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    sakurami_umeshu

    @sakurami_umeshu

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    sakurami_umeshu

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    ※以下に掲載のSSと全く同じ内容になります
    ほしふるばしょにつれてって4プロフ帳バレンタインプチ企画(共通展示企画) - sakurami_umeshu #poipiku https://poipiku.com/270362/6173814.html

    #北スバ
    hokusuba

    ※付き合ってる&学院卒業済
    ※Y〇u Tubeのトリスタチャンネル(仮)で配信予定のバレンタイン企画「Trickstarがスイーツづくりに挑戦☆」動画の練習中@誰かの自宅orレンタルキッチンというイメージ(説明長)

    「……これくらいだろうか」
     じいっと見つめた先、手元の鍋の中の生クリームとチョコレートは、十分に融けあい、混じり合っているように見える。
    (しかし、ここからしばらく寝かせるとなると、全体の撮影時間は案外かかりそうだな……)
    「ねえねえ、ちょっと味見していい?」
    「おい、こら」
     ひょいと横から腕が伸びてきて、小指の先が茶色い液体を掬い上げた。
    「ん! 何かとろ~ってしてていい感じだねっ」
    「せめてスプーンで掬え。行儀が悪いぞ」
    「そんなこと言わずにさ、ほら、ホッケ~も」
    「……っ」
     完全に、不意打ちだった。
     柔らかいものが唇に触れたかと思うと、その隙間からぬるりとしたものがねじ込まれた。北斗の舌先になまあたたかい熱が絡みつく。
     自分ではない人間の舌。そのざらついた粘膜を、はっきりと口腔に感じた。
    「……なんのつもりだ」
     反射的に口を抑え、それを与えた張本人を睨みつける。
    「何って、味見だよ☆」
     ぺろりと小さく舌を出し、美味しかったでしょ?、と問う無垢な微笑みは、つい先ほど北斗に残した口づけの後味と完全に相反していた。
    「何を考えているんだ、おまえは」
    「急にしたくなったんだからいいじゃん別に」
    「ふざけるな」
     いくら身内しかいない場所とはいえ、時と場合を考えろ。やや本気で怒りを露わにしようとした北斗に対し、スバルはむう、と拗ねたように返した。
    「だってホッケ~、いっつもふわっとしたのしかしてくれないんだもん」
    「は?」
     言葉の意味を追求しようとして、不意に別の方向から遮られた。
    「お~い、スバル、北斗。そっちはどんな調子だ?」
    「あ、サリ~! こっちはいい感じだよっ。サリ~たちは?」
     何も気づいていない様子の仲間からの声に応え、何事もなかったかのように、オレンジ色の髪が北斗の横を通り抜けていった。
    「こっちも問題なさそうだ。これで本番で失敗したら笑えるけどな」
    「うわあうわあ、いい匂いっ。大丈夫だよっ。そうなったらウッキ~が眼鏡パワーでなんとかしてくれる!」
    「ええっ? 僕をなんだと思ってるの⁉」
     無邪気にいつものやりとりを始める仲間たちの声を背に、何故だか先を越されてしまったような悔しさがこみ上げてくる。
     初めて味わう『恋人』の舌は、甘いあまい、チョコレートの味がした。
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