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    H_haruaki__

    @H_haruaki__

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    POIPOI 19

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    DOODLE八真 怪異の呪いで子供になってしまったましたくんと保護者なやしきさんのちょっぴり平和な朝カーテンの隙間から射し込む朝陽が眩しい。昨夜、こわいものと対峙したことを思い出して少しだけこわくなった。
     隣にの男はまだ眠っているし、まだ起きたくない。とふかふかのベッドの中で寝返りを打って、腕枕をしてくれる男の胸に顔を埋める。
     少年はこの男のことをよく知らない。知らないけれども、知っている気がする。そんな矛盾に最初こそ戸惑ったが、警戒心を解く理由としては十分だった。だから今、こうしてこの男の腕に抱かれて朝を迎えている。
    「ふぁ……おはよう、真下」
    「ん……」
     もぞもぞとしている内に起こしてしまったのだろう。目覚めた男と目が合った。柔らかい笑みを向けられて、何故かそのむずがゆさに目を逸らしたくて男の胸にぎゅうと抱きつく。するとぽんぽん、と優しく背を叩かれて抱き寄せられた。
    「ふふ……昨夜は疲れただろう。大丈夫……すぐに元の体に戻れるから。だから今日はこのまま、もう少し寝ような」
    「ん……」
     幼子をあやすように優しく寝かしつけられる内にまた瞼が降りてくる。
     現役の時にはこんなにもゆっくり眠ることができなかったな。そう考えて、現役の時とはなんだろう、と自問する。その答えはきっと、 512