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    Hakuaisan(GWT)

    @Hakuaisan

    二次創作てんこ盛り野郎

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    Hakuaisan(GWT)

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    「一生忘れられない傷をつけてやった」

    前回→https://poipiku.com/2688419/7549385.html

    「お兄ちゃん、大丈夫?」
    「暁人は大丈夫だよ」
    右目に眼帯をした暁人がそう言うと、麻里は安心したように微笑んだ。
    「おい、チョーカー忘れてるぞ」
    「あ、危なかった」
    俺に言われて気づき、慌てて首に着けた。首を一周する縫い目を隠すためだ。
    「じゃ、行ってくるね」
    「行ってらっしゃい」
    「行ってこい」
    俺と麻里は手を振って見送った。あの後、暁人の肉体を調べたが予想より遥かに酷く損傷しており、生きているのが不思議なくらいだった。あいつ曰く「僕が暁人に入って暁人を治しているだけだから」と。そしてお目付け役として俺と麻里で暁人の面倒を見ることになった。さらに暁人に発信器を付けた。これなら何処に行ってもすぐに分かるし、何かあっても駆けつけられる。
    俺はいつも通り仕事に行った。そして夜になり家に帰ると、部屋には暁人と麻里がいた。
    「おかえり」
    「ただいま」
    眼帯をしていない右目がギョロギョロと動く。
    「いつみてもなれねぇな」
    「仕方ないんだもん全部あいつのせいでぼくがこうなったんだから」
    右目がそっぽを向いたかと思うと俺の方を向いた。
    「今日は何してたんだよ」
    「大学から帰ったあとはずっとテレビ見てたよ。ニュースとかドラマとか映画とか。サブスクって便利だよね」
    「つまんなくないか?」
    「全然」
    「・・・なあ、暁人。あいつのところにいたときお前は」
    問いかけようとした途端、暁人が俺の口を塞いできた。
    「その話はなしだって言ったでしょ?暁人は今の生活が好きなんだ。だからいいの」
    「でもさっきの質問に答えろよ」
    「嫌だ」
    暁人は笑顔を浮かべながら拒絶してきた。
    「本当に嫌だった。何度精神崩壊しかけたことか」
    「おい」
    「もう僕は元の伊月暁人じゃないとこだけを忘れないで」
    肩を強く掴まれ、真剣な表情で訴えてきた。俺はそんな暁人の顔を見て何も言えなくなった。次の日、暁人が死んでいた。胸の辺りに穴が開いていた。いや、死んだと言うより着ぐるみを脱ぎ捨てたと言うのが正しい。すると足元に何かが当たった。
    「どこに行ってたんだよ」
    白い人魂のようなものが足元でモゾモゾとしている。それを摘まむとピチピチと尻尾を動かし、こちらを見上げてくる。暁人の本体だ。
    「戻ってくれ、話がしたい」
    暁人の胸の穴に入り込む。。
    「おはよう」
    目の前にはいつも通りの暁人がいる。
    「ごめんね。勝手に出歩いて」
    「別に良いけど、どこに行っていたんだ?」
    「ちょっと散歩にね」
    そう言って笑う姿はどこか影があった。





































































    入院中の男が死体で発見されたと通報が入り直行したが、あいつが亡くなっていた。外傷はなかったのだが、解剖したところ内臓が全てダメにされていたらしい。つまり中身がない状態だったということだ。聞いたときは背筋が凍った。暁人がやったんじゃないかと。
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    na2me84

    DOODLE #毎月25日はK暁デー 
    お題【初デート】
    参加させて頂きました。宜しくお願いします。お題が可愛すぎて悩みました…
     渋谷駅前、かの有名な交差点は深夜になっても人も車も途切れることはない。煌々と輝くモニター画面には雑多な情報が流され続け、色鮮やかなLEDに彩られた看板は星の光をかき消すように輝いている。夜の闇さえ寄せ付けない光の奔流は、月の存在までも薄く儚いものに変えてしまったようだ。
     信号が青に変わると一斉に人の流れが動き始め、それぞれの進行方向へと、人々が双方向に入り交じりながら滔々と流れていく。その人混みから少し離れて道路を眺めていた青年が、隣に立つ男に話しかけた。
    「ここだったよね、KK」
    「ああ、そうだったな」
    あの夜、二人が『運命的』に出会った場所がここだった。

     
    「ねぇ、夜の散歩に行かない?」
    暁人がそう声をかけてきた。正直なところ面倒だな、とKKは思った。もう飯も食って風呂もはいって、後は寝るだけ、という状態だ。出来ることならこのまま暁人を寝室まで引っ張って行って、さっさと押し倒したいところだが。まるで飼い主に散歩をねだる犬のような目で見つめられては、異を唱えることなど出来ようはずがない。甘いな、俺も。そう思いながら答える。
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