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    まつり🦀

    妄想の箱
    文スト太と敦(上下左右非固定女体化多めR18有)が主成分。
    サイトに載せる前とかネタとか残骸とか。

    内容がアレなので成人未満の閲覧はご遠慮ください。

    https://ojigineco.fc2.page



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    55分に関する文豪に縁のある艦の名前

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    まつり🦀

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    まさかあの絵からこんな話が出てくるとは思わなかったよってことです。
    いろいろはっちゃけてます。
    頭空っぽにして読んでください。
    苦情はちくわ耳です。

    なおちゃん、妄想に付き合ってくれてありがとう。お陰様でタケコプタでこんなに斜め向きに飛びました。

    ##文スト

    ヨコハマは真っ白で暖かくてちょっと物騒。:
    :
    :
    :
    :
     敦が社員寮の扉を開けると、いつもとは違う景色に一瞬目が眩んだ。そして厚手の外套すら突き抜けてくる冷気。おそるおそる目を開くとそこは真っ白な世界だった。
    「雪……」
    「凄いね。こんなに積もったの、僕も初めて見たよ」
     隣に並んで居る鏡花も、雪の反射光にぱちぱちと目を瞬いている。可愛らしいうさぎのついた手袋をしているけれど冷えたらしく手をすり合わせていた。
     ヨコハマでは珍しい一面の銀世界に二人で見入っていると、敦の外套の内嚢で携帯電話がなった。
    「はい……はい、はあ……ええ~……もう……全く、はぁ……」
     電話を切ってげんなりと肩を落とす敦を、鏡花が怪訝な顔で見上げる。
    「国木田さんから。昨日太宰さんと呑んでたらしいんだけど……」
     昨日、馴染みの呑み屋で二人で呑んでたところ国木田は先に酔いつぶれたらしい。そして太宰は珍しく気を利かせて、起きたらこれでと言ってなんと自分の、中身の入っている財布を置いて帰ったらしい。
     起きた際に店主にそう聞かされ珍しいこともあるもんだ雪でも降るんじゃないかと笑って外にでたらこの大雪だそうな。
    「でもって財布返そうにも太宰さんに連絡取れないってことで」
    「捜してってこと」
    「そういうこと」
     敦がため息をつくのを鏡花は表現を崩さずに見つめていたが、敦同様かなりげんなりとしている。
    「ごめんね鏡花ちゃん。先にうずまきに行ってモンゴメリちゃんに伝えて、遅れ……」
    「大丈夫、今メールした。後で行くって。人数増えるかもって」
    「増えるって……ああ、うん、そ、かもね……」
     敦と鏡花は今日は非番だ。そしてモンゴメリとうずまきでお昼ご飯を兼ねた湯豆腐パーティーをする予定だ。
     外つ国から来て、まだ湯豆腐を食べたことがないというモンゴメリに、鏡花が作ってあげる約束をしていたらしい。それを聞いたうずまきの店主夫婦も、ならばここで用意してあげようと言うことで、店休日に店の厨房を開けてくれたのだ。
    「お昼までには見つけようね」
     湯豆腐用の豆腐は店主のなじみの老舗豆腐屋の物で、豆腐好きの鏡花はとても楽しみにしている。
     ここはなんとしても早急に太宰を見つけださなくてはいけない。ついでにこの大雪と捜索の迷惑料として豆腐代、ついでに鏡花の好物でもある名店橘堂の湯豆腐を所望せねば。
     とか考えながら、敦は白虎の五感と己の直感を研ぎ澄ました。



