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    renge_sumirexxx

    @renge_sumirexxx

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    renge_sumirexxx

    DONE左寂。夜の街を車で走る二人。
    左寂ドライブ「……先生、なに食いてえよ?」
    「う〜〜ん、どうしようかなぁ」

    頬に指を当てるお得意のポーズをしながら青棺左馬刻の運転する車の助手席で神宮寺寂雷はゆったりと微笑んだ。二人は久々の逢瀬で、これから食事に行くことになっている。とても多忙な二人は店を予約することはだいぶ以前からしなくなっていて、今日も時間と互いの腹具合を見つつ移動しがてら店を決めるつもりだった。付き合いたての頃は互いにそれなりに気を張ってあちこち予約したものだがことごとく予定が潰れたり変更になってしまったりするので二人とも謝ったり謝られたりについには可笑しくなってしまって、自然と予約はしなくなった。時間が二人にそういうものを課さなくなったのかもしれない。いい感じにこなれた二人はとても良好にお付き合いを続けている。医者とヤクザという肩書きはもはや、そういう設定だよね、と寂雷が左馬刻の柔らかく白く美しい鼻先をかぷりと噛んで寝しなに笑ってじゃれるくらい甘やかなものになってしまった。左馬刻はまだ時に笑えないが、寂雷があまりに艶っぽく相反して無邪気に笑うのでうやむやになってしまっている。掴まれてるなあと思う。
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