週末「えっ……?」
訪問者を出迎えたサンウォンは戸惑いを隠せず、そう感嘆した。
「サンウォンさん、はじめまして」
ゴージャスな美女がにっこりと微笑んで、右手を差し出す。
一筋縄ではいかないと初対面でもわかる迫力で、人格者であると感じさせる。
これがオーラというやつだろうか。若く見えるが、その落ち着き方からして五十は過ぎているだろう。実年齢が読めない。
ギョンフンがやけにめかし込んで出掛けたと思ったが、このためか。『退魔師 ホ室長』には無駄で邪魔ですらあるルックスの良さが、彼女の横ならしっくりくる。
おい、何の補足説明も無しかよ。
そう目で訴えるも、ギョンフンは彼女の後方で完全に『無』の表情で棒立ちしている。
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