とってもめんどくさい話 霊幻師匠は、僕のちんちんを見ると怖がる。
いや正確には、驚愕するといった方が正しいのかもしれない。僕の股間にそんなグロテスクなものがついているという事実に、つい驚くのだそうだ。どっちにしろ、失敬なとは思うけれど。
たとえば、デートの終わりにホテルへ誘おうとしたりだとか、二人で居酒屋に行った帰り、いい感じになったりだとか。要するに、そういう雰囲気になりかけると途端に固まってしまう。僕も無理強いなんか絶対にしたくはなくて、次のステップへ進む前に、嫌かどうかをたしかめる。
でも、師匠曰く、
「嫌じゃない。嫌じゃないんだよ。そうじゃなくて……解釈違いなの」
らしい。正直、よくは分からない。ただ原因は僕にあるとも思うので、あんまりどうこう言えなかった。
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