「KK~くっつかないでよ~」
「別にいいだろ、俺達だけなんだから」
僕は朝食の後片付けをしているけど、KKが後ろから抱きついて離れてくれない。あの一件から僕とKKはある意味夫婦のようにべったりしている。
「離れてよ~、それに邪魔」
僕はKKを引きはがすため、思いっ切り足を踏んだらKKが跳びあがった。
「いった!!お前やったな!」
「ひゃん!!」
怒ったKKは僕のお尻を思いっきり叩いた。
「もう!何すんの!」
「お前が悪い」
ぶーぶーと文句を言い、お尻を摩りながら片付けを進めていく。くっつくのはいいけど限度ってものがあるよね。まあ僕も人のこと言えないけど。
「終わったよ~今日は休み?」
「そうだよ」
「じゃあ一緒にいられるね」
KKに寄りかかりながら言うと、KKは僕を抱きしめた。KKの暖かさが身に染みてくる。腕にはあの時、僕が付けた傷が痕として残ってしまっている。
「なあ」
「ん~?」
KKが僕を真剣な顔で見ていた。なんだろう?
「俺・・・本当にお前のこと愛してるから」
「僕もKKのこと愛してるよ~」
KKの顔が近づいてくる、目を閉じると唇が重なる。最初は触れるだけだったのに、どんどん激しくなってくる。僕は息が苦しくなって、KKの胸を叩くと離れた。
「はぁはぁ」
「悪い・・・がっついた」
僕は恥ずかしくて、手で顔を覆った。KKが僕の顔を見て笑っているのが分かったけど、顔を隠したままにする。だって恥ずかしいんだもん。
「ねぇ、今日どうする?」
「どうするもなにも、暁人と一緒にいられればいいんだよ」
「じゃあ、そうしよっか」
KKの膝に座り、僕はKKに寄りかかった。KKが僕の頭を撫でながら、何か考え込んでいる。どうしたのか聞くとなんでもないと言われた。気になるけど、言いたくないなら仕方ないよね。