周りから見るとただのバカップルだけどめんどくさい納配の話。とある日、試合から戻ってきたイソップは出迎えてくれたビクターにぎゅっと抱きつかれていた。
🔮「熱烈な歓迎だねぇ」
🤕「付き合ってるのは知ってるけどお前らってこういう感じだったっけ?」
⚰️「いえ。確かに付き合ってはいますが、人前でこういうことするような彼ではなくて。よくある荘園バグか誰かさんの怪しげな惚れ薬でも飲んでしまったのか。ともかくエミリー先生もしばらく放っておくしかないという話なので、私も困っているわけではないですし、ビクターさんの好きにさせています」
イソップはそう告げると抱きついてくるビクターの頭を撫でてあげる。するとビクターはイソップの胸に自分の顔をぎゅっと押し付けてくる。
🧲「あーーはいはい。こういうの見せつけられると胸焼けするんだよねこっちは。さっさと部屋に行ってくれる?」
⚰️「わかりました。行きましょうかビクターさん」
イソップはビクターを連れて自室に戻ると三人は顔を見合わせる。
🤕「あれってマジで気がついてないやつなのか??」
🧲「そうじゃない?ビクターも早くバラしちゃえばあんな恥ずかしい思いしないのに」
🔮「ははは。イソップくんが甘えられてもビクターくんだけは特別だってことも気付けるといいんだけどね」
ビクターはカバンの紐をぎゅっと握りしめてため息をつく。
⛓️「なに!?また、本当のこと言えなかったのかい?」
⌛️「あいつも鈍感だな。こんなにビクターからアピールしてるって言うのに」
🎨「めんどくさいし、ちゃんと伝えたら?恥ずかしがってないでさ」
すると真っ赤な顔でうぅ〜と唸るビクター。
⌛️「あいつより歳上だから、甘えてるってバレたくないのは分かるような気がするが……。」
🎨「でもさ、このまま毎回もだもだしてる見せられる周りの気持ちも考えたほうがいいでしょ?」
⛓️「そうだなぁ……あっ!恥ずかしいならビクターお得意の手紙ならどうだろうか?少しは伝わるんじゃないか?」
ルカの提案になるほどとビクターは頷く。ちゃんと想いの伝わるラブレターを書いてイソップのことが大好きなのだと分かってもらいたい。ビクターは3人にお礼を言うと駆け足で部屋へ戻っていく。
⌛️「うまくいくと思うか?」
🎨「さぁ?あの2人言葉足らずだから。でも拗れないでしょ?お互いが考えてるより相手のこと好きだってだけだし」
⛓️「エドガーは2人のことかなり心配して観察してたからな」
🎨「ちがっ!絵の題材にするのに面白そうだっただけだし!!」
⛓️「全く、素直じゃないなぁ。それなら3人でビクターの様子をこっそり覗こうじゃないか!」
⌛️「ルカ……どっちにしろあとでビクターから話を聞くことになるんだ。バレたらビクターが怒るぞ……」
三人はビクターがうまくいくことを期待しながら報告を楽しみに各自の部屋に戻るのであった。