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    なかた

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    なかた

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    最後の何行かを書きたくてざっくり書き始めたので後から前半大幅に加筆修正するかも🤔

    隊長が口でしてくれるカブミス「口でしてくれませんか?」
     唇が動き出した瞬間にしまった、と思った。返ってくる返事が簡単に予想できたからだ。ミスルンさんはほぼ間違いなくうんと答えて、俺の要求を受け入れてくれる。だが、途中で引き返すことはできなかった。
     
     ミスルンさんの顔を見るのは城ですれ違って以来、最後に話したのはだいたい一月前になる。このところお互いに仕事が忙しく、会うどころか、まともに連絡を取る余裕さえなかった。
     向こうから連絡用の妖精が飛んでくる、なんてことも期待するだけ無駄だ。あちらはあちらで、俺に構っている暇などないのだろう。ミスルンさんは仕事を頼まれれば、頼まれただけ引き受けてしまう人だ。俺もあまり人のことは言えないが、寝食を忘れてひたすら働く姿が目に浮かぶ。
     しかし、俺が隙を見計らって食事に誘えば、彼はあっさりと承諾してくれた。とはいえ、二人で過ごせる時間は限らなている。簡単に近況報告しながら料理を食べ進め、皿を空にすれば解散だ。忙しない日常に続く帰り道を一人、歩いて行くだけ。
     寂しい。こんなに後ろ髪を引かれる思いをしているのは、俺の方だけなのだろうか。ミスルンさんに直接そうたずねる勇気はなかった。ただでさえ青臭い年下の男だという自覚があるのに。みっともなく縋って、彼を失望させたくなかった。だからといって、この感情はスープと一緒に飲み下してしまえるような代物ではないから厄介だ。
     困ったことがもう一つ。ままならないのは己の心だけではなかった。身体の方も我慢の限界が近い。
     正直なところ溜まっていた。それどころではなかったという理由も嘘ではない。
     俺は、好きな人と──ミスルンさんと繋がる快楽を知ってしまったから。生理現象だとしても、彼のいないベッドで、事務的に処理する気になれなかった。
     もちろん、負担が大きいのはミスルンさんの方だ。朝まで腕の中にいてほしいなんて、わがままは言えない。だけど最低限、抜いてもらうだけなら。
     小さな欲望はむくむくと膨れ上がっていく。そして、ついには理性の蓋を押し上げ、外に飛び出してしまった。
    「口でしてくれませんか?」
    「どこでする?」
    「えっ……いいんですか?」
     答えは想像の通りではなかった。その代わり、ミスルンさんは予想より最短距離で俺を甘やかしてくれた。
    「じゃあ、俺の部屋で」
     居候先の酒場は恋人と愛を語り合うには雑音が多すぎるが、ベッドに誘うのは都合がいい。支払いを済ませたら、店奥の扉を抜け、階段を降りるだけ。地下の部屋にあっという間にたどり着いた。
     
     俺がベッドに腰掛けるとミスルンさんは手際良よくズボンを脱がす。ぱさりと布が床に落ちて、下半身は下着に覆われるばかりになった。足の間にミスルンさんの顔が近づく。
    「待って」
     それは流石に近すぎる気がするなと制するより先に、ミスルンさんは下着をずり下げる。すると性器が飛び出して、勢いよく白い頬を叩いた。
    「だから近いって言おうと思ったのに」
    「気にするな」
     その言葉通り、なんでもないような表情をしたミスルンさんは性器に鼻を寄せた。何をするのつもりなかと思っていると、かすかにスンスンと啜るような音が聞こえて、俺は天を仰いだ。
    「そんなところの匂い、嗅がないでください……」
    「そうだな」
     ミスルンさんは素直に俺の指示を聞いてくれる。それはいいのだが、事態が好転する保証はない。今度は乾いた肌が触れる感覚ではなく、暖かく湿ったものが性器をなでる感覚があった。
    「カブルー」
     名前を呼ぶ声に、引き寄せられるように視線を下げる。
    「男の顔を見たままでは気持ちよくなれないか?」
     黒い瞳は真っ直ぐこちらを見つめている。そこに映る自分の姿はとてつもなく情けなくて、直視できなかった。
    「違いますよ」
     目を逸らし、できる限り平静を装って否定する。
    「むしろ逆です。俺の舐めてるミスルンさんの顔見てるだけで勃つなんて、みっともないから」
     ミスルンさんの小さな輪郭と比較すると、自分の汚い欲の大きさが際立って余計に居た堪れなくなる。
    「こういう時は勃たない方がみっともないんじゃないか?」
     つい先ほどまで出来立ての食事を楽しんでいた口が、俺の若さを許してくれた口が、イキリ勃つそれを咥え込んだ。
    「~~っ!」
     薄い舌が筋をなぞるように這う。普段の方向音痴ぶりが嘘のように的確にいいところを責められ、俺は声も出せなかった。
    「ミスルンってもしかして、こういうの慣れてますか?」
     ミスルンさんが異物を吐き出して、喋り出す前に首を横に振る。
    「やっぱり、言わなくていいです。ミスルンさんの過去のこと全部聞くには、俺の人生は短すぎる。だから俺のために練習しててくれたのかもって、都合よく解釈することにします。
    「わかった」
     深く頷いたミスルンさんはまた上向いたそれを唾液でぬるついた口の中に迎えいれる。一緒に髪の毛も巻き込んでいるが、今の俺にそれを直してあげられるような心のゆとりはなかった。狭い喉で扱かれ、ちゅう先っぽに吸い付かれたとき背中が痺れるような刺激があった。
    「それが思い込みじゃなくなるように、次会う時までにはもっと練習しておく」
     ミスルンさんがぺろりと出した舌は、白濁に犯されていた。
    「もうこれ以上上手くならなくていいです」
     必死で絞り出した願いは、彼に届いただろうか。
     


    大家がいる酒場で飲んで彼女♂部屋に連れ込むの嫌だろ…と思ったけど時短のためにズルしました
    顔と比べなくてもちんちんはデカイよ
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