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    gi_lostman

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    gi_lostman

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    料理が出来ないわけじゃないけど自分用に甘い味付けしか出来ない悟と六回セックスした悠仁くんが料理上手になる話②

    「……どうしても言わなきゃいけないのか?」
    「だめ。俺はもう限界なんだよ……」

     その日。
     僕は絶対に提出しろと言われた報告書を渡して仕事は終わり(ではなかったけど、無理やり終わりということにした)だったから、高専にいるであろう悠仁を拾って家でイチャイチャしようと考えていた。
     悠仁を探して高専をキョロキョロ探していれば聞こえた会話に、足を止めた。ちょうど、悠仁と恵が話していたらしい。声をかけようとしたら。やけに悠仁が切羽詰まっていたので、「おや?」と声をかけるのを踏みとどまる。
     何かを恵に言わせようとしている様子だったかな。たぶん。そんなことより、眉を寄せ、つらそうな悠仁に「あ~。それ、その顔! ちょっとエロくない? 駄目だめ、いくら恵つっても、そんな顔。恋人の僕以外にしちゃ駄目じゃん。あとでお仕置きだお仕置き。いっぺんやってみたかったんだよね、お仕置きプレイ! 何しちゃおっかな~」なんて邪な気持ちを抱いていたら、
    「好き、だろ……」
    「だよなあ! 大好き?」
    「まあ……」
    「よしよし!」
     思考が停止する。
     後ろ姿しか見えない恵がどんな表情をしているかは分からない。けど、悠仁の顔は良く見えた。
     ぱ、と嬉しそうに輝いて、頬は興奮で紅潮している。
    ――は?
     である。この時の僕の心情は、言葉にさえならなかった。後頭部をおもいきり椅子か何かで殴られたかのような衝撃が走った気さえして。ああ、サスペンスドラマで頭を殴られて死ぬ奴って、こんな感じなのか。なんて、クソどうでもいいことを思った。
     悠仁が恵に好きと言わせて、あまつさえ大好きを望んだ。出来事としては、それだけ。文章にすれば一行で終わる。それだけだったけれど、信じられなかった。だって悠仁は僕と――。




    「付き合ってるよねッ」
    「うるさい……」
    「だって、硝子! おい俺の話を聴けッ! 俺の悠仁が浮気してたンだぞ!」
    「……メンドクサ。だいたい、浮気じゃないだろ。ただ友人とじゃれ合っていただけ。そもそも、恥ずかしくないのか? 幼気な少年に手を出した挙げ句そんな心の狭いことで声を荒げるなんて」
    「……だ」
    「は?」
    「硝子なんて嫌いだー!」
    「どうぞ嫌って」

     あれからすぐ、悠仁たちから離れた僕は、硝子を捕まえ居酒屋でひたすらカルピスを飲み続けている。震える手で、『きょうはやっぱりあえません』とスマホに打ち込んで、途方にくれていた。
    「……あのままだったら、二人に酷いことしそうだったんだ」
    「なんだ。一応、歳は取っているんだな」
    「うっせ」
    「まあ、まだ浮気だと決まったわけじゃないだろ。本当に、じゃれ合っていただけかもしれない。あいつら、なんか湿度あるし」
    「いや、アレは……。め、恵はわかんないけど。悠仁は……」
    「悠仁は?」
    「……なんでもない」
     口に出すのが憚られた。
     僕は、悠仁をよく見ていたから分かる。あれは、恋をしている顔だ。
     なんだよ、僕とは遊びだったのかよ。六回もセックスしといて、遊びかよ。爛れすぎ。いや、
    ――そういえば、と気付く。
     僕は、悠仁から一度も好きだと言われていないな。……も、もしかしてマジの遊びだった?
     でも僕たち。きっかけこそ、悠仁のチューハイをジュースと間違うなんて馬鹿みたいな失敗だったけれど。二回目は素面だった筈だ。ちなみにあのチューハイは、コンビニのくじで当たったヤツだ。僕は下戸だからお酒は飲まない。けれども偶然当たってしまったチューハイは、ずうっと僕の家の冷蔵庫に居座り続けていた。それが処分出来て、しかも悠仁とエッチなことまで出来てラッキー! と思わなかったと言えば嘘になる。ぶっちゃけ思った。
     もちろん、手を出したからには地獄の果てまで責任をとるつもりだったさ。
     悠仁はまあ、その歳の子に相応な性欲だったから。流されやすかったというか。一度目は確実に、「そんなつもりはなかった」。そもそも、酔っていたし。
     五条悟流の責任の取り方はまず、手を出してしまったからには惚れてもらった上で恋人同士になり幸せにする、である。それ以外ない。いや嘘。悠仁だからだ。他だったら事故として処理して終わり。
     でも相手は悠仁だっから!

