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    DOODLE探占続き。それぞれの価値観とは。それ故にか荘園には定期的にメンテナンス日が設けられる。
    イライはどうやら同世代の女性陣に捕まっているらしい。
    元来そういった性格なのか。小さなものではあれをとって欲しいだの何を探しているだの、大きな物なら代わりに試合に出てはくれまいかと。余程の事でなければイライは大抵の頼み事を請け負っていた。
    ノートンにはわからない感性だ。なんの見返りもなしに誰かに奉仕するだなんて理解ができない。正直にそう告げたとしても、きっとイライは困ったように笑うだけなのだろうが。
    今日はエマとトレイシーに捕まったようで庭の片隅にある花壇の手入れを手伝っているようだった。庭師である彼女が丹精込めて育てた花は色とりどりで、どれもが活力に満ちた鮮やかな色を纏っている。
    「……不細工な笑顔」
    窓の外。エマに腕を引かれながらイライは及び腰で彼女の跡をついていく。柔らかな日差しの中で色鮮やかな花々に囲まれるその姿はまるで一枚の絵画のようで。
    ノートンはそうした芸術には明るくないから分からないが。
    似たような絵画が館のどこかに飾ってあったのを見たことがあった気がした。
    ***
    コンコンと軽いノックの後、「ノートン、入るよ」と 1329

    hirokii_04

    MAIKING暴 🧲×狐🔮のプロローグの冒頭の冒頭
    完成がいつになるかわからないので供養…
    ただこの身が朽ちて消えるその日を待っていた。



    ***

    身に余る大儀を任されて幾百年。

    人々の願いにより神として祭り上げられたその存在は、今はもう薄れていくばかりであった。

    神と成ったばかりの頃は真白であったはずの装束は、力の衰えとともに黒く染まっていき、以前は人里まで降りる事も出来ていた身は今では社のある森の中でしか行動することが出来ない程に弱まっていた。

    消えかけの落ちぶれた神。それが今の己がおかれた立場だ。

    元々は神ですらなければ、その使いでもない。神格など備わっていないただの野狐だった身だ。役目を果たし、人々から必要とされなくなれば消えゆくのは当然のことだろう。 

    その自分の末路に、不満はなかった。

    そもそもの身分を考えれば、神として在ることが出来たこと自体が既に奇跡なのだ。

    そしてそのまま神として往くことが出来るのなら、これ以上の名誉はないだろう。



    「私の最期は君が見届けてくれないか」

    身の内にある力が衰えはじめ、いずれ自分が消える定めにあるとわかった時、古くからの友である鬼にそう言うと、彼はその美しいかんばせを歪ませてしばらく姿を見せてはくれ 1847