    「……」
    「……」
     白い雪の中に横たわる男がいた。
     そのそばに別の男が屈み込む。そしてそっと、壊れ物を扱うかのような繊細な仕草で、横たわる男の頬に手を伸ばす。
    「冷てぇ……」
     黒い皮手袋越しでも、その頬が冷え切っていることはよく解った。この男はいったいどのぐらいの時間ここにいたのだろうか。
     そばに跪いた男は、横たわる男をゆっくりと抱え上げた。丁寧に、それはさながら姫君と王子の、一つの物語の悲しき情景か、はたまた。
    「……」
    「……」
    「よし、そのまま死んでろ!」
    「なんで!」
     屈み込んでいた男は横たわっていた男から手を放し粗雑に転がしてさっと立ち上がる。そしてその場を立ち去ろうとするのを横たわった男はがしりと足首を掴んで阻止した。
    「離せ糞太宰!」
    「やだよ雪の中で寝ちゃったから寒くて鼻水出そうちょっと君の外套貸してよ!」
    「なんで!」
    「ちり紙持ってない!中也の外套ならちり紙サイズでちょうどいい!」
    「なんでだよ!!」
     静寂に包まれていた白い世界は一転しては喧噪と殺気に支配される。
     太宰は国木田と別れてから、どこをどう彷徨ったのか解らないが、今、目が覚めると雪の降り積もった公園で大の字になっていた。
     そうして珍しく朝から機嫌よく雪の中を散歩していた中也は犬も歩けば何とやらで、太宰に当たった、当たってしまった。
    「仕事終わりに取って置きの葡萄酒一本煽って外見たら朝からヨコハマも雪が降ってやがる。珍しいなぁって思って気分よく散歩してたら見つけたのがくっそ忌々しい手前ェの凍死体たぁ。もうこれほど最高に気分のいい一日の始まりは金輪際こねぇよ!放しやがれオレはいまから超スーパージャンボ宝くじ買いに行くんだ!今ならパワーが力になるってどっかの政治家が言ってたらしいからな絶対一等前後賞当たるぞ!」
    「ちょっと待って何かいろいろ可笑しいと思うんだけど!凍え死にそうな私を抱き締めて温めるとかそういうことは思わないの?それにしてもパワーが力ってナニソレ、昔の懐かしいキャラの何か持ってきたの?ていうか君わざわざ宝くじ買わなくても年収越えてるでしょう当たったら私に頂戴!」
    「年収なんざ関係ねぇ宝くじは夢も一緒に買ってるんだよ当たっても手前ぇになんざやるか!てか抱き締めて温めるとか気持ち悪いこと言うんじゃねぇ!うぇ!吐く!」
    「ちょ、やめて上からとか勘弁して!言った私まで吐きそうだもう一蓮托生だよ!帽子置……あれ、中也、置いてないの?」
     太宰は中也を見上げ、その頭に見慣れた帽子が無いことに気付いた。日々帽子と共にあって禿隠しの帽子じゃねぇと言いつつ日ごろ頭皮のチェックとケアは怠らないこの男が、その愛用の帽子を被っていないのはちょっとした一大事の臭いがする。
    「んぎゃあ!」
     中也は太宰を一瞥すると、掴まれた脚を太宰ごと振り上げた。
    「手前ぇが下敷きにしてたんだよ!帽子潰れちまって一大事だわ!帰る!」
    「ちょっと待ってわた「帽子に決まってんだろ!」即答!!」