     二回目は、悠仁も困りつつ、「そうすることで僕と新しい関係となる」ことを受け入れていたように思う。――でも今、思えば。それが、勘違いだったんじゃないか。
    「……僕さー。こう見えて、身持ち固いんだよね」
    「はあ、そうか」
    「そりゃ童貞じゃないけども。セックスだって、それなりに経験しているけども」
    「あ。唐揚げ頼んでいい?」
    「いいよ。――とにかくさ、派手に遊んだ覚えはないわけ」
    「誰とも長続きはしなかったけどね」
    「ぐっ……」
     すみません、と硝子が手を上げて店員を呼びつける。そして唐揚げと塩キャベツを頼んだ。
    「よく、わかんないや。悠仁が何考えてるか」
    「私にも分からないよ」
    「僕に飽きたのかな」
    「下手くそだったんじゃないか。それか、キモかったか。やたら乳首ばっかり弄るとか」
    「えっ、それ駄目なの?」
    「……」
     ゲ、という顔をした硝子がすぐに「死ね」と言った。

       ☆

     それから任務で高専へ帰れなくなった。ちょうどいいかと頭を冷やしていたら、今度は家の方からの連絡が入った。悠仁からのメッセージは返す気にならなくて、全て無視していたけれど。他愛もないことを、ぽつぽつ送信してきていた。
     家からの連絡を簡潔に言えば、見合いの話。まあ、いつもなら断る。と言うか、今回も断った。この僕に強制的に何かを強いることが出来るヤツなんていない。いるとしたら惚れた弱みが使える悠仁くらいである。
     しかしふと、思い立った。
    「……悠仁の気持ちが分からないなら、これで分かるか」
     もし。僕が見合いをするという話になって、僕と付き合っていたら、普通なら怒るよな。怒ったら、ちゃんと恵のこと聞いて、元の関係に収まることが出来るかもしれない。しかし、そうじゃなかったら。「え、結婚すんの? おめでとう」なんて言われたら。
     僕はとんでもなく恥ずかしいヤツだったことになる。恋は一人でも出来るけど、恋人って、一人じゃ出来ないんだよ。相手がいなきゃ、そもそも成立しない。なのに僕は、恋人を一人でしていたことになる、恥ずかしいったらありゃしない。一人浮かれて、悠仁の彼氏面をしていたことになる。とんでもねえだろそれ。

     いや。まあ、こんな面倒臭いことをせず、直接聞くのが一番なのは分かっている。それでも僕は、それが出来なかった。こんな卑怯なやり方でしか、悠仁の本当を暴けなかった。

     そして結果は惨敗。
     悠仁は僕のことを好きでもなんでもなかった。それどころか届いたメッセージは【お見合いするんだって? 相手のひと、かわいい? あんまり乳首ばっか弄っちゃだめだよ笑】である。マジか。乳首のこと気にしすぎだろ。硝子の言う通り、アレってヤバかったのか? 最悪だ。セックスが下手というかちょっと変態的で呆れられたとかだったら死ねるな。ショックでもう勃たないかもしれない、とすら思ったけど。乳首を押し潰されてひんひん言ってる悠仁を思い出すと普通に勃ったから、まだ大丈夫っぽい。まあその興奮対象からは振られたけど。
     だいたい、悠仁も悠仁だ。
     その気もないのに六回もセックスするなんて、どんだけ流されやすいんだよ。なんだかもういっそ、腹が立ってきた。思わせ振りに抱かせておいて、好きでもなんでもないなんて。悪い男にもほどがある。騙された二十八歳・独身・男・本気の恋はこれが初めて、の僕が可哀想すぎるだろ。
     むしゃくしゃして、売り言葉に買い言葉だった。【悠仁こそ。セックス中に自分で乳首弄ってあんあん言ってたら変態ってドン引きされるから気を付けてね笑】気が付いたら、僕はそう返信していた。
     勿論、本音は。――僕以外とセックスなんて、しないでほしかったよ。

