初恋の追憶○月×日
きょうも--ちゃんとあそんだ。-----。----------。--ちゃんとはなすのはとてもたのしい。
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6月14日
好きな人ができた。彼を見た瞬間、鈴の音がして懐かしいような、もどかしいような。淡く優しい色が落ちてきたようだった--
ファルガーは書く手を止め、考えに耽った。詩的すぎるだろうか。
日課として印象に残った出来事を書き留めているこの日記だが、今日の出来事に浸り、思わず小説のような書き出しを綴ってしまった。
しかし、自分の他に見るものは誰もいない。と開き直って書き綴る。
一目惚れの相手は、シュウ先輩。一つ上の学年だ(名前は友人に呼ばれていて、学年はタイの色見て知った)。
委員の仕事で図書室の戸を開けると、先輩は窓際で友人を待っているようだった。ふわり光る風に靡くその髪と、透き通る肌が綺麗だった。
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