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    32honeymoon

    @32honeymoongwt

    ◇gw:t KK✕暁人至上主義者
    ◆書くものは癖が強めなものが多いので要注意。
    ◇中の人は30over↑
    ◆主に夜中に書いてあげるスタイル
    ◇リクエストとか感想とかめちゃくちゃ喜びます。もちろん読んでくださるだけでも感謝🙏
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    32honeymoon

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    たまには肉体アリif世界のけけあきちゃんたち。
    ・Kも暁もお互いべた惚れです。あまあま砂糖吐きちゅうい。
    ・常にKおじ視点です。台詞回しに違和感があったらごめんなさい。
    ・特に本編のネタバレはありません。あまいちゃパラレルワールドの2人だと思っていただければ。
    ・えちえちシーンはまた別途。というわけでとても短いです。えち期待してたひと、明日までお預けね。

    #K暁

    『どこまでもふかく、きみと一緒に』「なあ、明日は外食でもしようぜ?たまにはいいだろ」
    ふと思い立ってかわいい恋人をデートに誘ってみたというのに、返ってきたのはつれない答えだった。
    「ごめん、夜コンビニのバイト入れちゃってさ。人足りないって言うから、引き受けちゃったんだよね」
    「はあ?前もンな事言って無かったか」
    「うん。まあ、この時間その分時給もいいしね。明後日は3限からだから、遅くなってもなんとかなるかなって」

    …全く。お人好しも大概にしろよ。折角の誘い断りやがって。
    何となく面白くなくて、オレはふと、こんなことを聞いてみた。

    「なあ。暁人クーン。オレとバイトと、どっちが大事なんだよぉー」
    「…は?」

    突然の言葉に、文字通り目をまん丸くして、皿洗いを終えたばかりでエプロンを外す手が止まる。

    はは、我ながらバカな事聞いちまったかね。
    まあ、言っちまったモンは仕方ねえ。

    さて、このかわいい恋人は、どんな言葉を返してくれるのだろう?

    ニヤニヤしながら待っていると、はあ、と大げさなため息をつきながら、とことことやってきて、オレの隣に腰を下ろす。ふたりぶんの重力を支えたちいさなソファが、ぎし、と揺れて、綺麗な琥珀色の瞳がオレをまっすぐに覗き込んできた。

    「…そんなの、どっちとか言えないよ。KKと一緒にいっぱい色んなとこ行きたいし、美味しいものも食べたいし。これからずっと、二人で生きていくためには、お金が必要だから、仕事も頑張らなきゃ、だろ?だから、どっちも。が僕の答え、かな」

    コイツらしい、真面目な答えだ。
    まあ、こんなもんだろ。

    「へーへー、ソウデスカ」
    少し、つまらなそうに聞こえたかも知れない。 
    ふ、と視線を反らしたオレの耳に、
    「…しょうがないなぁ」
    と、呆れたような声が届いた。

    なんだよ文句あんのか、と口にするよりもはやく。
    掠め取るようにキスをされる。

    「…明日の夜。バイト先まで、迎えにきてよ。少しだけ、散歩しよ?ーあの時みたいに、さ。」

    どう、まんぞく?そう言って上目遣いでウィンクしてみせる、その笑顔が憎らしいほどに愛しい。

    「ーさすがはオレの相棒、心得てるねぇ、暁人クン?」

    そう言って今度はこっちからキスしてやる。ふにゃ、と溶けそうな顔でふふん、なんてドヤ顔しやがるから、本当に、手に負えねえんだ。

    「ねえ、僕ってば。KKには勿体ないくらいの出来た恋人だって、思わない?」
    「あ?ーーばぁか。オレみてーなイイ男だからこそ、オマエの恋人としてやってけんだろーが。感謝しろよ」

    「は?何だよそれ。ほんっと、KKって時々自意識過剰だよね」
    「はっ、うるせえよ。オレほどオマエを愛してる奴がどこにいるってんだ?」

    少しくらいは見栄切らせろよ。そんなオレの言葉を見透かしたように、暁人がぴたりとオレの胸に顔を寄せてくる。

    「じゃあ…もっと愛して?全然足りないんだけど…?」

    ークッソ、本当にコイツは。

    「良いんだな?明日が辛くなるくらい、めちゃくちゃに愛してやるよ」
    覚悟しな?
    「それは困るけど…でも、楽しみ、かな」
    墜ちる覚悟だなんて、とっくにできてる、と、可愛いことを言ってくれる。そもそも、オレはすっかりこいつに堕ちきってる自覚があるから、何も問題はない。

    そのまま舌を吸い上げ、唇を貪って。
    どこまでも深く、堕ちていく。
    白いシャツの隙間から手を這わせれば、
    あふ、と熱い息を吐き出して、甘い声で、一言。

    「けーけー。痕、つけちゃダメだから…、ね?」
    笑いながら囁くその言葉は、聞こえないフリをして。首筋に歯を立てる。

    「聞こえねーよ?」

    今度は暁人が、ふふ、と笑った。
    (聞こえないふり、ばれてんだよ)
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