       ☆

     毎日、恵にご飯を作ってあげているらしいことを聞いて、愕然とする。そんなの僕にだって、してくれなかった。いや、それは当然か。僕は、そもそも恋人じゃなかったし。
     流石に恋人がいる時に違う奴とセックスするほど悠仁の頭は緩くないだろう。僕との関係が切れてから付き合い始めたのだと思う。というか、そうに違いない。だって、僕が見合いの話をしてから、悠仁はやたら料理をし始めた。一応、彼のことは宿儺の器として、あまりしたくはないけれど日常生活も多少は、見張らせている。
     料理は僕にもたまに作ってくれた。けれど、本当にたまにだ。気が向いた時。「じゃ、俺が作ろうか?」みたいな感じで。その「たまに」が、心底嬉しかった僕って、なんなんだろう。ピエロ? 恵なんて、毎日食べてる。あわれすぎて、いっそ自分のことなのに笑えた。
    『先生は、甘いのがいいよね。卵焼き』
    『うん。え? 作ってくれンの?』
    『いつか、機会があれば』
    『やった!』
     この、「やった」にどれだけ感情がこもっていたか。悠仁は知らないんだろう。いやもう知られたら恥ずかしいから、知らないでいいんだけど。
     今日は、昨日の夜に酢豚を作ったらしく残りを昼に持って来ていた。酢豚なんて、どれだけ凝っているんだ。本当に、主婦じみてきていた。うっかり「いいお嫁さんになれるね」なんて口走っていた。「旦那さんだろ」って突っ込まれたけれど。なんでもいいから結婚してくれよと思ったのはヒミツ。
     本当は、酢豚。死ぬほど食べてみたかったんだ。でもさ、恵のために作ったものだと思うと、食べられなかった。好きな人が作った、美味しいであろうそれを、「不味い」だなんて言いたくない。ただおそらく、恵が七海あたりだったら、恥も外聞も捨て暴れたと思う。
     しかし現実はどちらも「大事にしたい」教え子ときていた。
     これからのために、僕は強い呪術師を育てなければならない。悠仁や恵はその、これからを担う呪術師だ。彼らが傷付くことを率先してするなんて、「先生」としてどうよ?
     恵も、悠仁も。僕を「先生」と呼ぶ。それが嬉しくないと言ったら、嘘になるんだ。それだけは、本当で。
     だから、料理は食べなかった。
     悠仁は、少しだけ食べてほしそうにしていた。無邪気だな。すごく、かわいい。ムカつくくらい。



     人間は、思ったよりも複雑に出来ていた。一人の人間に、友情を感じつつも、憎たらしさを抱いていたりする。
     そういうものに、疎い自覚はあった。
     悠仁は、僕に抱かれてもいいくらい僕が好きで、それでいて、恋人だとは思っていなかったらしい。
     一回抱いたくらいで彼氏面しないでよ。その言い分はわからないでもない。でも、六回抱いたら流石に彼氏面をさせてほしかったというのが本音だ。
     見合いの話なんて嘘っぱち。ただ、悠仁の気を引きたかっただけ。幼稚すぎて笑える。キリの良いところで、無かったことになったと野薔薇に言おう。
     硝子には、呆れられたけれど、少しだけ同情もされた。「やっと本気になれたと思ったらこのオチは、流石に可哀想」と。本当にそうだ。初めてだった。あんなに、欲しいと思ったのは。

     僕らみたいな呪いに浸かりきった人間たちにとって、「普通」は、近くて遠くにある。それはおそらく一生手に入らないものだ。七海が良い例。アイツは普通を手に入れられた筈なのに、戻って来た。どんな理由があったって、それだけは事実で。イカれているヤツは、はじめからイカれている。そしてそれはなおすことは出来ない。
     でも悠仁は、「ちゃんとイカれている」のに「普通」だった。もちろん、これまで非術師として生きていたから「普通」なんじゃない。
     こんな状況で、僕に普通に『甘い卵焼きをいつか作ってあげる』と約束出来るような、イカれ方。それが、いいなと思った。僕らは基本的に、ネガティブにイカれるけれど、彼はどちらかというとポジティブにイカれてた。そしてそれで、興味がわいたのかもしれない。少し深く関わってみると、素朴な人柄に、毎日毎日ゲロみたいな呪いと付き合って疲れた精神は癒やされた。――惚れる理由なんて、それで充分でしょう。悠仁は僕に、負の感情を向けない。それが、どうしようもなく心地良かった。
     なのに僕は最終的に、負の感情を向けてもらいたがった。見合いをするなんて、嘘を吐いて。嫉妬をされたがった。

