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    yo_guruto824

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    10/1追加
    そろそろまとめて支部に上げたいものです。

    #ビマヨダ

    サキュバスオメガバパロビマヨダ4-2 10/1追加ドゥリーヨダナは、こう見えても手練だ。
    積めるだけの研鑽を積み、数え切れぬほどの人間たちを誘惑で絡めとっては地獄に落としてきた。
    落ちた人間の魂は地獄全体で管理されることになるが、ドゥリーヨダナは『わし様の魅力で落としたのだからわし様のもの』という謎の主張により時折無断で精気を吸ったり使ったりしている。
    閑話休題。

    ともあれ、そんな風にサキュバスとしての魅力を高めてきたのも全てはこの日のため。
    ビーマを他の人間たちと同じように地獄に落とし、己の好きにもてあそぶために、ここまで駆け抜けてきたのだ。
    ならば今こそその磨き上げた手練手管を発揮するべきなのだ。
    なのに。

    「っ」

    する、ぱさ。
    ストールが落とされる。
    シャツのボタンが無骨な指によって一つ、二つと外されていく。
    息の詰まるかすかな音さえ、部屋に響き渡った。

    アメジストの瞳が伏せられ、露になった褐色の肩口へ顔が寄せられる。
    美しい男の口づけを、ドゥリーヨダナは身を硬くして見ているしかなかった。

    「……っいつまでもノロノロと! 昨日はあれだけ性急に食らいついておったというのに、さっさと抱かんか!」
    「フェロモンにあてられてた時と一緒にすんじゃねえよ」

    憎まれ口を叩く口以外、ドゥリーヨダナはなにもできなかった。
    数年憎しみに近い感情を抱きつづけ、強く想っていた相手をいざ目の前にすると、指一本動かせない。

    この状況から移せる行動はいくつでも思いつく。
    ただ、それがビーマの好みでなかったら?
    思っていたのと違う、と落胆されたら?

    また、『汚い』と言われたら。

    背中から氷柱を突っ込まれたような感覚に陥って、ドゥリーヨダナは今すぐ家に帰りたくなった。
    見返して奴隷にしてやるだの気にしてる場合じゃなかった。
    ビーマなんて目もくれずに、家族と友のいる幸せを享受していれば良かったのだ。

    無意味な後悔をつらつらと並べるより、この状況を打開する策を練るべきであったと気づいたのは、随分と後になってからだった。

    その頃には上半身はシャツの袖を引っかけるだけの状態になっていたし、きめ細やかな肌にはいくつかの赤い花が散らされていた。

    「痕、を、つけてよいと、言った覚えはないぞ」
    「そうか? でもお前、気持ち良さそうな反応するからよ」

    そう言っている間にも、野生的ながらも美しい顔が裸の胸に寄せられる。
    じゅう。

    「っん」

    吸われる感触と僅かな痛みに、ドゥリーヨダナは顎を反らす。
    放たれた音が自分のものであると気づくのに少し時間がかかった。

    思わずビーマの方を見やったが、出させた本人はどこ吹く風。
    どうやら恐ろしいことに、ここに至るまでに何度かそのような音を出していたようだった。
    顔に熱が集まる。

    「ぁ、や……ゃめろ……」
    「それもテクニックの一つか? そそるな」

    弱々しい制止は男の情熱に火を点けたようだった。
    リップ音は激しくなり、恥じらいを含んだ声の頻度も上がる。
    時折熱いほどの舌が肌の薄いところをねぶって、それが更に性感を高めていった。

    「ん、ふ、……ぅ、あっ! やだ、……く、んんッ」

    双丘に指を埋め、腹筋の割れ目を辿り、臍のくぼみを愛でて、──ついにビーマの無骨な指が、下肢の留め具にかかる。

    金属の擦れ合う音とともに、現れたのは期待で一部の色を変える下着だった。

    「しっかり興奮してんじゃねえか」
    「ちがっ、ぁん!」

    大きな手のひらが下着ごと下腹部を包み込み、軽く揺さぶってくる。
    子供の児戯に等しい些細な刺激に、しかし無反応を決め込むこともできずにドゥリーヨダナは枕へ顔を埋めた。

    「や、ぁ、あ……、ひ、ぃう、」
    「脱がすぞ」
    「はぇ、ッ!? ゃだ、やめ……!」

    下着のふちに指がかかり、ずるりと布が引きずり下ろされる。
    同時に緩やかながらも先程からの刺激によりもたげた陰茎がぶるん、と姿を現した。

    「〜〜〜〜……ッ!」

    ドゥリーヨダナの顔にカッと集まった熱は、屈辱と同じ意味を持っていた。
    奴隷予定の人間にこのような辱めを受けるなど、到底許せる行いではない。
    激情のままに無礼極まりない男を殴りつけようとして、

    「ひっ」

    思っていたよりも至近距離にいたビーマの顔に怯み、動きをとめる。

    「なあ」

    輝くアメジストがドゥリーヨダナをまじまじと見下ろす。

    「近い、はな、れ」
    「ああ、すまん、だだ」

    すらりと通った鼻梁に、神が整えたようなパーツ。
    憎らしいことに、十数年経った今もなお、この男は、

    「美しいな、と思っちまって」
    「……は」

    一瞬胸の内を読まれたかと思い、ギクリと身をこわばらせる。
    しかし、人間にそんな技能はないことを思い出してドゥリーヨダナはほっと胸を撫でおろした。
    あれ、ならば、今のは。

