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    まつり🦀

    妄想の箱
    文スト太と敦(上下左右非固定女体化多めR18有)が主成分。
    サイトに載せる前とかネタとか残骸とか。

    内容がアレなので成人未満の閲覧はご遠慮ください。

    https://ojigineco.fc2.page



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    55分に関する文豪に縁のある艦の名前

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    まつり🦀

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    定番のあの日ですね。
    せっかくなので並ぶ時間に予約投稿しました。
    (私はきっと絶賛仕事ちう)
    太敦です。タイトル通り後はお好きなように妄想してくださいませ❤️

    ##文スト##太敦

    あとはお好きなように:
    :
    :
    :
    :

     今日はそういう日らしい。
     突発的な依頼も難解な案件もなくわりかし平和な昼下がり、時刻はお八つ時。
     一息つこうとパソコンの画面から顔を上げた敦の手元に、細い棒状のチョコレート菓子……○ッキーの袋が渡された。
    「ナオミと春野さんが、ポ○キーの日だからって」
     こういうイベント好きなんだ、ナオミは。そう笑いながら谷崎は徳用大袋から個包装された一袋を取り出して、敦の手許に、そして隣の太宰の机に置いた。
     太宰は朝から都内の依頼先に出向いているので不在だ。いつ帰るのか敦も聞いていない。異能特務課が絡んでる様なのでどの位かかるのか解らないのだ。
     殆どの社員が比較的のんびりと事務作業を執務室で行っている中で、一番のんびりと寛ぎたがる太宰だけが忙しいという珍現象に、誰もが日頃の行い、という言葉を脳裏に浮かべていた。
     勿論敦も例外ではない。
    「太宰さんの分、今日こっちに帰ってこないようだったら、敦君、食べちゃっていいよ」
    「え、でも……」
    「賞味期限もあるし、チョコだから溶けちゃうからね」
    「谷崎!まだあるんでしょ!もう一個食べたいっ!」
     そして乱歩から二つ目の催促を受けた谷崎は残りを確かめながら敦のそばを離れた。
     さてどうしようかと敦は太宰の机をもう一度眺めた。



    「お帰りなさい」
    「ただいま鏡花ちゃん……あれ?」
     就業時間になっても太宰は探偵社の方には戻らなかった。帰り間際になって掛かってきた依頼の電話を受けた敦は先に帰る鏡花に夕食の準備などを頼み、国木田と依頼の日程と内容の確認をして、何時もより1時間ほど遅れて帰宅した。
     すると、鏡花と共に太宰が敦を出迎えた。
    「お帰り敦君、お邪魔してるよ」
     ちょうど鏡花が夕食の買い出しに店によろうとしたところで、出先から直帰となった太宰とばったり会ったらしい。どうせ夕餉は湯豆腐だから一人増えた所で手間は変わらない、と言うことで。
    「太宰さん、帰って来れたんですね」
     そして3人で炬燵で夕餉を囲んで腹を満たし、鏡花は風呂に行き敦はゆっくりと寛ぎながらお茶を啜っていた。
    「何とかね、逃げてきたの。でも」
     太宰は炬燵に入りながらも胡座をかいた膝の上にノートパソコンを開いていた。
    「珍しいですね、仕事持ち帰ってくるなんて」
    「うん、ホントなら蟹缶片手に熱燗でキュッとやりながらのんびりしたい所なんだけど。安吾がどうしても明日までにやれっていうもんだから、渋々、ね」
     はぁ、と、大袈裟な溜め息をつきながら、太宰は自室から用意してきた熱燗セットの御猪口を手に取る。キュッと一杯は、はずせないらしい。
    「蟹缶は無いけど」
     敦は昼間谷崎からもらったポッ○ーのことを思い出し、鞄から取り出した。太宰の机の上に置かれていた物を持って帰ってきたのだ。
    「結構頭使ったから、糖分補給にいいね」
     敦が袋を開けると、香ばしさと甘さがふわりと漂う。
    「太宰さん、どうぞ」
    「うん、いただきます」
     敦は開けた袋を太宰の方に向ける。けれど、太宰の左手はキーボードの上にあり右手は御猪口を持ったままだった。そしてそのまま敦の方に顔を向けて口を開けた。
     その様子を見て、敦は一本取り出すと太宰の口元へと運ぶ。太宰はそれを口で受け取ると手を使わず、器用に咀嚼していった。キーボードを叩きながら右手では徳利の中身を御猪口に注ぎ、口へと運ぶ。
    「まだ、ありますよ」
    「うん、もう一本」
     そんな遣り取りを何度繰り返しただろうか。
    「……」
     風呂から上がってきた鏡花がそんな二人の様子をじっと眺めていた。
     敦が鏡花の視線に気がついたときには手元の○ッキーは残り1本。
     いったいいつから鏡花は見ていたのだろうか……自分がやっていたことを思い返して敦は一気に顔を真っ赤にして、風呂へ行くと言って部屋を飛び出してしまった。
    「……今更なのに」
    「そうなんだけどねぇ」
     ぽつりとつぶやきながら寝室に向かう鏡花に太宰は肩を竦める。
    「まあそういうところが敦らしい」
    「そうだね」
    「私は先に寝るから、後はお構いなく、お好きなように」
    「鏡花ちゃん、お気遣いありがとう」
     静かに閉じられた襖を眺めながら、太宰は作業を終えたパソコンの電源を落とした。
     さて、最後に残った一本をどうやって食べようかと、思案しながら。
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    まつり🦀