    「バッカみてえ。結局、僕だけで踊ってンじゃん。虚しすぎる」
     悠仁は、楽しそうだしね。

       ☆

    「あ、先生」

     廊下で会った悠仁は、手に透明のビニール袋を持っていた。中にはクッキーが入っている。
     急にイヤな予感がして、すぐ用事を見繕う。何も訊きたくなかった。
    「ちょうど、よかった。これ……」
     予想通り持っていた袋を僕に差し出そうとする悠仁に、「いらない」と首を振る。
    「次は、お菓子作りまで始めたの」
    「あ」
    「僕には、全然。そういうのしてくれなかったね」
     僕のほうが、甘い物好きなのにね。とか、いったいオマエいくつだよ、そう言いたくなるような嫉妬の言葉を吐いていた。
     六回抱いて彼氏面をしていた愚かな男の醜い嫉妬を、悠仁はいったいどう処理したのか、
    「これ、俺が作ったんじゃないから」と。苦笑いを浮かべ首を振った。
    「えっ」
    「釘崎が、作ったんだ」
    「……」
    「だからお裾分け! それだけ。俺が作ったんじゃないよ。さ、流石に、菓子はな。作ったところで、食べてもらうひと、いねえもん」
     何よりも痛い言葉だった。食べてもらうひと、いないんだってさ。僕は最初から、数に入ってない。当たり前か。セックスしただけだし。セックスしただけの相手に、わざわざ好物そうなものを練習して作ってやる義理はない。
     へらりと笑った悠仁は、僕の手に無理やりクッキーを置いて、「伏黒たち、待たせてるから。じゃね!」と走り出す。呼び止める暇もなければ、呼び止めたところでかける言葉も持っていない。
     手元にあるクッキーを睨む。そして、一枚袋から取り出して、口に入れた。なんとなく、野薔薇が作ったにしては、甘すぎるようなクッキーだった。少しじゃりじゃりしていて、砂糖入れ過ぎだろ、と笑った。こういう味のお菓子を作るようには見えないけれど。だって、食べる人が食べたら、失敗作かもしれないくらいだ。
     そんなことを考えていると、ぶぶ、とポケットに入っていた携帯が震えた。クッキーを持っていない手で、それを取り出す。
    【味、どうだった。釘崎、聞きたがってる!】
     悠仁からだった。そんなの、目の前にいたんだから聞いてから走り出せよ、と思いつつ。いやさっきの自分は確かに、態度が悪かったかもしれないな、と反省する。本当に余裕がない。恥ずかしい。
    【美味しかったよ。僕には、ちょうどよかった。でも、普通だったら甘すぎるんじゃない?】
    【そっか。サンキュ、伝えとくー】
     というか、野薔薇が自分で聞けばよくない? まあ、いいか。その時、携帯を持っていたのが悠仁だったのだろう。携帯をしまって、あと数枚残っているクッキーを、廊下に立って、窓の外をぼうっと見ながら食べていると、「あ」という声で我に返った。
     声をする方に視線をやれば、恵が立っていた。
    「あれ? 恵? 悠仁たちと一緒じゃなかったの?」
    「いや、今日はそれぞれ用事ありました。というか別に、俺ら四六時中一緒じゃないですし。……つうか、それ。食べてるんですね」
     それぞれ用事が? 悠仁の言っていたことと、齟齬がある。違和感に気持ち悪さを覚えながら、それでもまだ何も分からないから、会話を続けることにした。
    「これ?」
    「……アイツも、馬鹿ですよね」
    「そう? 別にお菓子くらい作ってもいいでしょ。野薔薇だって」
    「……は?」
    「え?」
     恵の目が一瞬大きく開いて、すぐに元に戻る。
    「ああ、虎杖がそう言ったんですね」
    「言ったけど。ねえ、さっきの何」
    「その、」
    「クッキー?」
    「……はい。作ったの、釘崎じゃないです。釘崎も俺も、無理やり食わされたほう」
    「……どういうこと?」
    「虎杖が、作ったやつです。それで、たぶん。その形。いちばん美味しくないやつです。アイツ、どんどんクッキー不味くしてくるんですよ。最初のが一番美味しかったのに……」
     はー、と息を吐いた恵が僕の隣に並んで、窓の外に視線を向ける。そして、「諦めるために料理してンのに。アンタ好みの味を作って食べてもらいたくなって、嘘まで吐いて。なんかもう、未練ありまくりでダサいですよね……。だから、ちゃんと。言葉で振ってやってくださいよ。絶対したくない見合いとか、使わないで……。俺、このままじゃ虎杖に豚にされちまう」と。僕に視線を移した。
     恵の瞳は、真っ直ぐ僕の目隠しの奥にある瞳を見ていた。そこには一つとして、嘘はないだろう。そもそも、こんな嘘を吐く理由がない。
    「め、恵は、悠仁と……付き合ってないの?」
     絞り出した声はみっともなく震えていたかもしれない。
    「ハァ? 付き合ってるわけないでしょう。付き合ってたのは、アンタらだろ、って……え?」
    「え?」
     僕らは指を差し合って、動きを止めた。
     やっと、ボタンを掛け違えていることに気が付いた僕は、それをはずした。
     正しい恰好になるよう、ボタンを留め直したい。「ま、まままままだ、間に合うッ? ねえ恵、悠仁に連絡して! 僕のことは伏せて。どこかにいさせて! 出来るッ?」
    「……ハァアアッ! マジで、ほんとに! 迷惑しかかけねえヤツらだなッ!」
    「あとで怒られてやるかああぁ!」
     頭をガシガシ掻いた恵が、携帯を取り出した。