    「……」
    「……」
    「ねえ、あれなんとかなんないの」
    「お二人の諍いの原因は大概逸物の大きさ云々などという子供じみた下らぬ物が殆どだ。気にしていては太宰さんの部下など務まらんぞ、人虎」
    「いつ……あ、うん、そうだね。でも……そろそろ人通りも多くなってきたし。ほら、お前達マフィアだろ。あの人も幹部でしょ。あんまり、その、こういうしょーもないことで目立つのって……」
    「僕もそうは思うが、羅生門は悪食だがもあれは喰わぬ、腹を下す」
    「下すって……ねえ、羅生門の腹って、僕の脚喰いちぎったあと消化したの?」
    「吐き出してはおらぬからな。貴様こそ白虎で喰えぬのか」
    「……あんなの、絶対無理」
    「どうしようもない喧嘩をする男共のち××なんて大した物ではないから面倒な時は切り取ってしまえって、言われた」
    「……きょきょきょ鏡花ちゃん?!」
    「きょ……!ぐ……ぇほ、げぼっ、ぐほっ!」
     太宰を捜しに駆け回っていた敦と鏡花は、何故か途中で、同じく人捜しをしていると言う芥川と出会った。
     10時のおやつ代わりに買った肉まん6個を抱え頬張る敦から何故か2個も羅生門で奪い取る芥川と罵り合いながら共に辿り着いた公園で見てしまったのは……嘗て双つの黒と呼ばれ裏社会を震え上がらせたふたりの、どうしようもなくしょうもない言い争いの様子だった。
     しかし、今、そんなふたりが顔を青ざめさせている。
     可愛らしい少女が狙いを定めたのは己のイチモツだという。そんなこんな物騒な声がしたことに気付くよりも先に、二人の目の前に夜叉白雪が現れ鏡花の匕首が閃いていた。
    「斬る。どっちが先?」
    「ちょ、待って鏡花ちゃん!気持ちは解るけど夜叉白雪も匕首もだめ!しまって!」
     敦が慌てて鏡花を止める声にふたりははっと我に返る。そして男としてのアイデンティティを守る為に両手でがっちり防御の体制をとる。
    「往生際が悪い男は質が悪いから、尚更」
     鏡花の眼は獲物を確実に抹殺る暗殺者そのものだ。
     太宰の予感通り、すぐそこに迫る大事なトコの一大事は……。



    「鏡花、姐さんからの差し入れだ、橘堂の豆腐もあるぞ。芥川にはこれだ、銀が探していた玉露。限定物手に入ったぞ」
    「鏡花ちゃん、ほらモンゴメリちゃんも。このポン酢、社長に美味しいお店教えて頂いてさっき買ってきたんだよ!是非とも味わってもらいたいなぁ!ほらほら敦君も、茶漬けも売ってたから買ってきてあげたよ!」
    「……ホントに人数増えたわね。お店でよかったわ。……うん、湯豆腐って温かくておいしい!」
    「あはは……って、何でお前まで!」
    「僕は首領の命により中也さんを迎えにきた故。帰るまでともに動かねばならぬのでな」
    「……迎え?」
    「中也さんは今朝方任務を終えその勢いで葡萄酒一本飲み干され雪が降り出したのに気付かれると大層機嫌よく外に走り出して行かれたのだ」
    「え……犬……なの……」
    「酔いが回っているのではと首領が心配されて……、なので、こうやって迎えに……って、何故貴様、ポートマフィアの機密任務を聞き出した!」
    「聞き出したって、お前が勝手に喋ってたんじゃないか!あ、何でちょっとそれ僕の湯豆腐!羅生門で喰うなよ!」
    「ご飯中、暴れないで。あなた達も切り落とされたい?」



     今日のヨコハマは珍しく雪が積もった。
     けれど、寒くても平和で暖かくて、温かくて、でもやっぱりちょっと物騒、だった。
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    まつり🦀

    MEMOあなたはダザアツについて 1いいねでお酒に弱いのはどちらか 5いいねで二人の対照的な点 7いいねでお姫様抱っこをしたらどうなるか 11いいねであなたがそのカプにハマった理由 を答えてください!
    https://shindanmaker.com/691650
    #shindanmaker

    てことで11rt来てたので書き上げてみました。
    現状の私のなかでの太と敦君の解釈だと思っていただければ。
    こんな感じで日々ぼんやり妄想
    いいねされたらCP語るったー1:お酒に弱いって…… アツシ君まだでしょ、っていう点は御理解頂いた上で。
    ふたりともザル。 飲んでも酔っ払ってきゃらきゃらしてる。そしてやらかしてもしっかり記憶は残ってる。朝思い出して太宰さんはにまにましてるけどアツシ君は青ざめる。 (何があったかは妄想補完ヨロシコ)

