青い猫と滅竜魔導士の、何気ない1日ハッピーは見た目は猫だ。実際には猫とは違うが、猫と同じような仕草をするのだろうかとナツは気になった。
そして、観察してみると……
「ナツー!お腹すいたー!!」
ハッピーはお腹が空いたと言いながらしっぽをピーンと立てている。まるでご飯を要求するように……。そんな様子にナツは思わず笑みを浮かべた。猫だったら、しっぽをピーンと立てるのは甘えたい時やご飯の要求をするときにするらしい。
「おいら今日はご飯作るの面倒だから、ナツが作って?」
ハッピーは甘えるようにナツの足元に擦り寄る。その姿を見たナツは何とも言えない気持ちになりながらも、とりあえず抱き上げてみた。するとハッピーはゴロゴロ喉を鳴らして嬉しそうにしている。その姿を見ているうちに愛おしさがこみ上げてきたのか無意識のうちに頭を撫でていた。ハッピーはその手にすり寄ってきてもっとなでろと言っているかの様に目を細めている。
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