイッチを押して明かりをつけた。

    「……んん~、……ななみ……?」

     突然明るくなった部屋に、隣で眠っていた男がむずかるような声をあげて薄く眼を開く。

    「どうしたの……今日やすみだろ」

     眩しそうに、ほとんど開いていない眼が七海を見あげた。いい加減に見慣れたはずの、人間離れした鉱石のような眼。

    「ああ、すみません。アナタがいたことを忘れていました」

     七海のその言葉にわかりやすくむっとした表情を浮かべて五条悟は、まだ眩しいのだろう、眼を眇めつつ起き上がった。

    「ちょっとなにそれ、ひどくない?」

     起き抜けの気怠さが混じる声で批難して、五条は七海のほうへ腕を伸ばした。まだ眠りの淵にいるような声に反して思いがけないほど強い力で抱き寄せられる。そのままベッドに押し倒された。

    「……んんッ、」

     抗議する間もなくキスを落とされて、七海の身体に五条の手が這い始める。咄嗟に止めようと手首をつかんだ七海の手が、逆に五条に捕まった。するりと指の間に指を差しこまれる。

    「五条さん、やめてください」

     散々口内を荒らされた後にようやく自由になった七海の濡れた唇から、開口一番に制止の言葉があがる。五条はそれをまったく意に介さず七海の身体を撫でおろした。つい数時間前に情を交わしたばかりの七海の胸許に浮かぶ鬱血痕をゆびさきで緩くなぞっていく。

    「……っ、」

     五条が痕を残す場所は、七海にとっての性感帯ばかりだ。絶妙な触り方に七海が思わず呼吸を詰めて身を震わせると、五条がわかりやすく機嫌のよさそうな表情になった。ぺろ、と舌なめずりをして五条は、そのまま七海の肌へと唇を寄せる。

    「五条さん……まさかとは思いますが……」

     一度睡眠を挟んだとはいえ、体感としてはついさっきやっと五条の執拗なまでの責めから解放されたばかりだ。同性同士のセックス――それも受け入れる側である七海は、いくら基礎体力に優れているとはいえ消耗している。内臓に直接与えられる刺激は、普段感じることのない疲労感を七海に毎回もたらした。

    「七海が僕のこと忘れてたなんて言うからさぁ。思いださせてあげるよ」
     



    ――はじまりがどこだったか、思いだそうとしてやめた。あまりにも無意味な行為だったから。なぜ始まったのか、いつ始まったのか、そんなことは、今となってはもうどうでもよかった。ただここにある事実、それだけがすべて。





     初めての夜は、ひどいものだった。

     自分の身体はいまよりもずっとずっと華奢だったし、何よりも経験がなさすぎた。高専に入るまで他人と身体的に触れ合うことなどほとんどなかったのに、諸々の手順をすっ飛ばして迎えた初体験。しかも相手は男。相手のほうも女性との経験はともかく男を相手にするのは初めてで、結局お互いに同性同士という意味では初心者だったのだ。うまくいくはずなんてない。

     相手――五条が、どういう感情で誘いをかけてきたのか正確なところは知らない。五条は何も言わなかったし、こちらも訊かなかった。ほとんど暗黙の了解だったように思う。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍☺👍😍🙏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    Zoo____ooS

    DONE『地を這う者に翼はいらぬ』の続編です。(書き終わらなくてすいません…)
    呪詛師の七海と特級呪術師五条の五七。呪詛師と言いつつ、七海はほぼ原作軸の性格(のつもり)です。
    某風俗業界の描写があります。具体的な行為等は書いてませんが、苦手な方はお気をつけください。
    祈れ呪うな 前編いつもは閑散としている東京呪術高専事務室のお昼時だが、その日は常ならぬ緊張感がエアコンの効いた室内に満ちていた。電話番で一人居残っていた補助監督の山嵜の視線は、どうしても事務所の一角に吸い寄せられてしまう。高専の事務室は、主に補助監督や呪術師の労務管理を行う事務職員の仕事場で、高専の職員室は別にあるのだが、昼食で留守にしている事務員の机の前に、やたら大きな男が陣取っているのだ。白い髪に黒い目隠し、そして山嵜とは30センチは違うその長身。山𥔎は一度も口をきいたことはなかったが、この東京呪術高専、いや、日本全国の呪術師の中でも一番の有名人が、パソコンで何やら調べ物をしているのだった。
     昼時、のんびりとネットサーフィンをしながらサンドイッチを齧っていた山嵜は、ノックもなく突然開いたドアからズカズカと挨拶もなく入り込んできた男の姿に、驚きのあまり思わず腰を浮かせた。
    14069