     もし。もしも、あの時から、君が。僕を選んでくれていたのなら。




    .
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    gi_lostman

    MOURNINGちんこでかすぎた呪専パロ五悠 五条先輩のちんこがでかすぎて泣いた。嘘、泣いてはない。けど、泣きそうにはなった。
     先輩には、ベッドの上で「愛でカバーしろ」って言われたけど、どう考えても無理じゃん無理。愛でなんとかならないこともあるよ。だって、あんなの東京タワーじゃん。「股に東京タワーくっつけて歩かないでよ! 観光されるじゃん!」って怒ったら。先輩、しゅんとして「東京タワーでごめん……観光は……されたことないけど……」って謝ってきた。東京タワーでごめんってなんだよ、観光はされたことないってなんだよ当たり前だろ、って俺から言っておいて、笑ってしまった。いや本当にごめん。

     素晴らしいモノをお持ちですね、と普段なら羨ましがって終了の話も、ソレが俺のケツに入るとなるとまた、違ってくる。女の人にも恐れられていたらしいソレが、いっそう狭いケツの穴に入るのか、俺は甚だ疑問だったけれど、先輩は胸を張って「悠仁なら大丈夫だろ」と言った。
     意味の分からない自信。そしてそんな風に無条件で信頼されているということに喜びを感じてしまっている自分への呆れ、しかしそういうもので俺は、断るに断れなくなっていた。けど、東京タワーは駄目だ。東京 2540

    gi_lostman

    PROGRESSオメガバースの設定をいいように改造しまくってしまったオメガバースパロ五悠です。とつぜんオメガになっちゃった悠仁くん(説明などなし)が、悟と番になってなんやかんやあって引きこもりをやめる話です。事変とかないですない。※悠仁くんがオメガになった時、知らんやつに襲われます。もちろんすぐ悟がきて助けてます。でもそれが怖くて外に出られんくなるやつです。野薔薇さんとほぼ毎日スマブラやってます。R-15くらい。----------------------------


    「五条先生はさ、俺とシたくなる?」
    「なるかならないかで言えばなるけど」
    「けど?」
    「やんないよ」

     五条先生は俺を安心させるよう、目隠しまでわざわざ外して、笑って見せた。
    「オメガとアルファだからって、絶対にソウイウことに走るわけじゃない」
     俺たちはその、オメガとアルファだった。俺がオメガで先生がアルファ。正確に言えば、つい最近、オメガとアルファという関係になった、なんだけど。――オメガについてはしこたま頭に叩き込まれた筈なのに、覚えているのは発情期についてと、番についてだけだった。
     とりあえず、五条先生が「僕と番になっとけば大丈夫!」と言ってくれたから、「ありがたや~」なんて感じで首を差し出した。うなじあたりを噛んで番になるんだって。なった。
     セックスしながらじゃないとダメってのは都市伝説だった。いや、昔は本当にそうだったんだって聞いた。今は、薬一個で身体が番になる準備をしてくれる。えーっと、なんだっけ。噛むのはフェロモン分泌腺ってやつが、あるところじゃないと駄目らしい。急所だから、とかそういう意味ではないっぽ 6597