    5:二人の対照的な点、これを真面目に考えてたら長くなるな。
    まあ本に例えると太宰の本はみっちりと文字が書き込まれてるけれど敦は真っ白。これは知識云々とかじゃ無くて経験値の話。15の頃からマフィアにいてそれ以前も色々な系意見と知識を持って齢2000年の仙人で生きてきた太宰と孤児院という密閉空間の中が世界の全てだった敦の対比。真っ白ってのは楽描手帳でも35先生がちらっと言ってた。敦はその真っ白に共感したことが書き加えられていくんだろうなと思う。それが良いこと悪いこと分け隔て無い。太宰も己の知る全ての事象に良いも悪いも関係ない全てが等しい。ただ敦に書き加えられていく事象を見ながら己との齟齬を感じているかもしれない。そこが太宰がストーリーテラーでその話を読み進めながら時折己の予想を超えた動きをするトリックスターが敦君だったら面白いねぇという妄想。
    2120

    まつり🦀

    MAIKING太14歳アツピ♀19歳ぐらいの年の差逆転捏造設定。
    猫の日なので書き掛け途中までのものを出してみた。

    これ、根っこはビストとか言ってみるけどきっとだれも信じないだろうな🤣
    ミルクセェキクラウン 雨足が次第に強くなってくる中、敦はもう30分も其処から動けずにいた。
     しゃがみ込んだままで足がしびれてきた。そして頭のてっぺんから足の先までずぶぬれだ。薄手の襟衣がぺったりと肌に張り付いて気持ち悪い。運動靴もぐずぐずに濡れている。
     ちょっとそこまで買い物に行こうと寮を出たので、持っているのは財布と鍵と携帯電話だけだった。少ない荷物だということだけがせめてもの救いかもしれない。しかしこの状態では、もう店にはいることはできない。
     何事かと、そんな敦を見かねて時折声をかけてくる人はいた。しかし敦の足元を見て、事情を察して首を振るばかりだ。
    「ごめんね。こんな事ぐらいしかできなくて」
     敦は段ボール箱の中に蹲っている、産まれて間もない小さな仔猫達に傘を掲げていた。2匹の仔猫のうち1匹は大分弱っているようでほとんど動かない。もう一匹はその仔猫を護るかのように覆い被さり、か細い声で懸命に敦を威嚇していた。
    8015

    まつり🦀

    Deep Desire2019年1月初出。
    タグが使いたいが為に引っ張り出しました。
    そこはかとなく15、16巻その後ネタバレあり。
    そしてこれ書いたときはまさか3期のエンディングのタイトルがアレとは思わなかった。

    2022元日、太がまだ娑婆に出てきてないとはww
    手折り難き百合の花は:
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     既に夜の帳が降りていた。遥か下に広がる街には無数の作り物の光が流れている。時折止まるのは信号のせいか。敦はぼんやりとそんな事を考えながら高層ビルの最上階から街を見下ろしていた。
    「っ、だざ……っ!」
     硝子窓に触れていた指先に、自分より一回り大きな手が重なった。もしかしたら、と、敦はあり得ない現実を一瞬だけ期待した。
     けれど振り返ると目に入ったのは煌びやかな招宴会場と、金色に輝く髪をかきあげる男だった。
    「そこまであからさまに落ち込まれると、流石の俺でも傷つくんだが」
     仕立ての良い背広を着こなす男、フィッツジェラルドが少し困惑気味な笑顔で肩をすくめた。上質な装いに洗練された身のこなしは、どこか現実離れをしている。そんな風に敦の目には映った。それこそ、つい先刻、ほんの数時間前までは敦もフィッツジェラルドも、血生臭い惨状の中で生きるか死ぬかの瀬戸際にいたはずなのに。一転してこれはどういう事なのだろうと、敦はまだ現状に思考が追い付かない。
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