    MEMOあなたはダザアツについて 1いいねでお酒に弱いのはどちらか 5いいねで二人の対照的な点 7いいねでお姫様抱っこをしたらどうなるか 11いいねであなたがそのカプにハマった理由 を答えてください!
    https://shindanmaker.com/691650
    #shindanmaker

    てことで11rt来てたので書き上げてみました。
    現状の私のなかでの太と敦君の解釈だと思っていただければ。
    こんな感じで日々ぼんやり妄想
    いいねされたらCP語るったー1:お酒に弱いって…… アツシ君まだでしょ、っていう点は御理解頂いた上で。
    ふたりともザル。 飲んでも酔っ払ってきゃらきゃらしてる。そしてやらかしてもしっかり記憶は残ってる。朝思い出して太宰さんはにまにましてるけどアツシ君は青ざめる。 (何があったかは妄想補完ヨロシコ)

    5:二人の対照的な点、これを真面目に考えてたら長くなるな。
    まあ本に例えると太宰の本はみっちりと文字が書き込まれてるけれど敦は真っ白。これは知識云々とかじゃ無くて経験値の話。15の頃からマフィアにいてそれ以前も色々な系意見と知識を持って齢2000年の仙人で生きてきた太宰と孤児院という密閉空間の中が世界の全てだった敦の対比。真っ白ってのは楽描手帳でも35先生がちらっと言ってた。敦はその真っ白に共感したことが書き加えられていくんだろうなと思う。それが良いこと悪いこと分け隔て無い。太宰も己の知る全ての事象に良いも悪いも関係ない全てが等しい。ただ敦に書き加えられていく事象を見ながら己との齟齬を感じているかもしれない。そこが太宰がストーリーテラーでその話を読み進めながら時折己の予想を超えた動きをするトリックスターが敦君だったら面白いねぇという妄想。
    2120

    まつり🦀

    MAIKING太14歳アツピ♀19歳ぐらいの年の差逆転捏造設定。
    猫の日なので書き掛け途中までのものを出してみた。

    これ、根っこはビストとか言ってみるけどきっとだれも信じないだろうな🤣
    ミルクセェキクラウン 雨足が次第に強くなってくる中、敦はもう30分も其処から動けずにいた。
     しゃがみ込んだままで足がしびれてきた。そして頭のてっぺんから足の先までずぶぬれだ。薄手の襟衣がぺったりと肌に張り付いて気持ち悪い。運動靴もぐずぐずに濡れている。
     ちょっとそこまで買い物に行こうと寮を出たので、持っているのは財布と鍵と携帯電話だけだった。少ない荷物だということだけがせめてもの救いかもしれない。しかしこの状態では、もう店にはいることはできない。
     何事かと、そんな敦を見かねて時折声をかけてくる人はいた。しかし敦の足元を見て、事情を察して首を振るばかりだ。
    「ごめんね。こんな事ぐらいしかできなくて」
     敦は段ボール箱の中に蹲っている、産まれて間もない小さな仔猫達に傘を掲げていた。2匹の仔猫のうち1匹は大分弱っているようでほとんど動かない。もう一匹はその仔猫を護るかのように覆い被さり、か細い声で懸命に敦を威嚇していた。
    8015

    まつり🦀

    Deep Desire2019年1月初出。
    タグが使いたいが為に引っ張り出しました。
    そこはかとなく15、16巻その後ネタバレあり。
    そしてこれ書いたときはまさか3期のエンディングのタイトルがアレとは思わなかった。

    2022元日、太がまだ娑婆に出てきてないとはww
    手折り難き百合の花は:
    :
    :
    :
    :

     既に夜の帳が降りていた。遥か下に広がる街には無数の作り物の光が流れている。時折止まるのは信号のせいか。敦はぼんやりとそんな事を考えながら高層ビルの最上階から街を見下ろしていた。
    「っ、だざ……っ!」
     硝子窓に触れていた指先に、自分より一回り大きな手が重なった。もしかしたら、と、敦はあり得ない現実を一瞬だけ期待した。
     けれど振り返ると目に入ったのは煌びやかな招宴会場と、金色に輝く髪をかきあげる男だった。
    「そこまであからさまに落ち込まれると、流石の俺でも傷つくんだが」
     仕立ての良い背広を着こなす男、フィッツジェラルドが少し困惑気味な笑顔で肩をすくめた。上質な装いに洗練された身のこなしは、どこか現実離れをしている。そんな風に敦の目には映った。それこそ、つい先刻、ほんの数時間前までは敦もフィッツジェラルドも、血生臭い惨状の中で生きるか死ぬかの瀬戸際にいたはずなのに。一転してこれはどういう事なのだろうと、敦はまだ現状に思考が追い付かない。
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