    平静を保とうとする心など露知らず、ビーマは言葉を続ける。

    「ガキの頃は恥ずかしくて言えやしなかったが、会った時から綺麗だと思ってたぜ、おまえのこと。
    蓋を開けてみたらとんだ自己中野郎で自分の見る目のなさに愕然としたもんだが」
    「ほ、褒めるのか貶すのかどっちかにせんか……いややっぱ褒めるだけにしろ! わし様の栄光をひたすら讃え続けとけ」

    売り言葉に買い言葉、反射的に叩きつけてしまった挑発が失言であったと気づくにはもう遅い。

    「おおせのままに、サキュバス様」

    ゆるりと弧を描いたアメジストは、確かに愉悦の形をしていた。

    「一番はじめに綺麗だと思ったのは、やっぱり髪だな。艶々してて、触ったら気持ちいいだろうなと思ってた」

    噛み殺そうとしても、ぐずぐずに溶けた熱と共に、切ない吐息が漏れ出ていく。

    「次に眼だな。
    一番最初に会った時、ビビってたろ? 潤んだ紫の眼を口に含んだら、ブドウの飴玉みてえな味がするんだろうな、と」
    「発想が蛮族……っ」

    ビーマの顔を直視できない。
    今見てしまえば、喉の辺りで必死にせき止めている何かが決壊してしまいそうだった。

    「整った顔立ちはきっと花も嫉妬する。お前が夜に活動するタイプで花たちはさぞやほっとしたろうよ」

    唇がぶるぶると震えているのは、刺激が断続的にドゥリーヨダナを襲っているからだ。
    腿を抱え上げられ、晒した尻を緩く揉まれている。

    指が穴の縁に添えられた。
    すぼまったシワを伸ばすようにぐに、ぐに、と押されている。

    「さ、わるな、……ぁ」
    「噴水に引きずり込んた時、水に濡れた布を貼りつけるお前の身体に興奮した」

    男のものだとすぐにわかる骨太の指が一本。
    っぷりと中へと侵入する。

    「着てたの、白い下着だったからな……乳首の色も、よく見えた。あの薄い腹に、何度ぶち込みてえと思ったか」
    「ふ、ふんっ、残念だったな。昔の美少年なカワユイわし様はもうどこにも、きゃん!?」

    ドゥリーヨダナは悲鳴を上げる。
    埋め込まれた指が前立腺のふくらみを掠めたのだ。
    探るようだった動きが確信を持ってその弱いところを弄り始める。

    「今も、変わらねえよ。むしろ、……増してる」
    「あ! は、なせ、ひぃッ! ゃだ、ぬけ、ぇあ、」

    強大な精気をすすりとるチャンスを感じ取ったサキュバスの身体は、本悪魔の意思を無視して反応を示しつつある。
    指にまとわりつく愛液が、二本目を挿入した時に入ってきた空気と混ざり合ってくぽ、ぐちゅと卑猥な音を奏でた。

    「前立腺の位置は朝の時と変わってねえのか。もしかして、今の姿が素か?」
    「う、るひゃ……あぁ、ア、んぁあッ……」

    立派に割れた腹筋ごと腹を押され、内と外から与えられる刺激に枕を掴む力が強まる。

    「鍛えてんだろうなってのがよく分かる、いい身体になった」
    「ふ、ふっ……んぅう、んん、」
    「……早くぶち込みてえ」
    「ひう」

    男としてわりと最低なセリフを吐いたビーマはしかし、前戯を終わらせて強引に事に及ぶ真似はしなかった。
    むしろ的確に気持ちの良いところを当て、ゆっくりと確実にドゥリーヨダナの中を押し広げていった。

    「もう、いいっ……もういい、から、ぁ! はやくいれ、て、終わらせろ、あんッ」
    「ダメだ、慣らさねえと切れるだろ」

    サキュバスに精気を与えて満足させるはずの勝負であるはずなのに、ビーマは誘いに微塵も乗らず。
    昨日の夜のように指が三本、ぬるつきながら自在に出し入れできるようになる頃には、ドゥリーヨダナは息も絶え絶えに与えられた快楽で温められていた。

    「ひ、ひぅ、……はひ、ぁ、」
    「そろそろいいか」

    少し緩くなった穴の縁に、指の腹が当てられる。
    押し広げられ、くぱりと開いた口へ添えられたのは、熱を持った固いもの。
    焼いた鉄棒と同じ程に、危険なもの。

    口の端から垂れる涎を流れるがまま呆けていたドゥリーヨダナも、これにはひくりと喉を鳴らした。

    「ぁあ、あ? や、やだ、はなせ」
    「いれろっつったりはなせっつったり、相変わらず我儘な野郎だな……まあ、」

    聞く気はないが。
    その言葉を皮切りに、ドゥリーヨダナの腹を凄まじい圧迫感が襲う。
    ずぶり、ずぶりと、いっそ殺せと思うほどの微々たる進みに抵抗しようとするも、掴まれた腰はビクともしない。

    散々に解された隘路を更に押し広げるようにして、みぢみぢと埋められていく。
    指が行き来していた出口を塞がれた。
    いじめられていた前立腺を押しつぶされた。
    視界がチカチカと白み始める。
    ベッドに押し付けた背中を悪寒にも似た刺激が襲う。

    こつん。

    「ふぁ、ッあ、あ♡」

    行き止まりに先端が当たった。
    ビーマのものが三分の二まで挿入った頃だった。

    びくん。
    びゅる。

    「……へ?」

    なにが起こったのか分からず、ドゥリーヨダナは緩慢な動きで視線を下へやった。
    濃い肌色の腹を濡らすのは白濁の飛沫。
    緩やかながらもいまだ硬さを保ったままの己の陰茎から出たのは明らかだった。

    同じように目を丸くしたビーマが、視線を合わせてくる。

    「お前、今、挿入れただけでイったか?」
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